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ホテル・アルテミス Hotel Artemis

ホテル・アルテミス(字幕版)

暴動が日常化している2028年のLAが舞台。
ホテル・アルテミスは、高額な会費を払った犯罪者だけが利用できる闇のホテルで、主に、逃走中に重傷を負った犯罪者の駆け込み寺となっていた。
ある日、銀行強盗をし、警察に撃たれた男たちが、ホテルに駆け込んでくる。

注意:以下ネタバレあり

 

2028年のLA。
犯罪組織が経営する病院兼ホテルとして有名なホテル・アルテミス。
ワイキキとホノルルの兄弟と、ブーク、P-22の4人が、銀行強盗を計画するも、金庫が開けられず、銀行員と顧客らの金目のものを奪い、逃走する。
途中、警官に遭遇し、P-22が殺され、ホノルルとブークが重傷を負ってしまい、ワイキキは、ホテル・アルテミスの看護師に連絡を取り、ホテルへ向かう。

ホテルの規則で、会員権を持つホノルルとワイキキは入ることを許されるが、ブークは、エヴェレストと呼ばれる看護師兼護衛の男につまみ出されてしまう。

すでに、ホテルには、武器商人のアカプルコと、暗殺者のニースが滞在していた。

 

登場人物
ナース   :ホテル・アルテミスの管理人兼看護師
       開業当初から働いている女性
       過去、息子を亡くし、酒浸りになり、看護師免許をはく奪されていた。
エヴェレスト:ホテル・アルテミスの医療従事者兼護衛
       子供の頃、ナースに助けられる。
ワイキキ  :犯罪者 元ニースの恋人 弟ホノルルの尻ぬぐいをする日々
ホノルル  :ワイキキの弟 薬物中毒 偶然ウルフ・キングのお宝を盗む
ニース   :ホテル滞在中の殺し屋 ある大物を狙いホテルに潜入中
アカプルコ :ホテル滞在中の武器商人 女性蔑視野郎

ウルフ・キング:ホテルの経営者 LAの裏稼業界の大物
クロスビー・フランクリン:ウルフ・キングの末っ子

モーガン  :警察官 ナースの息子ボーの遊び友達 呼び名“モー”

ホテル前に、怪我をした警察官が倒れこんできた。
彼女は、防犯カメラに向かい、トーマスさんに助けてもらいたいと訴えていた。
ナースは、彼女が近所に住んでいた“モー”(モーガン)だと気付き、ホテルの厳格な規則を破り、彼女を助けに行く。
モーは、ナースの息子ボーの遊び友達だった。
ボーが薬物の過剰摂取で亡くなった後、ナースはアルコール依存症になり、看護師免許をはく奪されてしまう。
そんな時に、ウルフ・キングから今の仕事を紹介されていた。

同じ頃、ウルフ・キングの息子から、ウルフ・キングが怪我をしたため、治療でホテルに向かうと連絡が入る。
実は、暗殺者のニースが狙っていたのはウルフ・キングで、まず怪我を負わせ、ホテルに向かわせ、そこで確実に暗殺しようと計画していた。
彼女が治療中の腕の傷は、故意につけたものだった。
ウルフ・キングが到着後、ニースが準備していた爆弾で発電機が壊され、大混乱な中、ウルフ・キングを殺害。
しかし、電気が止まったことで、ホノルルが亡くなってしまう。

 

ウルフ・キングが亡くなり、息子らがホテルになだれ込もうとするが、ナースを逃がすために、エヴェレストはホテルに残り闘う。
ニースも、ワイキキとナースを逃がすために、逃走用のエレベーターの前でウルフ・キングの手下と戦うことを決める。

 

撮影の裏側
ニース役のソフィア・ブテラが実際に格闘シーンを演じていた。
略歴を検索してみたところ、新体操のフランスチームに所属していたらしい。

エヴェレスト役には、元格闘家のデイヴ・バウティスタ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のドラックス役でも有名。

近未来の設定やキャラクターなどは、面白かったと思うが、ナースと息子のボーと、ウルフ・キングの関係など、もうひとひねり欲しかった気も。
ナースの選択や、ハッピーエンド設定は、観終えてほっと出来て良かった。
ウルフ・キングが、大物ボスのわりに、あっさり殺され過ぎがマイナスポイント。
クロスビー・フランクリンが、末っ子のダメ息子なのはわかるけれど、ラストはもうひと抵抗ぐらいあってほしかった。
ジョディ・フォスターの老け役は良かった。本当はまだ57歳!