マサチューセッツ州の大邸宅で、犯罪小説家のハーラン・スロンビーは
家族と共に、85歳の誕生日を祝った。
翌朝、ハーランの家政婦フランが、寝室でハーランの喉が切られて死んでいるのを
発見する。
警察は、ハーランの死因を自殺考えるが、何者かが著名な私立探偵の
ブノワ・ブランを雇い、捜査を依頼してきた。
以下、ロケ地紹介とネタバレ感想
【映画ロケーション】
ハーランの邸宅の内部の撮影は、Ames Mansionで。
外観は、私邸のため公表されていないそうです。
ヒュー・ランサムとマルタのシーン
:The Flat Penny Bar & Grill(店舗名が変わった可能性あり)
証拠隠滅のために放火された施設:Commercial Motor Vehicles Center
カーチェイスのシーンで映っていた教会:First Congregational Church
007を演じる英国の俳優であるダニエル・クレイグが、この映画ではアメリカの
南部なまりの探偵役を演じていたのが面白かった。
歴史家のシェルビー・フッド氏の話し方を参考にしたとインタビューで
答えています。
南部なまりを馬鹿にしたヒュー・ランサムが、探偵のブノア・ブランに
「CSI:KFC(ケンタッキーフライドチキン)」と罵るシーンも。
ところどころに有名なミステリー作品へのオマージュがちりばめられており
探偵=シャーロック・ホームズやポアロ、アガサ・クリスティー作品などは
わかりやすい。
85歳の誕生日に亡くなる、という設定が、アガサ・クリスティーの亡くなった
年齢にかけていると書かれたサイトもあった。(そこまで!?)
食事をかこんでのインタビュー 珍しく、何だか楽しそうで良い!
亡くなった大富豪のミステリー作家、ハーラン・スロンビーが全財産を与えたのは
彼の看護師だった移民のマルタ・カブレラ。
嘘をつくと、必ず吐いてしまうという体質という設定が、映画の鍵になる。
お金目当てですり寄ってくる家族らと違い、体質だとはいえ、自分の前で嘘無く
正直でいてくれる彼女との友情はホンモノだったのだろう。
弁護士から遺書が公開され、マルタが全財産を相続すると知った家族らは
今までマルタに対して「家族みたいなものだから…」と親切にしていたが
手のひら返しで口汚く罵ったり、マルタの母が不法移民だとバラすと脅迫したり。
スロンビー家に関わったばかりに、散々な目にあったマルタが
形勢逆転するラストシーンが爽快。
ハーランのマグカップ、アマゾンで取り扱っていた。
欲しい人が多かったのか!?それとも前からあるものなのか?
長女への白紙の手紙、子供の頃によくやったので、ピンときた
“あぶりだし”の手紙。
みかんやレモン汁で、友達宛てに秘密の手紙交換をしていました。
リンダは、夫に一銭も渡さずに、離婚してほしい。
そう願いながら、映画を観終えました。
少々先は読めてしまいますが、王道ミステリー作品で楽しめました。
8.5/10点。