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クイア・アイ 外見も内面も素敵に改造 Queer Eye Season7 全7話 (2023)


※以下、ネタバレ注意!

 

 

#1 クィア・アイとラムダ・カイ

Queer Eye for the Lambda Chi

ニューオリンズ大学(University of New Orleans)の男子社交クラブ(フラタニティ)”ラムダ・カイ・アルファ”のシェア・ハウスの大改造を行う。寄付集めを目的とするOBを招待するイベントが計画されており、それまでに学生らの意識も変えていく。

ラムダ・カイ・アルファ関連SNS

Cooper Lemonsさん instagram

Ian Raybournさん instagram

Josh Johnsonさん instagram

 

生活に無頓着な男子学生が集まったため清潔とは程遠く、大学内でもあまり知る人のいない社交クラブのシェア・ハウス。
社交クラブのOGらを招待する大事な寄付集めのイベントを成功させるため、内装もメンバーの外見も大改造していく。
確かに、外見や住む場所が綺麗になることが自信にもつながっていくが、カラモによってメンバーの絆が強まるシーンが、この回の見どころだと思う。

ちなみに、アメリカの社交クラブの名前は、一般的には1文字から3文字のギリシア文字で成り立っている。

#2 熱狂的スポーツファンの大変身

Superfan Steph

New Orleans Saints NFL Fan of the Year for 2020

ニューオリンズに住むステファニーは、アメフトのニューオリンズ・セインツのファン・オブ・ザ・イヤー(2020)に選ばれるほどの熱狂的なスポーツファン。

New Orleans Pelicans(バスケ)も応援しており、“Mama Bird"と呼ばれるほどの有名人でもある。

人気者のステファニーだが、実は自分が同性愛者であることを恥じ、自分の外見にも自信が持てず、応援するチームのスポーツウェアを身につけることでバランスを取っていたようだ。
彼女の恋人と住む新居が完成し、ありのままの自分で生きていこうと覚悟を決めた彼女は、ラストで家族や友人の前で恋人にプロポーズする。そのシーンを観たジョナサン、大号泣!もらい泣きした感動エピソードだった。

#3 スピーディに希望を

Speedy for Life

TikTok : Speedy4Prezident
大事故で母を亡くし、自身も腰から麻痺が残り、車椅子生活をしているRay "Speedy" Walker。TikTokで有名になったスピーディだが、自分自身の悲しみやトラウマには蓋をして生きていた。
ファブ5は、彼が独立をし生きていくための家探しから始まり、悲しみを打ち明けられる人との出会いの場を作っていく。

まだ若いスピーディ、インクルーシブ社会が発展し、誰もが平等に生きていける日が来ることを願っています。

#4 ジェニー・セッケルの日記

Jenni Seckel's Diary

学校教育に生活の全てを捧げてきたジェニー。
自分自身へも愛情を注ぎ、仕事以外の人生も楽しんでもらうよう、アドバイスをしていく。

ジェニーは、自分の外見に自信が無く、他人と比べる発言ばかりしていた。
自分にも当てはまる部分があり、個人的には一番応援した人物。
元々美しい顔立ちの彼女が、更にキラキラした表情になっていくのが嬉しかった。

 

#5 仕事人間ダンを理想の男に

Deli Dan is a Dream Man

twitter : Stein's Market & Deli

ニューオーリンズスタインズ・マーケット&デリのオーナーのダン・ステイン氏。
地元で人気のユダヤ系イタリア系のデリカテッセンで、サンドイッチが有名。
ダンのinstagramのフォロワー数は、1.8万人!
仕事人間のダンに不満を持つ恋人カーラからの依頼で出演することに。

単に外見や、他人の気持ちに無頓着な人物といったところ。
強面だが、SNSでは滑稽な写真をアップし、そのギャップに惹かれる人が多いのかもしれない。個人的には、無理に変わらないで欲しいと思っていた。
番組出演後、多少小綺麗になったかもしれないが、ダンはダンのままでいるだろうと願っている。

#6 メアリーの魂を解放

Ms. Mary Quite Contrary

SisterHearts Collectables & The Decarceration Center : instagram

店主のメアリーさんは、元受刑者。一緒に休暇を過ごしていた男性に関し、嘘の証言をするよう命令されるが拒否したことが原因で、司法妨害の罪で12年半服役することになったという。出所後は、リサイクルショップのオーナーになり、元受刑者らを雇い、人生を立て直すためのサポートをしているという。
自分の生活には無頓着で、離れて住む子供たちと会うことも避けていた。
同僚の男性から、メアリー自身の生活を向上させてほしいという依頼が入る。

服役中に長男を亡くしたことが、トラウマになっていたようだ。
長男からの最後の手紙に、母親としての愛情が感じられなかったと書かれていた。
メアリーは、母親としてどう愛すれば良いのかわからないと訴えていた。

ラストでようやく子供達に許しを請うことが出来たメアリー。
ファブ5も真剣な表情で、見守っていた。
メアリー自身は、明るく社交的でパワフルな女性。更なる活躍に期待!

#7 自信の種まき

Sowing the Seeds

非営利団体Recirculating Farms : instagram

新鮮な野菜を地元の人々に届けたいとNPOの農場で働くマイケル。
自分自身のアイデンティティや学歴等について自信が持てずにいた。
ファブ5のサポートで、NPOの役員を目指すための一歩を踏み出す。

多民族国家アメリカでは、様々なルーツを持つ人々がおり、そのことで悩み苦しむ人がいると改めて気づかされた。日本で生まれ育った私にとって、想像したことのない悩みだった。

 

ひとこと

観るたびに元気をもらう「クイア・アイ」。
あっという間に観終えてしまい、既に寂しくなっている。
シーズン8が、待ち遠しい!

メンバー全員大好きだが、特にジョナサンがお気に入り。
テンション高く盛り上げ役だが、共感力ある気遣いの人。
ファッションも乙女で可愛い!