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トロール TROLL (2022)

Netflixより抜粋
ノルウェーの山間部で、爆破により長い眠りから呼び起こされた古代のトロール。首相の科学顧問に任命された古生物学者が、壊滅的な大惨事を阻止すべく未知との戦いに果敢に挑む。

以下ネタバレ注意

 

トロール≠妖精

トロールというと、一時期流行った幸運を呼ぶトロール人形を思い出す人もいるだろう。元々は、デンマークの漁師で木こりのトーマス・ダム氏が、娘のために作ったクリスマスプレゼントだったという。近隣の子供たちが、その人形を欲しがったため、“グッドラック・トロール”という名前で人形を売り出し、ヨーロッパ⇒アメリカとブームが広がっていく。
一時期、日本でも売られていたが、日本人受けする顔ではなかった。

むろん、こちらのトロールでもない。

 

北欧でのトロール

トロールと聞くと、上記のトロール人形や、ムーミントロールを思い出して、かわいらしい妖精かな?と思いがちだが、北欧神話や伝説・童話によると、かなりダークな存在だということがわかる。
・しっぽを持った巨人
・山の洞窟、森、海など、人の手の行き届かない場所で生きている。
・教会(の鐘の音)が嫌い。教会に巨大な石を投げつけてくる。
キリスト教徒の血の匂いを嗅いだときに反応。
・太陽光線がトロールに当たると、石になる。 など

 

ノルドランド鉄道

映画の中でノラの父親が「ナチスが、ロシア人捕虜を使いノルドランド鉄道の工事をしていたが、“何か”(トロール)に阻まれ、ボードーまでしか延長できなかった。」という話をしていた。
ドイツ軍がロシア人捕虜を使い、ノルウェー国営鉄道の工事をさせていたのは事実。また、ボードー駅はノルドランド鉄道の終点。

 

ゴジラとの類似点

ゴジラは、深海で生き延びていた約1億4000万年前の恐竜だったが、度重なる水爆実験によって目覚め、その水爆のエネルギーで巨大化した怪獣。
この映画でも、日本人らしきニュースキャスターが「ノルウェーゴジラでは」と言っているシーンがある。ゴジラトロールも、人間の自然破壊から目覚めた巨大生物という点が類似している。

 

日本の巨人 ダイダラボッチ

日本にもダイダラボッチと呼ばれる巨人伝説がある。
映画「もののけ姫」にも登場していた。
日本の場合は、巨人というより神様のような存在で、山や湖を作ったというような話が多い。良いイメージがほとんど。

 

ロケ地 山のシーン

山でのシーンは、 Romsdalshornet 山周辺での撮影のようだ。

 

ロケ地 オスロ市内

Oslo
トロールが向かっていたのは、ノルウェーの首都オスロ
実際にオスロで撮影されているようだ。

 

ロケ地 Ekeburg

 
 
 
 
 
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プロデューサーの一人、Espen Horn氏のinstagramより。
Shooting at Ekebergと書かれていた。

 

あらすじ

主人公:ノラ
Nora Tidemann
生物学者
ノルウェー北西部の大西洋岸沿いで、化石の発掘をしていた際、突如、オスロにある極秘の司令センターに連れて行かれる。

ノルウェー極秘緊急会議
何もわからないまま、連れてこられたノラは、そこにノルウェーの首相(Berit Moberg)、国防大臣(Frederick Markussen)、国防長官らが勢ぞろいしているのを見て、ただ事ではないことに気づく。
そして、様々な専門家と共に、Dovre山での工事の爆破をきっかけに、巨大なトロールが現れたことを知る。
ノラは、首相の顧問Andreas Isaksen、ノルウェー軍のキャプテン・Kristoffer Holm(クリス)と共に、極秘調査を開始する。

父トビアス
ノラは、調査途中、父トビアスの家に立ち寄ってもらう。
ノラは幼い頃、トロール伝説を信じる父と山に登り、山の中に巨大なトロールが埋め込まれている様子を目撃していた。
トロールを独自に調査し続けている父は、トロールが出現したのは、自然破壊をしたことがきっかけだと説明し、過去にもナチスがロシア人捕虜を使い、ノルドランド鉄道を引こうとした際、何かの力(多分トロール)で工事をボーダー(駅)までで断念したことを話す。昔のノルウェー人は、彼らの居場所を保護しつつ、トロールの存在を悪者とするプロパガンダを展開していったと語る。
ビアスも調査に加わり、トロールを発見するが、軍の攻撃を受けて暴れだしたトロールにトビアスは殺されてしまう。

世界中でニュースに
トロールによる被害は拡大していき、ついに世界中にトロールに関するニュースが拡散されていく。トロールが向かっているのが、首都オスロだと判明。首相は市民らに避難を命じる。
ノラは、調査メンバーから外され、司令センターから追い出されてしまう。
オスロへ来たトロールを倒すための爆撃計画を知った首相顧問のアンドレアスは、職場放棄し、ノラと司令センターを後にする。


Rikard Sinding
ノラは、父が遺した日記を読み返し、”Rikard Sinding”の名前を発見する。
この人物が、ノルウェーの裁判総長(Hoffsjef)で、チェンバレン卿の宮殿に住んでいることが判明する。
ノラの父の最期の言葉は、「宮殿」と「家」と「王」。
彼が、トロールオスロに向かう目的を知っているのではないかと考え、会いに行くことに。

洞窟
シンディング裁判長は、ノラたちを宮殿の地下にある洞窟に案内する。
そこには、巨大な骨=トロールの骨が沢山遺されていた。
元々は、この洞窟がトロールらのホームだったが、人間はあえてその場所の上に宮殿を建て、トロールらの土地を奪っていった。
ノラの父は、真実に近づきすぎたことが原因で、精神病院に入院させられることになったことが判明する。
ノラは、洞窟の骨にUVライトを当て、骨が石に変化したことに気づき、クリスに大きなUVライトの手配を依頼する。

トロール倒れる
トロールを倒すため、核兵器の使用が計画されていたが、アンドレアスの同僚シグリッド(Sigrid Hodne)は、国防総省のコンピューターシステムに侵入し、核兵器発射を阻止する。
大きなUVライトが置かれた場所までトロールを誘導するため、ノラとアンドレアスは、洞窟にあったトロールの頭蓋骨を車に乗せ、トロールが車を追い始める。
トロールは、大きなUVライトに囲まれ、身動きできない状況に。ノラはトロールを助けるため、UVライトを止め、山に帰るよう説得するが、日が昇り、トロールは石になってしまう。

ラスト
トロール退治に成功し、皆が喜ぶ中、別のトロールが山の中から目を覚ましていた。

~おわり~

 

 

ひとこと

北欧に古くから伝わるトロール
映画は、山を切り崩す工事がきっかけで、トロールが1000年の眠りから目覚めるという設定。
人間は、地球が自分たちのものだと考えているが、人間が手を加えてはいけない場所もあるはずだ。

日本人にはあまり馴染みのない北欧のトロール伝説がベースになっていることは面白かったが、「ゴジラ」等、様々な映画に似たシーンがあったことも事実。
imdbのレビューにも、同じような感想の方が多かった。


個人的には、トロールについて色々知ることが出来て面白かった。
トロールつながりで、デンマークのリサイクル・アーティストのThomas Damboさんの作品を知ることが出来た。
廃材を使用し巨大なトロールのオブジェを作っているアーティストで、映画のトロールとは違い、愛嬌や温かみがあるトロールが多い。

いつか、Thomas Damboさんの作品を観に行きたい。