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ミックステープ 伝えられずにいたこと Mixtape (2021)

西暦2000年問題を危惧する祖母と二人暮らす、12歳のビバリー・ムーディ。
ビバリーは、幼い頃に両親を交通事故で亡くしていた。
ある日、10代だった頃の母が作ったミックステープを見つけ、両親のことを知る手がかりになると、テープに録音されている曲を探しはじめる。
学校では、空気のような存在だったビバリーだが、曲探しをする過程で、隣人の中国出身の同級生のエレンや、レコード店のオーナー“アンチ”、隣の席の強面な同級生ニッキーと親しくなっていく。

 

以下ネタバレあり

 

 

【映画ロケーション】

アンチ・マターズ・レコード:カナダ・ブリティシュコロンビア州
理容室の右の店 google Mapでは、空き店舗。
アメリカのワシントンの設定だが、撮影はカナダで。

 

 
 
 
 
 
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祖母と洋服を買いに行くシーン。
祖母お勧めの店とビバリーお気に入りの店ともに、この空き店舗で。

 

(ストーリー)

1999年、アメリカのワシントン。
ニュースでは、連日2000年問題が報じられていた。

中学生のビバリー・ムーディーは、USPSの配達員として働く祖母のゲイルとの二人暮らし。両親は、彼女が2歳の頃に交通事故で他界。
娘を亡くした辛さから、祖母はいまだビバリーに母親についての話を避けていた。
過保護な祖母は、ビバリーの大学進学費用のためにと仕事を増やし、ビバリーには帰宅後、外出せずに鍵をかけて待っているよう命じていた。
大人しいビバリーは、学校で友達が出来ず、いつも2人の男子学生からいじめられ、自分は空気のような存在だと感じていた。

ある日、ビバリーは両親のミックステープ“Love Riot,” を見つけ、両親について知るために、ミックステープに収録された曲を探し始める。

地元のレコード店に行き、店主アンチに相談し、手持ちのお金分だけカセットテープに録音してもらう。
("Getting Nowhere Fast"  Girls at Our Best)
アンチは、ビバリーにミックステープは、作った人からのメッセージが込められているもので、曲の順番が大切だと説明する。
2曲目のブルーハーツの「リンダリンダ」を聞いたビバリーは、日本語の歌詞の意味を教えてもらうため、向いに引っ越してきた中国人のエレンに相談し、親しくなる。

ビバリーの隣の席の強面女子のニッキーが、ある日、テープにあったバンドのTシャツを着ていたことに気づき、ニッキーとも親しくなり、3人で活動するようになる。

ビバリーの母のノートに書かれていた、初めてのデートの場所にも3人で出向き、お互いの秘密を語り合い、友情を深めていく。

さらに3人は、母が一緒に撮ったミュージシャンのライブに行くためにレコード店のアンチに頼み、車で連れて行ってもらう。
ライブ後に、母についてたずねるが、罵られショックを受けるビバリー
その様子を見たアンチが、力づくで3人のもとにミュージシャンを連れてきて本当のことを話させる。
母は、才能あるミュージシャンで、素晴らしい歌を作っていたが、妊娠し、音楽活動を辞めたと聞かされる。

ショックを受けたビバリーは、親友2人から距離を置くようになり、イジメっこに反撃をし、停学処分になる。
祖母から外出禁止を言い渡されたビバリーのもとに、エレンとニッキーが家の外から励まし、笑顔を取り戻す。

祖母はゴミ出し時に、ビバリーが捨てたウォークマンやミックステープを見つけ、娘が歌う最後の曲『The Wrong Song』をビバリーに聴かせる。
それは、ビバリーの母が作った歌だった。

晦日の夜、3人の家族とアンチで年越しパーティーを開いていた。
3人は、祖母の好きな「Dancing in the Moonlight」を演奏する。

~おわり~

 

 
 
 
 
 
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亡くなった両親を知りたい一心で、様々な人と出会い、大人しかった主人公が徐々に強くなっていく過程が面白い。
ベタな作品かと思いきや、素敵な音楽と仲良し3人組が可愛くて、あっという間に観終えた。
ガールズバンド、やっぱり可愛い!

学生の頃は、何故あんなに音楽に夢中だったのだろう。
今でももちろん聴くけれど、あの頃のような感受性は無くなっている。

 

アンチ役のNick Thuneがはまり役でした。(俳優・歌手・コメディアン)