ヴモンテカルロのホテルに宿泊するヴァン・ホッパー夫人の付き人女性は、ある事がきっかけで、イギリスの大金持ちであるマキシムと出会い、恋に落ちる。
ヴァン・ホッパー夫人のNY行きを突然知らされ、マキシムに別れを告げに行くと、彼からプロポーズされ、付き人を辞め、彼のイギリスの豪邸マンダレイへ向かう。
しかし、前妻レベッカを慕う使用人のダンヴァース夫人に、陰湿な対応をされ続け、まだ屋敷に残るレベッカの影に苦しめられていく。
以下ネタバレあり
原作は、ダフニ・デュ・モーリエの1938年に発表された小説「レベッカ」。
1940年に、ヒッチコック監督によって映画化される。
第13回アカデミー賞最優秀作品賞・撮影賞の2部門を授賞し、他9部門にもノミネートされた名作。
1997年には、前編・後編のミニシリーズとしてドラマ化された。
1940年と1997年の同シーンを比較出来る動画。凄い!
(あらすじ)
主人公は、ヴァン・ホッパー夫人の付き人の女性。
モンテカルロのホテルで、大富豪の英国人マキシムと出会い、恋に落ちる。
ヴァン・ホッパー夫人が、急遽ニューヨークへ向かうことになり、出発の朝、彼の部屋に別れを告げに行くと、そこでプロポーズされ、彼女はマキシムの後妻として、彼の豪邸マンダレイへ向かうことに。
マンダレイでは、前妻のレベッカ専属の使用人のダンバース夫人が、屋敷を取り仕切り、陰湿な対応で新妻を追い詰めていく。
見下した態度を取り続けるダンバース夫人をクビにしようとするが、ダンバース夫人の協力のもと、新たな女主人として精力的に舞踏会の準備を始めていく。
しかし、舞踏会当日、ダンバース夫人の策略にはまり大勢の招待客の前で、彼女は恥をかかされてしまうことに…。
「シンデレラ」や「ガーンジー島の読書会の秘密」で芯の強い女性の役を演じたリリー・ジェームズが主人公と知り、楽しみにしていた作品。
マキシム役のアーミー・ハマーもはまり役で、キャスティングが見事だった。
しかし、何故マキシムは、前妻のレベッカを何故野放しにしてしまったのか?
愛していたから?レベッカに逆らえなかったから?優しすぎたから?
見たくないものに目を背けていたのか?
ダンバース夫人とのタッグも大いに影響したのだろうが、マンダレイはそもそもマキシム家のものだったのに。
マキシムの姉は、多少レベッカを訝しく思っていたようだが、何も口出しできない状態だったのだろう。
マンダレイは燃えて無くなってしまったが、マキシムもレベッカも、あの火事で、憑き物が落ちたとも言えるだろう。
屋敷に縛られず、幸せな結婚生活が送れそうだと思ったが、ラストのあの瞳は何を意味していたのだろう?
【映画ロケーション】
モンテカルロのホテル:ニース Le Régina
動画では、映画で使われた入口や、レストランに使われたと思われるスペースなどが映っています。
ドライブに行く場所:Villa Eilenroc
マンダレイ(マキシムの豪邸):Cranborne Manor
イギリスが舞台の作品ではよく使われる建物
マンダレイの室内:Hatfield House
こちらも、イギリスが舞台の作品でよく使われます。
他にも、Mapperton House & Gardens
Petworth House and Parkなど、いくつもの邸宅等でマンダレイのシーンを撮影したと言われています。
レベッカの愛犬を追い小屋へ向かう岩場の海岸:Hartland Quay
こちらも良くロケ地として使用されています。