イギリスのヨークシャー地方で、祖母や病気の父親に代わって、寂れた牧場をひとりで切り盛りするジョニー。日夜重労働に追われる彼は、やり場のないもんもんとした孤独な心を酒や行きずりのセックスでどうにか紛らわせていた。やがて羊の出産シーズンを迎え、ジョニーは、季節労働者を雇い入れることに。牧場にやって来たのは、ルーマニア出身の移民ゲオルゲ。繊細な優しさを持つ彼に、ジョニーは次第に心惹かれていくようになる。
以下、ロケ地等を紹介
目次
神の恵みの地
ヨーク地方のカントリーサイドは、一般に「神の恵みの地(God's Own County)」
と称されている。
ヨークシャー出身の作家兼ジャーナリストのNIGEL FARNDALEが、
雑誌「Country Life」のヨークシャー特集号の見出しで使ったことで
有名になったと言われている。
フランシス・リー監督
フランシス・リー監督が、出身地である“神の恵みの地”ヨークシャーを舞台に
自分が主人公のジョニーのように、家業を継いでいたら…と考えて
作られた作品だという。監督は、同性愛者を公言している。
監督は、当初は俳優になりたいと考えていたが、途中から、監督を目指すように
なり、スクラップヤード等で働きながら、短編映画を製作。
ゲオルゲのモデルは、そのロンドンのスクラップヤードで出会ったルーマニア人
男性だという。
彼に関してインタビューでは、“the most beautiful, lovely man”(最も美しく、
素敵な男性)と表現している。
監督は、現在、ロンドンと地元の二拠点での生活をしているようだ。
地元の家は、携帯の電波がつながらず、ネットもない環境だという。
メールの確認は、父の家か、図書館で行っていると話している。
【ロケ地】FarLaitheFarm
農場:LaycockにあるFar Laithe Farm
フランシス・リー監督の父親の所有する農場のようだ。
【ロケ地】キースリー駅
ジョニーが、ゲオルゲを迎えに行ったキースリー駅。
赤い扉の横で、ゲオルゲがタバコを吸いながら待っているシーン。
【ロケ地】The Kings Arms
ジョニーの行きつけのパブ
店の壁にも説明が書かれているが、17世紀にマナーハウスとして建てられた
歴史ある建物。
病気の祖母や父親を抱え、寂れた農場を1人で切り盛りするしかないジョニー。
最初は、人種差別的な発言をし、失礼な態度をするジョニーだったが
次第にゲオルゲに惹かれていく…といった内容。
一番好きなのは、ジョニーがゲオルゲの置いていったセーターを着るシーン。
この映画は、あえて詳細は伝えない方が良いので、この辺で。
British Independent Film Awards関連の動画
他にも世界中で数多くの映画賞を受賞している。