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ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー Velvet Buzzsaw (2019)

ロサンゼルスの画廊で働くジョセフィーナは、同じアパートの上の階に住む

老人が亡くなっているのを発見する。

老人の部屋には、生前描いた大量の絵画が山積みになって残されていた。

生前、管理会社に絵を全て処分するよう依頼していたが、彼の絵に魅了された

ジョセフィーナは、部屋から絵を持ちだし、上司に黙って美術評論家のモーフの

意見を聞くことにする。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

(あらすじ)

ジョセフィーナは、ロサンゼルスの有名な画商のロードラ・レイズの画廊で

働き始めるが、雑務ばかりの受付の仕事に辟易していた。

ある日、同じアパートに住む老人が倒れているのを発見し、管理会社の職員から

彼が画家だったことを聞く。管理会社に、死後は作品を全て処分するよう依頼

されていると知るが、ジョセフィーナは彼の部屋に忍び込み、不気味だが

人を惹きつける素晴らしい作品に夢中になる。

処分される前に大量の作品を自分の部屋に運び込み、

ロードラには内緒で美術評論家のモーフ・ヴァンデモルトに作品を観てもらう。

 

モーフは作品を絶賛し、噂はすぐにロードラの耳に届く。

ロードラに説得されたジョセフィーヌは彼女と手を組み、老人の遺言を無視し

老人の絵を高値で売りさばくために動き出す。

 

老画家の名はディーズ。

モーフは、彼の本を書くために、独自に調査を始める。

その後、彼の絵に魅了され、運搬中にディーズの絵を一枚盗もうとした

ブライソンは、絵の呪いにより行方不明になる…。

 

………

 

タイトルの”ベルベット・バズソー”とは、画商ロードラが、パンクロッカー

だったころのバンドの名前。

首の裏側に、バンドの名前の入れ墨が残っているのだが、それがラストで

まあ、恐ろしいことに!

 

レッチェンのお気に入りの球体も、本当に怖かった。

つい「差し込んじゃだめ!」と声に出して止めようとしました。

ビビりな私は、たとえ真実の口にだってもう手を入れられませんよ。 

 

ホラー定番の、登場人物らが一人ずつ死んでいく、というだけでなく、

ラストでのディーズの絵が街中で5ドルで売られているシーンがあることで

単なる怨霊のしわざだけでなく、ディーズの作品で名声や大金を

得ようとした人たちがディーズに制裁されたのだろうと解釈しました。

5ドルで絵を買った人が一瞬心配になりましたが、多分あの人達は

大丈夫だろうと思います。

 

ココに関しては、災難続きで、最後は笑っちゃいました。

毎回、第一発見者で、警察に疑われるのでは?と心配していました。

 

さすが「ナイトクローラー」のダン・ギルロイ監督。

観ている側も追い詰められていきます。面白くて大満足の作品でした。

 

 

【映画ロケーション】

 

冒頭の会場 マイアミ・ビーチ・コンベンション・センター

手前に、ホロコースト・メモリアルの記念碑が見える。

 

 ロードラのオフィス 通りの向かいに人の顔が描かれた壁画が見える。

 

 

Colburn Cafe (公式サイト)

ジョセフィーナが、初めてモーフにディーズの作品を見せたカフェ。

グーグルマップでは解りずらいので、地図は貼りません。

 

 

ピアースのアート・スタジオ

 

LAMA Museumの外観 (実際は美術館ではない)

 

ジョセフィーナが最後に行ったバー。裏側に例の駐車場が…。