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凍てつく楽園 水平線に連なる悲劇 Morden i Sandhamn Tvillingarna (2020)

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WOWOW公式サイトよりあらすじ抜粋

ノラは群島で別荘の開発を手掛ける「バウエル不動産開発」の帳簿に不正があると見て部下のパールとともに調査を開始。その会社では最近、社員の自殺騒動が起きていた。やがて経営者のヴィルヘルムが別荘で射殺される事件が発生し、アレクサンデルは新しい相棒の女性刑事ミリアムと捜査に乗り出す。携帯の情報から犯行時間帯にヴィルヘルムのほかに、ストロマ・セメント社の次期社長候補のセバスティアンと、娼婦のユリアが別荘にいたことを突き止めるが……。

以下ネタバレあり

 

今回は、ハラハラするわりに、あっさり終わり驚いた。
以下ネタバレあり。

 

(今回の島での事件)
被害者(であり悪人?):パウエル不動産開発 代表 ヴィルヘルム
会社はグレーな取引をする不動産会社で、資金洗浄の疑いも。
追い詰められた男性社員が自殺をしたことも。(冒頭シーン)

事件の当事者:ユリア
サンドハムン島のカフェ店員(娼婦の仕事も)
ノラの顔見知り

事件の当事者:セバスティアン
ストロマ・セメント社 社長の息子で次期社長候補
賭け事が好きで、多額の借金あり。
借金返済のため、ヴィルヘルムに不動産売買を持ち掛ける。

酔ったヴィルヘルムが金庫から銃を持ち出したことで、ユリア、セバスティアンともみ合いになり、銃が暴発し、ヴィルヘルムが死亡。
恐くなったセバスティアンは、双子の妹のヨンナに助けを求め、ヨンナが現場の指紋をふき取り、2人は身をひそめることに…。

パウエル不動産の不正帳簿を調べていたノラ。
ヴィルヘルム殺害事件の担当になったアレクサンデル。
お互い協力しながら、事件を解決していく。

 

(感想)
インパクトがある冒頭の拳銃自殺は、深く追求されることなくヴィルヘルムがどうやらブラック企業らしいというイメージ付けだけだった。

セバスティアンの最期も、他殺のようにも思えたが、どうやら事故死。
そもそも、ヴィルヘルムが亡くなった時、すぐに警察を呼んで正直に説明すれば、重い罪にはならなかったのでは?
銃を持ち出し、セバスティアン銃口を向けたのはヴィルヘルムのほうだし。

セバスティアンの双子の妹であるヨンナが、直前に母から「セバスティアンを見捨てないであげてね」と言われていたことが、“私が何とかして助けてあげなければ”という発想になってしまったのかも。
息子が死に、娘が逮捕され、病を患う母親はその後どうなったのだろう。

ノラとアレクサンデルは、何となく良い雰囲気。
アレクサンデルの息子が、ノラに懐いているのが可愛い。
アレクサンデルが、ノラを気に入っているのは確か。

そして、二人の雰囲気を察したのは、ノラの別れた夫。
あやつ、そういうことだけは、鼻が利く。
パウエル不動産開発に投資していた、というオチもしっかりあり面白かった。

ノラの友人も登場し、ノラのトーマスへの思いを知ることが出来た。
ノラとトーマスは、良い雰囲気だったが、トーマスの離婚した妻が息子を連れてデンマークへ移住することになり、子供のために彼もデンマークへ行ったと話していた。
お互い思いが残ったまま、離れることになり、ノラはトーマスが忘れられず、ワインの量も進んでしまうのだろう。
トーマスに比べると、アレクサンデルはやんちゃな印象もあるけれど、2人がうまくいくといいな…とアレクサンデルの息子共々願っています。

先日、WOWOWで放送したのは、シーズン7の第1話(前後)と第2話(前後)。
“Löftet”と“Vicky”というタイトルも放送されたようなので、WOWOWでの放送を楽しみに待っています。