映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

JUNG_E/ジョンイ 정이 (2023)

Netflixより
内戦により荒廃した近未来の世界。人工知能研究所の研究員は、自分の母である伝説的な傭兵(ようへい)の脳データを複製することで、戦争を終わらせようとする。

以下ネタバレ注意

 

カン・スヨンさん遺作

主人公を演じたカン・スヨンさんは、2022年5月7日、脳出血によりお亡くなりに。
韓国では、韓国初の「ワールドスター」と呼ばれていた。

 

ねたばれあらすじ

近未来の地球
気候変動により、人間は宇宙に建設された人工シェルターでの生活を余儀なくされていた。約80カ所のシェルターのうち、3カ所のシェルターが” Adrian Republic(エイドリアン共和国)”と名乗りだし、地球や他のシェルターを攻撃しはじめ、連合軍と共和国の内戦が勃発する。

傭兵ジョンイ
ユン・ジョンイ大尉は、数々の任務を成功させてきた連合軍の伝説的な傭兵。
肺腫瘍に苦しむ娘ユン・ソヒョンの治療代のために、傭兵になる。
ソヒョンの手術日に向かった任務で、敵に倒され、昏睡状態に陥る。
軍事企業のクロノイド社は、ジョンイの遺族に、娘ソヒョンの今後の医療費、教育費、生活費を請け負うことを条件に、ジョンイの脳のデータの利用(脳のクローンの作成)を許可する同意書にサインをさせる。

アンドロイドの傭兵
35 年後の 2194 年、クロノイド社はジョンイの脳のクローンを作成し、”Jung_E”という アンドロイドの傭兵を開発する。
ジョンイの娘ソヒョンは、開発チームのリーダーになっていた。
ジョンイの最終任務のシミュレーションを使い、Jung_Eを戦わせるが、ジョンイが同様、アンドロイドらも毎回同じ場所で倒されてしまっていた。

余命3ヶ月
ソヒョンは、ガンが再発し、余命3ヶ月と知らされる。

和平へ向けて
エイドリアンと連合軍が条約を締結し、世界は和平に向かっていた。
ソヒョンは、クロノイド社の会長から、軍事企業を撤退し、別事業に舵を切ることを知らされる。
その後、ソヒョンは同僚の部屋で、裸のJung_Eのロボットを発見し激怒するが、同僚からクロノイド社が、Jung_Eを性的なアンドロイドとして売り出そうとしていることを知らされる。

最後のシミュレーション
Jung_E の最後のシミュレーションの前に、ソヒョンはJung_Eの耳元で、今まで何が行われていたのかを説明していく。
Jung_Eは、いつもと同じ場所で倒れるが、実は撃たれたふりをしていた。
ソヒョンは、Jung_Eの全てのデータを消去し、Jung_Eと共にクロノイド社から逃走しようとする。

ラスト
すぐに、戦闘ロボットや治安部隊が2人を追いかけ、研究所の所長キム・サンフン(アンドロイド)も2人を執拗に追う。ソヒョンは所長に撃たれ倒れる。Jung_Eは、キム所長と一騎打ちとなり、死闘の末、所長を倒す。
ソヒョンがJung_Eに逃げるよう説得すると、Jung_Eは昔のように頬を合わせ“幸運のすりすり”をして、逃走する。
自由になったJung_Eは、山の上から世界を見下ろしていた。
~おわり~

 

 

ひとこと

映画を観始めた時は、「ターミネーター」や「アイ,ロボット」などのSF作品に似たものかと予想していたが、ベースは母娘愛だった。
それに加えて、ロボットの倫理問題などが加えられているようだ。
アクションもド派手で、1時間38分の作品のため、あっという間に観終えてしまった。

個人的にはとても楽しめたのだが、ネット上での評価は、5/10程度になっている。
確かに他の作品に似たシーンが、いくつかあったが、SF作品ゆえ仕方ないと思っている。

黄色い脳の反応領域である母親の愛。
2人が生き延びることだけを祈っている。