1998年。人気雑誌“エスクァイア”で調査報道を担当する敏腕記者ロイドは妻アンドレアや幼い息子と暮らしていたが、義姉の結婚式でずっと絶縁していた父親ジェリーと再会し、対立を深めてしまう。そんなロイドは子ども向けTV番組の名司会者ロジャースを取材することに。いつもマイペースであるロジャースに当初は慣れなかったロイドだが、優しい性格のロジャースはいつしか、父との関係に悩むロイドの相談相手になっていく。
以下ネタバレあり
- Can You Say...Hero?
- Mister Rogers' Neighborhood
- WON'T YOU BE MY NEIGHBOR?
- カメオ出演
- 【ロケ地】WQED
- 【ロケ地】Hudson Theatre
- 【ロケ地】チャイニーズ・レストラン
- 感想
- スタジオツアー
Can You Say...Hero?
映画の原作は、雑誌「エスクァイア」に掲載されたTom Junod氏の記事
Mister Rogers' Neighborhood
アメリカで、1968年から33年間続いた子ども向けTV番組。
トム・ハンクスが、番組の名司会者、F・ロジャースを演じる。
映画製作後、2人が遠縁にあたることが判明したという。(関連記事)英語
上の動画が実際の番組オープニング、下の動画が映画のものです。
見比べると楽しい!
WON'T YOU BE MY NEIGHBOR?
2018年、フレッド・ロジャースのドキュメンタリー映画が公開されている。
映画の予告は、彼の生誕90周年になる2018年3月20日に公開された。
この映画のプロデューサーの一人であるNicholas Ma氏は、世界的チェリスト
ヨーヨー・マ氏の息子で、子供の頃、Mister Rogers' Neighborhoodに父と共に
出演していた。
共演シーンが紹介された動画:2:21~映っています。
カメオ出演
レストランのシーンでは、フレッド・ロジャース氏の関係者が
カメオ出演しています。
・Joanne Rogers(フレッド・ロジャースの妻)
・David Newell(番組に登場する、配達員Mr. McFeely役の俳優)
・Margaret Whitmer(TVプロデューサー)
・Bill Isler(The Fred Rogers CompanyのCEO Enrico Colantoniが演じたビル)
【ロケ地】WQED
撮影スタジオ外観:WQED(ピッツバーグ)
【ロケ地】Hudson Theatre
ハドソン劇場:NYでの撮影後、出待ちのファンに対し丁寧に応対するシーン。
【ロケ地】チャイニーズ・レストラン
中国料理店でのシーン:Mandarin Gourmet(ピッツバーグ)
感想
癒し映画だった。
フレッドの姿を観ているうちに、子供の頃お世話になった病院の院長先生を
思い出した。
フレッドのようにいつも穏やかでゆっくりと話す先生で、先生の顔を見るだけで
体調が落ち着くほどだった。
2人とも子供に対して、包容力や安心感を与えてくれる大人なのだろう。
主人公のロイドは、父親との確執がある記者で、病気の母を捨てた父を恨み続け
父と何度再会しても拒絶し続けていた。
記事のため、ロイドは人気司会者で聖職者でもあったフレッド・ロジャースに
会いに行き交流が始まり、頑なな心に変化が生じていく。
実話であり、先が読める展開のストーリーだが、それ以上に人として生きていく
ためのヒントがちりばめられた作品だった気がする。
・心を落ち着かせるための準備。(聖書を読み、ピアノや水泳等)
今でいうアンガーマネジメントを心掛けていたのだろう。
穏やかでいるためにも、努力が必要なのだと改めて考えさせられた。
・数分間の黙想(愛する人を思いながらの黙想)
・インタビューをする記者達を、事前に調べておく。
実際、フレッドは、時間をかけて事前調査をするために、
インタビューの回数は極端に少ないようだ。
・菜食主義 健康面と倫理面から菜食主義になったと言われている。
映画にも出てきた言葉だが、 "couldn't eat anything that had a mother"
「母親がいるものを食べる気になれない」と説明していた。
・質素な生活
お酒もたばこもやらず、大人になってからは体重をキープし
睡眠時間を守り、スターになっても質素な生活を心がけていたという。
映画の中でも、タクシーには乗らず、地下鉄で移動していた。
スタジオツアー
ピッツバーグのWQEDで、スタジオ見学が出来ると知りました。
いつか、ピッツバーグに行き、フレッド・ロジャーゆかりの地を巡ってみたいです。
気軽にアメリカに行けるようになるまで、あと何年かかるのでしょうか?