ミルチャ・ジャヌのもとに、息子が雪山で行方不明になったという情報が入る。
ミルチャは、SRI元情報局員。
山岳救助隊の捜索方法に疑問を持ったミルチャは、コネを使いルーマニア情報局
を呼び寄せ、息子の捜索を指揮していくが…。
以下ネタバレあり
目次
実際に起きた遭難事故
2008年 ルーマニアのBucegi Mountainsで2人の若者が、行方不明になる。
遭難者 Andrei Jora(24)
Anei-Maria Coman(失踪3日後24歳の誕生日だった)
元将校のアンドレイの父親のVasil Jora氏は、オーストリアから山岳救助隊を
呼び寄せた後、ルーマニア情報庁に秘密裏で専門家を山に送るように説得したと
言われている。
この記事には、遭難者の両親からどんな状況でも捜索するよう圧力を
かけられたと書かれている。
他のニュースサイトでも、懸賞金がかけられたという噂などが紹介されていた。
かなり異様な状況だったのだろう。
Hotel Silva
Hotel Silvaの裏に、SRIの捜索本部が設置されたといわれている。
ホテルがあるブシュテニは、ルーマニアで人気のある山岳リゾート地のひとつ。
ネタバレあらすじ
息子が山で遭難
ミルチャ Mircea:元将校(諜報員? 情報局員)
アリーナ Alina :ミルチャの二人目の妻 妊娠中(臨月ぐらいか?)
最初の妻であるパウラ(Paula)と暮らす、息子コスミン(Cosmin)が
山で、ガールフレンドと行方不明になったという連絡が入る。
2人の最後の目撃情報は、冬の期間は閉鎖されている小道を通っていた時だった。
山岳救助隊
捜索を担当した地元の山岳救助隊は、可能性のある場所はくまなく探したが
2人を発見することが出来ず、2人は雪崩に巻き込まれたのではと考えていた。
父ミルチャは、総動員で捜索するよう訴えるが、断られてしまう。
情報局の精鋭部隊
山岳救助隊の捜索方法に業を煮やしたミルチャは、コネを使い諜報機関に助けを求め
情報局の精鋭部隊が現場に現れ、捜索を指揮することになる。
彼らは特殊な機材を持ちこみ、遭難した2人の携帯電話を探し始める。
しばらくすると、二人が遭難した直後の携帯の音声が確認され、山小屋に
新たな基地を設置し、捜索に乗り出すが、やはり2人は雪崩に巻き込まれ
雪の下10メートルに埋もれていることが判明する。
捜索中止
SRIに山岳捜索隊らが、必死に雪を掘り返すも、遺体は発見されず
途中、捜索隊のメンバーが新たな雪崩にが巻き込まれ、命を落とす事態も。
山岳捜索隊は捜索打ち切りを決め、情報局側も「借りは返した」とミルチャに言い
撤退していく。
息子と行方不明になった女性の両親も、諦めて家に帰っていく。
身銭をはたいて集めた捜索メンバーも去り、ミルチャは一人で息子を発見
するために雪を掘り続ける。
~おわり~
感想
嫌な余韻が残る映画だった。
もやもやしながら、映画に関する情報を検索し、実話だと知り驚いた。
日本でもしそんなことをしたら、ネット上で炎上しまくりだろう。
前の妻と別れた原因は、家庭を顧みなかったと説明があった。
家庭を大切にせず、結果、別れて暮らす息子のため、父親として、何としてでも
助けたかったのだろうが、暴走しすぎ。
ラストで一人雪を掘っている姿は、まさに狂気の沙汰。
実話だから仕方ないが、あのバッドエンドに気分が悪くなった。