ドラッグの密売を手伝うカイルは、仕事を紹介されてある町へ向かう。
町を仕切る犯罪組織のボス、”フロッグ”という人物からの指示で、カイルは
悪徳パークレンジャーのブライトのもと、初対面のスインという男とコンビを
組むことになる。
ある日、ブライトが取引先の男の孫と殺し合いになり、2人とも死亡してしまう。
以下ネタバレあり
原作は、John Brandonの同名小説「ARKANSAS」(2009)。
海外のサイトでの書籍レビューを読むと、タランティーノ風の犯罪小説と
書かれている方が多く、妙に納得してしまった。
監督は、スイン役でも出演しているクラーク・デューク。
本作は、彼にとって初めての長編映画監督作品だという。
出身は、アーカンソー州グレンウッド。
【映画ロケーション】
カイルが、初めてスインと会った場所。
Cockrell's Body Shop Eastern Shore Inc駐車場(アラバマ州)
フロッグが滞在したモーテル
東海岸モーテル(EASTERN SHORE MOTEL 名前そのまま) アラバマ州
ティムとトーマスの店 グレーズド・ドーナツ(店名そのまま アラバマ州)
フォーダイス浴場 Fordyce Bathhouse (ホットスプリングス)
カイルとスインが、ティムとトーマスに待ち伏せされるシーン。
※ネタバレ注意
第一章:Boredom is Beautiful
主人公:カイル
フロッグという名のボスのもとで働く麻薬犯罪組織の下っ端。
ボスと会ったことは無い。
今回、ある商品の運搬の仕事を請け負う。
無口で硬派なイケメンキャラ。
相棒:スイン
陽気な軟派な三枚目キャラ。ボスと会ったことは無い。
上司:ブライト
カイルとスインは、ブライトのもとで公園の従業員として働きながら、
裏稼業を請け負うことに。
ハー(HER)
名前は不明。フロッグの部下。
仕事の指示をする女性。
ある日、カイルとスインは、ドラッグが入ったサッカーボールをギリシャ人
に届ける仕事を請け負う。
反抗的なギリシャ人の孫ニックが、二人の車を追ってきて、ブライトに暴行・拷問
をするが、もみ合いの末、二人とも死亡してしまう。
カイルとスインは、死体を発見するが、組織を恐れ、死体を処分する。
カイルは、1人でギリシャ人の家へ行き、孫の銃で撃ち殺す。
第2章:Frog
1985年の西メンフィス。
フロッグは、質屋を経営しながら、裏稼業に手を染めていた。
ある日、フロッグは誘拐されるが、誘拐犯を殺し、逃走。
Almondという別の麻薬ディーラーの元で働き始めることに。
しかし、フロッグは自分の分け前の少なさに不満を持ち始め、警察にAlmondに
ついて密告し、彼は逮捕されてしまう。
獄中のAlmondからの指示に従い、彼の姉を施設に入所させ、義理の兄を殺害し
Almondの仕事を引き継ぐことになる。
第3章:The Bodies
カイルとスインは、亡くなったブライトが持っていた44000ドルを見つける。
報復を恐れ、フロッグが経営する骨董店に行き、銃を買いたいと言うが
断られてしまう。
2人は、骨董店の店主がフロッグだと気付かないままだったが
フロッグは2人が何者なのか気づいてしまう。
その後、カイルとスインのふたりに、ハーから仕事の依頼が入る。
第4章:The Twins
1988年、Almondから仕事を奪ったフロッグは、偶然出会った双子の兄弟
ティムとトーマスを部下として雇うことに。
その後、ドーナツショップを経営しながら裏稼業をしていたティムとトーマスに
仕事を譲り、引退後に骨董店をオープンさせる。
第5章:One Way Trips
カイルとスインを罠にはめるため、フロッグは彼らを温泉へ向かわせる。
温泉には、双子のティムとトーマスが、2人を殺すために待ち構えていた。
トーマスが、スインを連れて出て行った後、カイルはティムに襲われるが
カイルはティムの両目を潰し、1人で温泉から逃走する。
その後、スインのGFのJohnnaのもとへいき、スインが殺されたことを話し
彼女を逃がす。
フロッグは、トーマスに兄弟の復讐を諦めるよう助言するが、トーマスは
フロッグとの共同資産を全額引き落とし、カイルへ復讐しようと姿を消す。
資産を失ったフロッグは、オクラホマで新たなビジネスを計画するが、
怪我を負ったカイルが現れ、トーマスがカイルに殺されたことに気づく。
カイルは、フロッグを射殺し、彼の裏稼業の電話番号を得る。
~終~
ネット上での感想でよく書かれているが、コーエン兄弟やタランティーノ作品に
似た雰囲気があるネオ・ノワールな作品。
この手の犯罪映画が好きな人には、どはまりするのでは?
決してかっこよくはないヴィンス・ヴォーン演じるフロッグが、特に良い。
リアム・ヘムズワース、少々癖のある作品ばかり出演することが気になっている。
イケメンを生かした、もっと良い作品がありそうなのに!
邦題を見た時は、韓国映画?かと思っていた。
暴力シーンは早送りしましたが、個人的には楽しめました。7.5/10点