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悪の心を読む者たち #10 怪物と戦う者 악의 마음을 읽는 자들 “그냥 좋아서 했어요, 난”

WOWOWより抜粋

ハヨンは、強盗未遂容疑で捕まり西南部連続殺傷事件への関与が疑われる容疑者と面会する。理解を示すような態度で接すると、容疑者は素直に犯行を認めるが、ハヨンはさらに余罪があると確信する。現場検証が進められる中、ハヨンは容疑者の自宅で凶器を捜すが……。

以下ネタバレ注意

 

ナム・ギテ

幼い頃に性被害に遭い、その後も不幸な経験を重ねた犯人のナム・ギテ。
話し方が幼いため知的水準の低さが感じられ、社会性・共感能力が欠如した人物として描かれていた。殺人をするための努力は惜しまず、健康意識が高く、真夜中に走る練習していた。
命を失っていく人間の様子を間近で眺めることが一番の“恍惚”だと語る。
そんな彼の話を黙って聞いていたハヨンは、ついに我慢できなくなり、書類を机にたたきつけるが、ナム・ギテは何故ハヨンが怒ったのかは、全く理解が出来ない様子。

 

チェ・ユンジの記事

連続殺人犯ナム・ギテの現場検証が始まり、新聞には刺激的な記事が掲載され、テレビでも大きく取り上げられていく。チェ・ユンジは、そのようなマスコミの流れに疑問を感じ、遺族に寄り添う記事を書くことを選ぶ。
しっかりとした取材倫理を持つ女性記者で、ドラマとはいえ尊敬出来る。

 

ハヨンの事故

犯人を追うために働き詰めだったハヨンは、ナム・ギテからの聞き取りで心も身体も疲弊し、運転中にハンドル操作を誤り、事故を起こし大怪我を負う。
第10話では、この先は不明だが、主人公なので命は別状無しだろう。
しかし、ハヨンが入院中に、またしてもサイコパスが現れた様子。

ひとこと

ハヨンでなくても、ナム・ギテの殺人の話は聞くに堪えないものだった。
健康に気を使っていた理由は、“長生きしたいから”!
反吐が出るとはまさにこのことだ。

これは単なるドラマではあるが、幼い頃に性的被害や虐待にあった人々が、心に傷を負い、脳にも損傷を負うことは事実だ。
生き延びるために脳が変形するという。
それだけ重い罪なのだと理解し、日本でもより重罪にして欲しい。