1965年、アンディ・ニコルは、カリフォルニア州ジェファーソン中学校(ミドル
スクール)に通う学生。担任のサイモン先生を尊敬し、将来小説家を目指してた。
ある課題で、先生がアンディの相手に選んだのは、いじめられっ子のスタンリー。
背が高く、耳が大きい赤毛の少年で、皆からビッグG(ジンジャー=赤毛)と
呼ばれ、いじめの対象になっていた。
不満げなアンディに、先生は「スタンリーと組ませたのは、理由がある。」と
彼を励ます。
以下ネタバレあり
プロダクションカンパニーがWWEだったので、アクション無しの
正統派の学園映画に何故?と不思議に思って観始めた。
マイケル・パヴォーネ監督が、WWEスマックダウンの作家として
WWEと契約し、2011年までWWEスタジオの監督をしていたことを知り納得。
この作品には、WWEプロレスラーのランディー・オートンが出演している。
(いじめっ子の父親役で、校長をも脅す悪役キャラとして登場。はまり役!)
優秀なベテラン教師役にエド・ハリス。
校長役に「フィールド・オブ・ドリームス」の主人公の妻アニー役が
有名なエイミー・マディガン。
この二人は、有名なおしどり夫妻。
リリー・ハリスという一人娘がいる。
学園生活で様々な問題が起こり、それを解決し、成長していく過程は
ありがちだとは思うが、エド・ハリス演じるサイモン先生が素晴らしく、
彼の立ち振る舞いを観るだけでも価値がある。
ラストの終わり方がいまひとつだったが、エンドロールで
登場人物の卒業アルバムの写真とともに、その後が語られているのを観て
満足して終えられた。
妙な盛り上がりが無いが、それが実話らしくて良いのかも。
サイモン先生が授業で使っている書籍は、マーク・トウェインの
「ジャンヌ・ダルクについての個人的回想」。
人格者であるサイモン先生と、聖人であるジャンヌ・ダルクを重ねているという
設定にも感じました。
ナレーションは、俳優のグレック・キニアが担当。
ファンなのでとても嬉しいです。
アンディが大人になったら、グレッグ・キニアみたいな雰囲気になりそうだなと
勝手に想像しながら聞いていました。
60年代のノスタルジックさも感じられる作品です。
是非。