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フロッグ I See You (2019)

フロッグ [DVD]

WOWOW公式サイトよりあらすじ抜粋

アメリカのとある町で、少年の失踪事件が連続して発生。現場からは、かつてこの地を騒がせた連続少年誘拐殺人事件と同様の凶器が発見される。当時の事件の犯人は既に逮捕されていたため、今回の事件を担当するハーパー刑事は、過去の捜査の見直しも迫られ、頭を抱えることに。折しもハーパー家では近ごろ、妻のジャッキーの不倫が判明して家族同士の関係がギクシャクしていた上、屋敷の内外で何やら奇妙な出来事が相次ぎ……。

以下ネタバレあり

 

【映画ロケーション】

映画冒頭の滝(と橋)のシーン:Chagrin Falls Waterfall(米・オハイオ州

 

ハーパー家:レイクウッド(米・オハイオ州

 

(ネタバレ あらすじ)

連続誘拐事件発生
被害者:ジャスティン(Justin Whitter)10歳
自転車で公園を通っている間に誘拐される。
その後、別の少年も拉致される。
過去にも似た事件が、町で発生していたが、犯人は既に逮捕され服役中。
過去の被害者少年「あいつは捕まらない。」⇒ 何故? ⇒ 権力者?それとも?

事件担当
刑事:グレッグ・ハーパー (相棒 スピッツ刑事)
妻 :ジャッキー・ハーパー 浮気発覚 (浮気相手:トッド)
子 :コナー・ハーパー   浮気した母を責める

ハーパー家の異変
・銀食器が消える ⇒ 修理業者に盗まれた?
・修理業者を少女が招き入れる。⇒ハーパー家に娘はいない
・壁にならんだ家族写真の額から、写真が抜き取られる。
・屋根の上に妻ジャッキーのマグカップ
・朝目覚めると、グレッグの毛布が濡れている。おねしょ?
・息子のベットの下にあった不気味なお面

浮気相手トッド
トッドは、ジャッキーとやり直したいと迫り、ジャッキーともみ合いに。
トッドの頭に、家の窓からマグカップが投げつけられる。⇒誰の仕業?
息子の送迎のため、トッドを地下室で休ませ、車で外出。
帰宅後、ジャッキーはトッドが地下室で死んでいるのを発見。
ジャッキ:息子がトッドを殺した?(と勘違い)
夫グレッグに相談し、2人で森に死体を埋めに行く。

息子コナー
謎のメッセージが届く。
その後、コナーは何者かに襲われ、気を失う。⇒バスルームへ運ばれる。
トッドの死体を埋めた後、自宅に戻った両親がコナーを発見。(浴槽:緑のナイフ)
母ジャッキーが息子を病院へ連れて行く。

※一連の異変は、人間の仕業なのか?霊的なものなのか?

 

~フロッギング~(フロッグ側の視点)
"phrogging"とは?=住民がいる家に密かに侵入し、気づかれずに生活をすること。
・アレック フロッギング初心者 カエルのお面を使用
・ミンディ フロッギング経験者 フロッギングの様子を撮影⇒Vlog

ハーパー家に滞在中
・銀食器を盗む
・修理業者と鉢合わせしたミンディが、家の中に招く。
・家族写真を額から抜く。
・屋根上でくつろぐ⇒ジャッキーのマグカップを置きっぱなしに
・アレックが、グレッグの毛布に放尿。⇒何か恨みがあるのか?
・トッドのベットの下のお面=アレックのお面
※修理業者を招き入れた以外は、アレックの仕業。
ミンディは、アレックに邪魔をしないよう注意する。
⇒アレックは、ハーパー家に恨み?故意に脅かしている。(面白半分?)

殺害現場を目撃
夫グレッグが、地下室にいたトッドを撲殺。=ミンディが目撃!
逃げようというミンディを引き留めるアレックでもみ合い⇒ミンディが怪我
ミンディ⇒ハーパー家の車の後部座席に
グレッグが、車で外出。(ミンディを乗せたまま)

森のトレーラー
グレッグは、森の中にあるトレーラーハウスへ。
ミンディは、トレーラーハウスへ入り、誘拐された少年らを発見するが、グレッグに襲われ、捕まってしまう。
グレッグは、ミンディらが自分の家でフロッギングしており、ビデオ撮影していたことを知る。

ミンディ殺害
グレッグは、ミンディを連れて自宅へ戻り、ミンディを射殺。

かたき討ち
アレックは、過去の誘拐事件の際、友人と共に誘拐された被害者だった。
犯人であるグレッグを追い詰めるために、彼の自宅でフロッギングをはじめた。
グレッグも、アレックが自分が誘拐した少年だと気付き、言い訳しようとするが、アレックに射殺されてしまう。
到着したスピッツ刑事に肩を撃たれるが、アレックは一命を取り留める。

事件解決
ミンディが森から通報していたことで、誘拐された少年らが救出される。
グレッグの車から証拠の品=グレッグが誘拐犯
(一命をとりとめたアレックから、事件の真相が語られるはず。)

フラッシュバック
グレッグが、幼い頃のアレックらに、声をかけるシーンが映し出される。
(緑のナイフを持つグレッグと、ポケットにヨッシーの人形を入れたアレック)

~おわり~

 

 

冒頭のシーン、森の中を自転車に乗る少年の体だけがふわっと浮かぶ。
見えない何かに連れ去られたのか、誘拐を象徴的に描いているものなのかは判断できないため、ホラーなのかミステリーなのかと思いながら観始めることになる。

行方不明の少年の事件を担当する刑事の自宅では、小さな異変が続いていた。
人的なものだろうが、まだ霊や化け物の仕業という線も消せない。

そのような状況の中で、殺人事件が起こる。
刑事の夫は、刑事らしからぬ判断をし、不穏なムードの中、新しい登場人物からのネタバレが始まっていく…。

ふと、何故犯人は、何年もたってまた犯罪に手を染めたのか?と考えた。
ここで、また、クリミナル・マインドでよく言われた言葉を思い出す。
“ストレス”
妻の浮気という設定が、ここにつながっていく。

最初の事件で、何故被害者の少年らは、犯人が刑事だと訴えなかったのか?
恐怖に支配され、言う事が出来なかったのか?
気付いた頃には別の男性が逮捕されており、事件を担当したのが犯人の刑事だったため、ショックで諦めてしまったのだろうか?
復讐のために、アレックはミンディと共に刑事の家にしのびこむ。
アレックは、計画の最後、どうしようとしていたのだろう?
そして、アレックは無罪になるだろうが、どう生きていくのだろう?

少年らへの虐待のシーンや、残忍な殺害シーンなどはなかったのが良かった。
映画のポスターが、個人的には一番怖すぎる!