映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

アンダー・ザ・シルバーレイク Under the Silver Lake (2018)

アンダー・ザ・シルバーレイク(字幕版)

野心を抱きLAにやってきたサム。しかし、いまだ無職で、家賃滞納でアパートから追い出される寸前の状態。彼の唯一の楽しみは、双眼鏡で近所の様子を盗み見ること。ある日、向かいの部屋に引っ越して来た美女に一目惚れし、デートの約束をするが、翌日、彼女の部屋はもぬけの殻になり、彼女の居場所はわからぬまま。彼女の行方を追ううちに、サムはセレブたちの陰謀に巻き込まれていく。

以下、ロケ地など

 

ロケ地紹介

サムのアパートメント

上:ランチョ・ロス・フェリズ(主に外観)
下:ホリディ・マナー
サムのアパート” Rancho Silverlake Apartments”は、4か所で撮影されていた。

ベーカリー・カフェ

Mustard Seed Cafe
”Beware the Dog Killer”(犬殺しに気をつけろ)と店先のガラスに文字が書かれていた店。

 

エコーパーク

Echo Park
サムが、サラの荷物を持ち出した女性を追って来た湖。
スワンボートに乗るシーンを撮影。

 

アパート近辺の遊歩道

Griffith Park
アパート近く(アパートの裏道)の遊歩道として撮影されたのは、グリフィス・パークの遊歩道で。

 

書店

The Last Bookstore
“Under the Silver Lake”という本の著者と連絡が取れるかと、店員に尋ねるシーン。
カリフォルニアで最大の書店。

 

屋上パーティー

The Standard(ホテル、閉業)
Jesus and the Brides of Draculaが屋上で演奏をするパーティーシーン。

 

霊廟でのパーティー

Hollywood Forever Cemetery(The Cathedral Mausoleum)
クッキーが入場券になった霊廟でのパーティーシーン。
ハリウッドの著名人が眠る墓地で、屋外映画上映会やコンサートなども開かれる場所。

 

洞窟のバー

Bronson Caves
洞窟のバー(クラブ)のシーンで撮影に使われていた。
数多くの西部劇やSF作品等のロケ地として使われている場所。
最後に登場する、謎の小屋のシーンもこちらで撮影されています。

 

グリフィス天文台

「ディーンをなでた後に、ニュートンの下で待て」
暗号を解読したサムが、ジェームス・ディーンの胸像の頭を撫でて、記念碑のニュートンの下で待っていると、ホームレスの王という男性が現れる。

 

ソングライターの家

The Paramour Estate
謎のソングライターの家は、こちらの大邸宅で撮影されました。

 

映画オマージュ

映画「女房は生きていた」

失踪後、サラの幻を見るシーン。
マリリン・モンローの最後の出演作(未完成)「 Something's Got to Give」(女房は生きていた)の有名な全裸でのプールシーンを真似ている。

 

映画「シャイニング」

ルーフトップでのパーティー会場の真っ赤なトイレのシーンは、映画「シャイニング」の赤いバスルームのオマージュと言われている。

 

映画「裏窓」

サムが、アパートのベランダから隣人らの様子を観察するのを楽しみにしているが、これは映画「裏窓」のオマージュのようだ。部屋にこの映画のポスターが貼られている。

 

ひとこと

この映画をWOWOWで録画したのだが、何度観ても途中で寝てしまい、ようやく最後まで観ることが出来た。
映画に関して考察されたレビューサイトをいくつか読ませていただいたが、なるほど!とすっきりするものはなく、”LAを楽しむ作品”として、再度観なおした。

色々なオマージュがありすぎて、調べるのに疲れそうだったので、自分が気に入った上記3点を紹介させてもらった。スパイダーマン関連や、ゲーム等、面白そうなトリビアネタもありそうだ。

連日のパーティー、消費される美女たち、夢かなわぬ人々、大富豪、カルトに陰謀。
陰謀・野望が渦巻く街の肌感や臭いが伝わってくるようだった。
先日のマツコ会議で、桃井かおりさんがLAを終の棲家だというような話をしていたが、光と影のコントラストの濃い街なのだろう。

サムへ。
「まっとうに働け。パーティーは卒業だ。」