映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

アド・アストラ Ad Astra (2019)

アド・アストラ (字幕版)

Netflixより抜粋
太陽系の彼方で行方不明になった父を捜すため、宇宙飛行士は火星を目指す。男は過酷な任務の中で父の真実を探し求め、広大な宇宙で自分自身と向き合ってゆく。

以下、ネタバレ注意

 

ロケ地 

月のシーン(デス・バレー)

Death Valley National Park

火星のシーン(デュモン・デューンズ)

Dumont Dunes

 

トリビア

タイトルの意味

Per aspera ad astra
直訳すると「苦難を乗り越えて星々へ」だが、ラテン語で「逆境を越えて栄光へ」という意味のことざわとして使われているそうだ。
イギリス空軍の公式モットーでも有名。(過去、様々な国の空軍のモットーとしても利用されていたようだ。)
ブラッド・ピット演じる主人公のロイ・マクブライドが困難を乗り越えていく姿に合う、ぴったりのタイトルだと思った。

 

映画「スペース・カウボーイ」

主人公の父H・クリフォード・マクブライドを演じるトミー・リー・ジョーンズと、トーマス・プルーイット大佐を演じるドナルド・サザーランドの2人は、2000年の映画「スペース・カウボーイ」で老パイロットを演じた主要キャストのうちの2人。
ドナルド・スタンフォード役のローレン・ディーンも出演している。
トミー・リー・ジョーンズが演じた父親の古い写真等は、この映画のものを少し加工して使われたようだ。

 

6EQUJ5

主人公が、トーマス・プルーイット大佐からの極秘データを確認するシーン。
画面上には、
Subject : Lima Project
To : Pruitt.Thomas F.
File : 6EQUJ5
と、表示されていました。
これは、1977年8月、ビッグイヤー電波望遠鏡で受信した電波信号で、太陽系外の地球外生命によって送信された可能性が指摘されていた。

 

ネタバレあらすじ

主人公:ロイ・マクブライド少佐
父:クリフォード・マクブライド 伝説の宇宙飛行士 16年前事故死
息子であるロイも優秀な宇宙飛行士として活躍していた。
元妻:イヴ

サージ電流

地球は、大規模なサージ電流に覆われ、世界で4万人超が犠牲に。
サージによる爆発事故の中、一命を取りとめたロイは、アメリカ宇宙軍の上層部に極秘に呼び出される。
宇宙軍は、16年前に連絡を絶ち、現在は海王星付近に留まっているとされる、地球外生命体探査計画「リマ」の装置がサージを引き起こしたと判断。リマ計画のリーダーで、ロイの父親であるクリフォードが生存している可能性が浮上する。息子のロイをクリフォードへのメッセンジャー役に任命し、サージの影響を免れた火星地下基地から、海王星付近に留まる「リマ」宛に通信するよう命じられる。

トーマス・プルーイット大佐
・父クリフォードの元同僚
・地球外生命体の存在を頑なに信じるクリフォードと意見の相違で仲違いに。
ロイとプルーイット大佐は、民間人に紛れ密かに月に行き、月の裏側のロケット発射基地に向かうが、移動中、国籍不明の略奪団から襲撃を受ける。2人を護衛していた宇宙軍の兵士らが殺され、プルーイット大佐も負傷する。
かろうじて無事だったロイに、プルーイット大佐は重要なデータを渡し、ロイ1人で火星に向かうことに。

宇宙船ケフェウス

・船長:ローレンス・タナー大尉
火星に向かうケフェウスは、ノルウェーの生物医学研究宇宙ステーションからのSOS信号をキャッチし救助に向かう。ケフェウスの乗組員らは、脱走した実験動物のヒヒに殺されており、ロイと共に移乗した船長のタナー大尉もヒヒの犠牲に。ロイは、二匹のヒヒを殺し、ケフェウスに戻る。

火星基地
火星基地にたどり着いたロイは、父へ何度もメッセージを送るが、応答は無かった。
最初は、軍が用意した原稿を読んでいたが、自分の言葉で父への想いを伝えることにする。そのメッセージの直後、ロイは軍の担当者から突如、任務を解かれることに。

ヘレン・ラントス
・火星基地の責任者
何も説明がないまま任務をとかれたロイに、火星基地の責任者であるヘレン・ラントスが接触してくる。
彼女から、宇宙船ケフェウスには核爆弾が積まれ、海王星へ向けて出発することを聞かされる。さらに、16年前にクリフォードから送られてきた極秘通信をロイに見せる。
リマ計画のメンバーは、長期の宇宙生活で精神を病み、地球帰還を求め反乱が起きていた。地球外生命体の存在を信じ、調査を続けたいクリフォードは、ヘレンの両親も含めた無実の乗組員も巻き添えに生命維持装置を止め、乗組員らを殺害してしまう。
宇宙軍は、状況を把握しながらも、対外的な評価を考え、リマ計画の宇宙ステーションが音信不通⇒全員死亡と偽っていた。

リマ計画宇宙ステーションへ
ロイは、ヘレンの協力で、発射直前に宇宙船ケフェウスに乗り込むことに成功。
司令部からケフェウスの乗組員らに、ロイを捕まえるよう命令が入るが、ロイは乗組員全員を殺害し、1人で海王星近くにあるリマ計画宇宙ステーションへ向かう。
79日間、孤独に航海するロイは、父親や離婚した元妻との関係について振り返っていく。

父と再会
ロイは、ついに海王星付近にあるリマ計画宇宙ステーションにたどり着く。
ステーションに核爆弾をセットした後、ついに父と再会する。
サージの発生原因は、暴動が起きた際に故障し、誤動作している反物質電源が原因だと説明。そして、地球外生命体は存在せず、リマ計画が失敗したことを告げる。
父クロフォードは、研究データを回収し地球に帰還しようと言うロイの説得を聞かず、1人宇宙空間へ消えていく。

地球へ帰還
ロイは、宇宙ステーションを爆破する核爆弾の衝撃波を利用し、地球へ帰還する。
父との別れ、孤独な宇宙の旅を経験したロイは、他人を拒絶してきた今までの生き方を変えていく。他人との繋がりの欠如を克服するため、ロイはイヴと再会する。
~おわり~

 

ひとこと

宇宙が舞台のSF作品は、何故かいつも眠たくなってしまうのだが、今回は最後まで居眠りせずに観終えた。
あの前沢社長が月旅行を計画しているようだが、映画のように月で暮らせる日が実際に来るのだろうか?