両親をエイズで亡くした6歳の少女フリダは、バルセロナの祖父母の元を離れ、カタルーニャの田舎に住む若い叔父家族と一緒に暮らすことになる。母親の入院中、祖父母たちに甘やかされて育ったフリダは、養父母を試すようにわがままを通そうとする。
以下ネタバレ注意
監督の実体験
監督カルラ・シモンの自伝的作品。デビュー作。
ロケ地まとめサイト
スペイン・カタローニャ
ロケ地の場所がまとめられています。(スペイン語)
実際に監督カルラ・シモンが幼少期に過ごした家や、村の広場等が撮影で使われていたという。映画監督の養父母は、映画に使われたプールで働いていたようだ。
感想
両親を亡くした少女フリダが、大人の事情で叔父家族に引き取られることになる。
映画では、病名をはっきりと説明されていないが、エイズで亡くなったため、母親の死に目にも会えず、いきなり都会から田舎での生活が始まることになる。
母親が入院中、不憫に思う祖父母や親せきらは、だいぶフリダを甘やかしていたようで、当然のようにわがままを通そうとして、養母に叱られてしまう。
養父母にはフリダより幼いアナという女の子がおり、両親に愛される幼いアナについつい意地悪をし、結果アナが怪我をしたり溺れかけたりし、養母とは完全に溝が出来る。
わがままフリダの様子に、養母と同じようについイライラしながら、どう育てていけば良いのか考えながら観続けていた。
だが、ラストでフリダの抱えていた思いが爆発し、4人家族の明るい未来が予想出来るエンディングとなり、正直ほっとした。