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WOWOW公式サイトより抜粋

米国のある都市の郊外にあるマイホームで、妻ベッカや子ども2人と暮らす中年男性ハッチは平凡で退屈な毎日を送っていた。しかしある晩、バスでチンピラグループと遭遇し、“じじい”呼ばわりされたことをきっかけに彼らと乱闘を繰り広げる事態に。実はハッチには家族も知らない意外な過去がある、“戦闘のスペシャリスト”だった。ハッチはそのままロシアンマフィアと対決していくが、家族を守れるかなどの問題にも直面していく。

以下ネタバレあり

 

2年に及ぶトレーニン

主役を演じるボブ・オデンカークは、1962年生まれの還暦前の男性。
このアクション映画に出演するために、2年に及ぶトレーニングで体を鍛え上げていたと話していた。
この動画は、トレーニングの様子が紹介されている。
過去、「ジョン・ウィック」シリーズも担当したチーム。
この作品では、ほぼ全てのシーンをボブ・オデンカークが演じている。
レーニングを担当したのは、ダニエル・バーンハード。
バスのシーンでは、チンピラの一人として出演している。

 

過去2回自宅侵入される

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映画同様、ボブ・オデンカークは過去に2度、ロサンゼルスで自宅侵入事件に遭い、現在もトラウマになっていると語っている。
映画と同じように、ゴルフクラブではないが、野球のバットを手にしたという。
また、シカゴでも車に乗っている時に強盗に遭ったことを語っている。

 

入れ墨の意味

主人公のハッチ・マンセルは、手首にトランプのカードの入れ墨をしている。
(スペードの7とダイヤの2)
これを見た瞬間、退役軍人の男性は目を見開き、ハッチに向かい"Thank you for your service" 「兵役どうも。(あなたの奉仕に感謝します)」と言い、慌てて何重にも鍵のついた部屋に閉じこもってしまう。
その様子を見た店員らは、ハッチが危険人物だと察知し、態度を急変する。
入れ墨は、ポーカーの一種であるテキサス・ホールデムで最弱な手札
=勝つことが出来ないという意味。
スペード:死
ダイヤ :お金
を意味し、“会計士”であるという印のようだ。(諜報機関の暗殺者)
ちなみに、ハッチの父親の元FBI捜査官のデイビット・ハッチも、手首に同じタトゥーを入れている。

 

私の愛する会計士!?

ロシアン・マフィアのボス、ユリアン・クズネツォフ が、赤いドレスの女性と舞台で歌うのは、ロシアの女性バンドKombinaciyaの“Бухгалтер”という歌。
Бухгалтерの意味は、なんと会計士!
サビの部分は、♪Бухгалтер, милый мой бухгалтер
直訳すると、 ♪会計士!私の愛する会計士!という内容。
あのマフィアのボスが、後にあの“会計士”にやっつけられるとは知らず、軽快に踊りながら歌っていると思うと、笑ってしまいます。

 

カメオ出演イリヤ・ナイシュラー監督

監督のイリヤ・ナイシュラーは、映画の中でカメオ出演しています。
主人公ハッチの父、デイビッド・マンセルを殺しに行くロシアン・マフィアの2人組のうちの一人です。
ハッチ・パパにあっけなく殺されてしまいます。
ちなみに、父デイヴィッド役は、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の博士を演じたクリストファー・ロイドです。

 

【ロケ地】ハッチの自宅

主人公の自宅(カナダのマニトバ州南部にあるウィニペグ

 

【ロケ地】ハッチの職場

ハッチの職場 自宅のロケ地同様、カナダ・ウィニペグにある。

 

【ロケ地】バスのシーン

バスの乱闘シーン:同じくウィニペグにあるプリンセス・ストリート。

 

【ロケ地】ナイトクラブの建物

ロシアン・マフィアの店“Malina”(マリーナ):441Main(ナイトクラブ)

 

ネタバレあらすじ

地味な会計士
主人公のハッチ・マンセルは、金型工場に勤める会計士。
妻ベッカと、息子ブレイクと娘サミーの4人家族。
義父のエディの会社で、地味な会計士として、平凡な日々を過ごしていた。
妻とは倦怠期中。

武装強盗
ある夜、ハッチの家に武装した男女二人組が侵入。
息子も加勢し、ゴルフクラブで応戦も出来たが、強盗を見逃し、通報もしなかった。
翌日、職場に隠している通信機器にハッチの異母兄弟であるハリーから連絡が入る。
ハッチは、強盗は怯えていて、銃に銃弾さえ入っていなかったと説明。
⇒ハッチは何者!?

娘のブレスレット奪還
娘から子猫のブレスレットが無くなったと言われたハッチは、強盗がお金と一緒に取っていったと思い、強盗を探し出すために動き出す。
まずは、父が入居している施設へ行き、父のFBIバッジと銃を借り、強盗の手首のタトゥーを頼りに、強盗犯の自宅を探し当てる。
強盗らは夫婦で、病気の赤ちゃんを見たハッチは、ブレスレットを諦め、立ち去ることに。

バスのチンピラ
帰宅途中のバスに乗り込んできたチンピラらが、若い女性に絡んできたのを見たハッチは、イライラ解消もあり、自ら5人相手にボコボコにやっつける。
バスのチンピラの一人が、ロシアン・マフィアのユリアン・クズネツォフの弟だったため、ユリアンはハッチの自宅に手下を送り込む。
ハッチは、家族を地下室に隠し、手下らを全員倒し、家族が逃走した後に自宅に火を放つ。

会計士
ハッチは、元会計士と呼ばれる人物で、「3文字の機関」に属していた元暗殺者。
家族と平凡だが幸せな生活を送るために、引退していた。
ハッチは隠し持っていた金の延べ棒で、義父エディの会社を買い、ロシアン・マフィアのユリアンを倒す為の準備を始める。

ハッチvsユリアン
ハッチは、ユリアンが管理するロシアンマフィアの基金「オブシャク」と彼のアートコレクションを燃やし、ユリアンがいるナイトクラブへ。
クレイモア地雷で、ユリアンを脅し、ユリアンと手下らを工場へ誘導。
工場には、既に父デイビッドとハリーが待機していた。
最後に、防弾ガラスに付けたクレイモア地雷でユリアンを殺害する。

ハッチ逮捕
映画の冒頭に続き、ハッチが逮捕され、取調室にいるシーン。
「何者だ?」という質問に「Nobody(何者でもない)」と答えるハッチ。
直後に、取り調べをしている2人の元に電話が入る。
⇒ハッチの起訴は取り下げられ、釈放される。

3か月後
ハッチが、ベッカと共に新しい家を探しているところに電話が入る。(仕事依頼)
ハッチとベッカは、家に地下室があるか尋ねる。 
~おわり~

※ミッドクレジットシーンあり。お忘れなく!

 

ジョン・ウィック」の製作陣が手がけているだけに、アクションシーンがカッコいい!久々にスカッとする作品だった。

噂されているように、「ジョン・ウィック」とのクロスオーバーはあるのか!?