2人の天文学者が、ある日彗星を発見する。軌道計算の結果、彗星は確実に地球に衝突し、恐竜絶滅と同等以上の破壊をもたらすことがわかったため、人類に警告するために、米国大統領への直訴や、各種メディアに出演して危機を訴えていくが…。
以下、ネタバレ注意
彗星衝突
映画の彗星は、Chicxulub crate(チクシュルーブ・クレーター)に匹敵する大きさだと説明されていました。
恐竜が絶滅した原因と言われている小惑星で、映画でも語られていましたが、衝突時のエネルギーは、広島の原爆の約10億倍、衝突地点の地震の規模は、マグニチュード11以上、津波は高さ約300メートルと推定されているそうです。
タイトルに関するトリビア
映画のタイトルは、1973年に映画化(邦題「赤い影」)されたダフニ・デュ・モーリエの短編「いまは見てはだめ」”Don't Look Now”、からヒントを得たと言われています。
作品の内容は、別物です。(オカルト系のサスペンス・スリラー作品)
オスカー俳優多数の豪華出演者
作品には5人のオスカー俳優である、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、マーク・ライアンスが出演。
ディザスター作品は、あまり好きではないですが、この5人が出演していると知り、慌てて観ました。
他にも、ティモシー・シャラメやジョナ・ヒルなど、アカデミー賞にノミネートされた名優たちが登場しています。
アリアナ・グランデが劇中歌を
ポップスターのライリー・ビーナ役で、アリアナ・グランデが登場。
DJ Chello役のキッド・カディと共に、”Just Look Up”を歌うシーンがこちら。
【ドラマ・ロケーション】
ミンディ博士、ケイト、オグルソープ博士が入った店“BOJO MAMBO”
実際は、Howl at the Moon Boston。
BOJO MAMBOのロゴが、ババ・ガンプ(BUBBA GUMP)のロゴに似ている。
暴動が起こりケイトが連行されるシーン:ボストンのバッテリーマーチSt
大統領が緊急放送をするシーン:Battleship Cove
出演者が船に乗り込む写真掲載:Daily Mail Online(英語)
※ラスト・ネタバレ注意
感想
映画は、パニック・ディザスター+ブラック・コメディ作品。
かつて恐竜が全滅した原因になった小惑星と同じぐらいの彗星が、地球に向かっているのをアメリカ人大学院生が発見するも、おバカで自己中な女性大統領や、大統領の支援者で金儲け優先のIT長者が計画した作戦が大失敗し、地球上の生物が滅亡するといった内容。
彗星衝突前、大統領やIT長者らは、ちゃっかりと冷凍睡眠状態で、地球に似た環境を求め旅する探査船に乗りこんでいた。
なんとその船は、22740年後に、とある星に到着。
冷凍ポッドから目覚めた人々は、全裸で下船するが、その星の生物に食べられてしまう…。
更に、最後の最後で、大統領のバカ息子が地球で生き残っている…というオチ。
ポイントは
・国のトップが、彗星追突を重要視しない。
・真実を伝えるため、TVに出演するが、信じてもらえない。
・大統領は、支持率を求め、支援者第一。
・IT長者は、金儲け第一。
・最後は、愛する家族や仲間と共に。
・富裕層(2000人)は、宇宙船に乗り込む。
テレビ番組に出演するも、茶化され、まともに話を聞いてもらえないことにカッとなったケイトは、大激怒。
頭のオカシイ人物として大炎上してしまう。
番組で、何一つ上手く説明出来なかった教授だが、何故かセクシー天文学者などともてはやされる事態に。
美人女性キャスターに迫られ、不倫まで!
最後も、ケイトは両親に家に戻ることを拒まれるが、教授は妻に謝罪し、家に入ることを許され、家族と最後の時をむかえられていた。
ケイト、可哀そうすぎる!と怒っていた私だが、ティモシー・シャラメと一緒なら何より幸せだよね、と納得する。
ヨレヨレな服を着ても、美がにじみ出る男よ。