映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

キャプテン・フィリップス Captain Phillips

Wikipediaより抜粋

2009年4月、アブディワリ・ムセらソマリア人漁師は、彼らのボスから金を稼ぐよう強要され、ムセはノール・ナジェとワリド・エルミ、10代半ばのアダン・ビラルを連れて海賊行為を行おうとしていた。そのとき、リチャード・フィリップス船長が舵を取るコンテナ船「マースク・アラバマ」号は、アデン湾からモンバサに向って航行していた。ソマリア沖に入り訓練を始めた時、武装した集団が乗ったボートがマースク・アラバマ号に接近し、それを見たフィリップス船長は海賊行為を警戒し、セキュリティ対策を強化して海賊の追跡を振り切ることに成功する。しかし、次の日にムセら4人のソマリア人海賊が再び現れ、フィリップス船長らはホースによる放水を行い追い払おうとするも、海賊は梯子を使って船に侵入しマースク・アラバマ号は彼らにシージャックされてしまう。

海賊がブリッジに乗り込む前に、フィリップス船長は、乗組員を機関室に隠れさせる。海賊に脅された船長は、リーダーのムセらを乗組員のところに連れて行くと見せかけ、密かに乗組員に海賊が行く場所を知らせ、彼らを隠れられるようにする。乗組員たちも連携して海賊の隙を探し、海賊リーダーのムセを捕らえ海賊たちの人質にする。そして乗組員たちは、ムセを解放する条件に海賊に下船を求めるが、救命ボートに海賊が乗ったとき、海賊はフィリップス船長を解放せずにボートを海に落とし、船長は人質として連れ去られてしまう。

以下ネタバレあり



Wikipediaより マースク・アラバマ号事件(Maersk Alabama hijacking)

米船襲撃のソマリア海賊、米国で成人として訴追

アブディ・ワリ・アブディ・カディル・ムセ(Abdi Wali Abdi Khadir Muse)の写真も


映画は、救出されるところで終わっているが、実際はもう少し色々あったようで…。

海賊がいる海域に近づくなと船長に警告するが無視され、

船員達は命の危険にさらされたと、多くの船員達が事件後、

フィリップス船長を訴えたことは、映画では触れられていない。

(時間短縮、経費節減のために危険な航路を選択したと言われている。)


Captain Phillips

船長リチャード・フィリップスの回想録「キャプテンの責務」が、2010年に出版され

ソニーピクチャーズが映画化権を獲得する。


この映画は、もちろんトム・ハンクスや、

海賊リーダー役を演じた バーカッド・アブディの演技が素晴らしいのもあるが

ゾクゾクしたのは、ネイビーシールズが到着してから。

Maximilian Martini演じるシールズ指揮官のカッコよさ。

そして、他のネイビーシールズの隊員たちの無駄の無い動き!

観終えた後に知りましたが、なんとスナイパー役には元シールズの隊員をが10人も出演していたとのこと。

元、とはいえ、本物にロックオンされていると思ったら、ゾッとします。

シールズが持つのは、有名なM16を開発したユージン・ストーナーが手掛けたスナイパー用のライフルSR-25。

海賊は悪なのですが、あんなライフルで、シールズのスナイパーに射殺されるなんて、少々気の毒にも思えるほど。

ガリガリソマリア人リーダーとゴリゴリのアメリカの軍人の見た目の差だけで、胸が痛くなりました。

海賊のリーダーに、船長が、何故海賊なんて?他に仕事があるだろう、というようなことを言うシーンがありました。

リーダーは、「Maybe in America...」と答えていました。

アメリカなら…。

日本なら…。

アメリカの作品ですが、日本でも自衛隊ソマリア沖海賊の対策部隊派遣などが思い出されます。

そういう場所に行っているのだと改めて考えさせられました。


正統派の作品だけあり、アカデミー賞でも沢山の部門でノミネートされていました。

英国アカデミー賞助演男優賞バーカッド・アブディ受賞!

バーカッド・アブディは、これから色々活躍してくのでしょうね!