トムとジョーンは長年連れ添った夫婦で、一緒に過ごす時間が何よりも幸福を感じられる時間だった。しかし、そんなある日、ジョーンが乳がんであると判明し抗がん剤による治療が行われることになった。その副作用のため、ジョーンの髪はすっかり抜け落ちてしまった。がんが寛解するという保証がどこにもなく、最悪の事態も覚悟しなければならない状況の中、トムとジョーンは改めて夫婦関係を見つめなおしていく。
以下ネタバレあり
ロケ地 ウォーキング・シーン
ロケ地 金魚購入店
Exotic Aquatics
妻が入院中に死んだ金魚と似た魚を探しに来るシーン。
ロケ地 夢のシーン
Whitehead Railway Museum
妻ジョーンが、夢で電車に乗っているシーン。
Y para terminar el día, aquí tenéis las primeras fotos del rodaje de ORDINARY LOVE.
— INOPIA FILMS (@InopiaFilms) January 29, 2020
Próximamente en Cines!🎬#liamneeson #lesleymanville #ordinarylove #normalpeople #ordinarylovemovie #lisabarrosdsa #usa #inopiafilms #estreno #release #cine #estrenocine pic.twitter.com/kVSYoDG0gH
ねたばれあらすじ
トンプソン夫妻
夫:トム
妻:ジョアン
娘:デビー(亡くなっている)
長年連れ添った夫婦は、2人で寄り添いながら穏やかな日々を過ごしていた。
2人の日課は、海沿いの道でのウォーキング。
ペットの魚はいるが、ジョアンは魚を嫌っていたので、もっぱらトムがお世話をしていた。
胸のしこり
ある日、ジョアンがシャワーを浴びている時に胸のしこりに気づく。
病院で検査をすると、乳がんと診断される。
1週間後、腫瘍とリンパを切除する手術を受けることに。
手術当日は、亡くなった娘デビーの誕生日のため、ジョアンはトムに墓参りへ行くようお願いする。
妻から墓前で乳がんのことは言わないで欲しいと頼まれたトムだったが、娘の墓前で、妻も失い、一人ぼっちになるのが怖いと話す。
手術成功
ジョアンの手術は成功し、化学療法を受けることになる。
手術が成功しても、まだ治療をするということにトムは納得いかず、ジョアンと言い争いになる。
トムは、ジョアンが留守の間にペットの魚が死んだことにショックを受け、ジョアンに気づかれないように似た魚をペットショップで買って帰る。
化学療法開始
病院の待合室で、ジョアンはデビーの小学校時代の教師だったピーターの姿を見つける。ジョアンは挨拶に行き、彼が末期ガンだと知る。
ジョアンは、トムに付き添われ、化学療法を始めるが、帰宅後、激しい嘔吐に苦しめられる。
その後、ジョアンの髪が抜け落ち始めたため、トムがジョアンの頭を剃ることに。
化学療法の副作用に苦しむジョアンは、トムにあたるようになる。
ピーターとの交流
ジョアンは、カフェでピーターと会い、お互いの状況について語り合う。
ピーターは、治療を止め、夫スティーブとの時間を大切にしたいと語る。
ジョアンは、ピーターと話すことで気持ちが晴れ、買ったばかりのかつらを暑いからと外してしまう。
トムは、化学療法クリニックの外のベンチでタバコを吸う末期ガンの男性と話しをし、男性から医師がジョアンの命を救うと言われ、少し安心する。
乳房切除手術
2人は、乳房切除手術の前にホテルで豪華なディナーを楽しんだ後、ロマンチックな夜を過ごす。
トムは、胸が無くなってもジョアンを愛し続けると約束する。
乳房切除手術後も化学療法は続き、ジョアンの病室にピーターが訪ねてくる。
トムは、ピーターの夫スティーブに声をかけ、お互いの気持ちを語り合う。
その後、ジョアンは乳房再建手術を受ける。
ラスト
ピーターのお葬式に出席した、トムとジョアン。
癌治療が終わったジョアンとトムは、クリスマスの準備を始め、ピーターの夫のスティーブを招待しようと話し合う。
いつも通りにスーパーへ買い物に行き、日課のウォーキングへ行き、折り返し地点に生えている苗木が成長したことに気づく。
~おわり~
感想
娘に先立たれながらも、2人で支えあい、仲睦まじく過ごしていた中年夫婦の日常が、妻の乳がん発覚で変わっていく様子が描かれている。
私も夫と休日のウォーキングが日課になっているため、ウォーキングシーンの2人の様子を共感しながら観ていた。
病気を知らない前にふざけあう様子、病気発覚後の覚悟しながら歩く表情、ラストのガン治療を乗り越えた夫婦の表情が、とても素晴らしかった。
派手な展開も、悪人も、どんでん返しも無く、タイトルの直訳通り、夫婦のOrdinary Love(普通の愛)が描かれている。
ただ、その普通の愛こそが全てなのだと、この歳になると改めて気づかされる。