ニューヨークで働く建築家のナタリーは、仕事でのチャンスがつかめず、コーヒーとベーグルの買い出しや、社内の雑務を押し付けられてばかり。
ある日、地下鉄で強盗に襲われ、格闘の末、意識を失ってしまう。
目覚めるとナタリーは、自分が嫌っていたロマンチック・コメディの世界の主人公になっていることに気づく。
以下ネタバレあり
様々なロマコメ作品のオマージュが多々あり、映画ファンであれば、「これは、プリティ・ウーマン!」「これは、ベスト・フレンズ・ウェディング!」など、楽しめる作品。
最初から“夢オチ”だとわかって観ているので、ストーリーよりも、トリビア探しばかりしていました。
実際、トッド・シュトラウス=シュルソン監督は、多くのロマコメ作品を観続け、ロマコメの法則をふんだんに盛り込んだと話しています。
病院退院時に来ている白いワンピースは、「プリティ・ウーマン」で、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンが、ロデオ・ドライブでのショッピング後に着ている服に似ている。
赤いドレスは、「プリティ・ウーマン」でオペラ「椿姫」を観に行く時に、ヴィヴィアンが着ていたドレスに似ている。
リアム・ヘイワーズが演じるブレイク、リムジンから上半身を出すシーンも、この映画のラストのリチャード・ギアを真似ています。
カラオケで、ナタリーがホイットニー・ヒューストンの“I Wanna Dance With Somebody”を歌うシーン。
「ベスト・フレンズ・ウェディング」で、ジュリア・ロバーツ演じる主人公が、キャメロン・ディアス演じるライバルに恥をかかせようと、苦手なカラオケで歌わせるというシーンのオマージュ。
ナタリーの自宅がゴージャスになって、自分のサイズにぴったりな靴が並んでいる様子をうっとりしているシーンは、映画“13 Going on 30"「13ラブ30」で、ジェナが魔法の薬で大人になり、綺麗なハイヒールが並ぶクローゼットにうっとりするシーンを思い出しました。
セントラルパークにいるナタリーの周囲が、いきなりミュージカル風になるシーン、映画「魔法にかけられて」(Enchanted)のワンシーンに似ています。
他にも、細かく確認しだしたら、キリがなさそうなほど、ラブコメ王道のあるあるな展開が楽しめます。
【映画ロケーション】
NYが舞台だけあり、ロケーションチェックも楽しめました。
ナタリーの自宅のビル。電気店の右端にある入口から出入りしていました。
ナタリーとジョシュが歩いているシーン ワシントン・スクエア公園
セントラル・パークでいきなりミュージカルになるシーン
バイクを二人乗りするシーン クイーンズボロ橋
ジョシュとイザベラの2人と遭遇するカフェ Gitane Cafe
エンディング オフィス街でのミュージカルシーン
90年代の王道ラブコメを観てきた女性におすすめです。