映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

オースティンランド 恋するテーマパーク AUSTENLAND (2013)

Austenland: A Novel (English Edition)

Sony Picturesより抜粋

“オースティンランド“---それは、英国人作家ジェーン・オースティンの小説の世界を体感できる一風変わったテーマパーク。ゲストはクラシックなお屋敷に泊まり、当時の衣装を身につけて、小説の登場人物のように振る舞うのが規則。オースティン原作のドラマ「高慢と偏見」が大好きで、特にコリン・ファース演じる主人公ダーシーの熱狂的なファンであるアメリカ人女性ジェーンは、貯金をはたいて夢のオースティンランドへ行くことを決意する。目的はズバリ、自分だけのダーシー様を探すこと。30代になった今も、ダーシーが好き過ぎて現実的な恋ができないジェーンに、果たして人生の春はやって来るのか?

以下ネタバレ注意

 

ロケ地 

West Wycombe Park(West Wycombe House)

 

原作「AUSTENLAND」(2007)

Austenland: A Novel (English Edition)

原作は、シャノン・ヘイルの 2007年の同名の小説。
小説の内容は、映画とほぼ一緒。
作者のシャノン・ヘイルは、ヤング・アダルト・ファンタジー作品を手掛けるアメリカ人作家だが、この作品で初めての大人向けの小説を書いている。
作者は十代の頃から、ジェーン・オースティンのファンだという。

原作者のシャノン・ヘイルは、映画にカメオ出演している。舞踏会のシーンで、エキストラの中の1人として、白いドレスを着ていた。
公式サイトに、その時のことが紹介されていた。衣装を着た写真も公開されている。

 

高慢と偏見 (1995)

主人公は、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」が大好きで、映像化したものでは、1995年のテレビドラマ版のミスター・ダーシー(コリン・ファース)に夢中になっていた。実際にこのドラマが放映された後、北アメリカのジェーン・オースティン協会のメンバーは1996年に50%増加し、1997年秋には4,000人を越え、社会現象に。

 

ジェーン・シーモアの姉妹

ジェーン・シーモア演じるワトルズブルック夫人のお付きのメイド役に、彼女の実の姉妹であるAnne Gouldが出演している。
監督のジェルーシャ・ヘスが出演を依頼し、決定したという。
なんと、女優初デビュー!
コミカルな演技が印象的で、まさか初出演とは。

 

なんと妊娠中!

主人公ジェーンを演じたケリー・ラッセルは妊娠中にこの映画の撮影していた。
乗馬NGのため、馬の上でじっとしているしかなかったという。

こちらの記事によると、妊娠中の撮影でラッキーだったのは、胸が大きくなったことだと語っている。

 

Death Comes to Pemberley(2013)

 2011年、ベストセラーとなったPD Jamesの同名の小説をテレビドラマ化した作品。
日本でも「高慢と偏見そして殺人」というタイトルで放送されている。
この作品は、「高慢と偏見」に登場するエリザベスとダーシーの結婚から6年後が描かれたミステリー作品となっている。
このドラマで、ダーシーを演じているのが、ケリー・ラッセルの実際のパートナーである俳優マシュー・リスだった。

 

ネタバレあらすじ

I ♡ Darcy

主人公:ジェーン・ヘイズ
イギリス人作家ジェーン・オースティンのファン
1995年BBC制作ドラマ「プライドと偏見」のコリン・ファースが演じるミスター・ダーシーに夢中。
貯金をはたいて、イギリスにあるジェーン・オースティンのテーマランド「オースティンランド」へ行く計画を立てる。
そのテーマパークでは、衣装を借り、イギリス摂政時代に生きる女性として過ごし、男性俳優とのロマンス(接触NG)が保証されていた。

コッパー(普通)コース
ジェーンは、一番安いコッパー・コースで申し込みをする。
他に2人ゲストがいたが、彼女らは一番高いプラチナ・コースで申し込んでいたため、宿泊する部屋もドレスも素晴らしいものだったが、安いコースのジェーンは、衣装も部屋もイマイチで、ワトルズブルック夫人役のテーマランドのマネージャーにぞんざいな扱い受けることになる。
・エリザベス・チャーミング:原作は読んでいないが、設定を楽しみに来た女性。
・レディ・アメリア・ハートライト:オースティンランドの常連

男性たち
・アンドリュー大佐:ベテラン俳優
・ヘンリー・ノーブリー氏:ワトルズブルック夫人の甥
・マーティン:運転手兼厩舎係
女性が3人いるが、男性は2人しかいないため、ジェーンは次第に厩舎係のマーティンと親しくなっていく。ジェーンは、こっそり彼の小屋を訪れ、仔馬の誕生を見届け、翌日も彼とピクニックを楽しむ。
その後、マッチョな船長という設定のキャプテン・ジョージ・イーストが現れ、ジェーンに積極的にアピールしてくる。その様子を観たマーティンは、ジェーンと距離を置く。

セクハラ親父
マーティンとの関係を修復したいジェーンは、夜中にマーティンを探しに出るが、ノーブリーから召使であるマーティンとの関係を注意され、夜中に1人で出歩くことも心配されるが、彼を追い払ってしまう。
その後、酔ったワトルズブルック氏に襲われそうになり、ノーブリーも駆けつけるが、1人で撃退する。

テーマパークを楽しむ
ジェーンは気持ちを切り替え、滞在中、自分の物語をとことん楽しもうと考える。
エリザベスは、アメリアの部屋にある沢山の衣装の中から、ジェーンに似合うものを盗みだし、ジェーンは美しいドレスで堂々と自分の役柄を楽しんでいく。
ワトルズブルック夫人は、ジェーンの持ち物の中に携帯電話を発見する。携帯電話持参は規則違反のため、夫人から追及されるが、アメリアに助けられ、オースティンランド追い出されずに済む。ジェーンは、アメリアから身代わりになった代わりに、自分とキャプテン・ジョージの仲を取り持つよう頼まれてしまう。

急接近
ワトルズブルック夫人が書いた劇を演じることになり、ジェーンは相手役にノーブリーを指名し、2人は絆を深めていく。
マーティンは、ジェーンとの関係を修復しようとするが、ノーブリーとジェーンは急接近し、舞踏会のあと、ノーブリーはジェーンに愛の告白をする。
しかし、ジェーンは空想の世界でなく、本当の愛が欲しいことに気づく。

脚本通り
オースティンランドでの滞在が終わり、ワトルズブルック夫人から、ジェーンのロマンスの相手は、元から脚本通り、召使役のマーティンだったと知らされ、そこでマーティンも俳優だったことに気づかされる。ノーブリーの役目は、キャプテン・ジョージの別の仕事が終わるまでのアメリア用のお相手だった。
騙されたことを知ったジェーンは、ワトルズブルック氏に襲われたことを話し、他にも被害者がいるはずだと言って、オースティンランドを訴えると言い、立ち去る。

空港へ
空港に到着後、マーティンが現れ、ジェーンへの愛は本物だったと訴えるが、ジェーンは全く信用せず、マーティンを拒絶。ノーブリーも現れ、自分の愛は本物だと訴えるが、ジェーンは彼のことも信じられず、彼の演技が完璧だったことに感謝し、アメリカに帰国する。

帰国後
帰国したジェーンは、部屋中に飾られたダーシーのコレクションを片付け始める。
そこに、ジェーンを追いかけてきたノーブリーが現れる。
信用しないジェーンに対し、本名もヘンリー・ノーブリーで、歴史の教師としてオースティンの作品の時代を体験するために参加していたと説明。ジェーンへの愛は本当だと彼女にキスをする。

(ハッピーエンド)

ミッド・クレジット
ジェーンに話していた通り、エリザベス・チャーミングがオースティンランドを買収。
アンドリュース大佐の協力のもと、新たなテーマパークに作り替えていた。
ワトルズブルック氏は、ゴミ拾いの仕事を担当。
キャプテン・ジョージは、ストリップ・ショーで自慢の肉体を披露し、アメリアはいまだ彼に夢中。
ノーブリーとジェーンは、幸せそうにオースティンランドを楽しんでいた。
~おわり~

 

ひとこと

Netflixのおススメ作品一覧の中にあり、「プライドと偏見」にちなんだ作品としり観始める。
実際の恋愛よりもドラマ「プライドと偏見」に夢中な、ダーシー推しの女性が主人公という設定がとても面白かった。9年前の作品だが、違和感無く楽しめる。

ドタバタのラブコメ作品のためか、あまりレビューサイトが見つけられなかったが、個人的にはとても楽しめて、あっという間に観終えた。

「キューティー・ブロンド」と同様はまり役のジェニファー・クーリッジが良かった。
下の映画のNGシーンの中でも、彼女がピカイチ!

おススメします!