映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ティアメイカー Fabricante di lacrime The Tearsmith(2024)

Netflixより抜粋抜粋

児童養護施設でつらい子供時代を一緒に過ごし、同じ家族の養子となったニカとリゲル。やがてふたりは心に芽生えた思いがけない気持ちを無視できなくなり、互いに引かれ合っていく。

以下、ネタバレ注意

 

原作

FABBRICANTE DI LACRIME

原作は、イタリア人作家Erin Doomさんの同名(ティーン向けロマンス)小説。
上記動画の真ん中に座っているのが、原作者のErin Doomさん。
2017年にネット上で小説を公開し、2020年12月にアマゾンから自費出版。その後、イタリアの出版社Magazzini Salaniが改訂版を出版し、2022年にイタリアで一番売れた作品になったという。

 

ニカのテーマ

映画では、ビリー・アイリッシュ等、様々な挿入歌が使われているが、心を揺さぶられたのは“Nica's Theme”。
美しく物悲しいメロディーで、鑑賞後も忘れられずYoutubeで探してしまった。



 

ロケ地

孤児院

Complesso del Buon Pastore(イタリア・ローマ)
イタリアの映画やドラマのロケ地としてよく使用される建物。上記Wikipediaには、撮影に使われた作品が紹介されている。
1929年から工事が始まり、1943年に完成した歴史的建物。

バーナビー高校

Biblioteca Lasalliana(図書館)
2人が通う高校は、ローマにある図書館。

 

鉄橋のシーン

Vecchio Ponte Ferroviario In Ferro, ora ciclopedonale(Ponte di Ferro ciclopedonale)
ライオネルが車でニカとニゲルを追いかけ、2人が川に飛び込むシーン。

 

裁判所のシーン

The British School at Rome(Accademia Britannica a Roma)
1901年に設立されたブリティッシュ・スクール。
ラストで、ニカが裁判所を飛び出し、ニゲルのもとへ向かうシーンで映っている。





ざっくりあらすじ(ネタバレあり)

孤児院へ
交通事故で両親を亡くしたニカは、孤児院に入ることに。
校長のマーガレットから、ニカの持ち物は共用物として没収され、大切な蝶のネックレスも没収となり、リゲルという校長のお気に入りの少年に無理やり奪われてしまう。
アデリーナという親友は出来るが、抑圧的な孤児院で、トラウマを抱えることになる。

養子に
数年後、10代になったニカは、ミリガン夫妻(夫ノーマン、妻アンナ)の養子になる。
夫妻は、ニカを迎えに来た日にピアノを弾くリゲルの姿を見て、リゲルも養子にする。

学校で
投稿初日、ニカは早速友達が出来るが、リゲルは他の生徒と殴り合いの喧嘩をする。
ライオネルという男子生徒が、ニカに近づこうとすると邪魔するリゲル。
フラッシュバックシーン等から、実はリゲルはニカが愛しており、ニカを守るため断り続けていた養子の申し出を受け入れたことが判明する。

告訴
仕事を始めたアデリーナは、ニカに会いにミリガン家に訪れる。
アデリーナから、孤児院の校長マーガレットを告訴するため、ニカの証言が必要だと頼まれるが、トラウマがあるニカは証言が出来ないと断ってしまう。

ミリガン家を出るリゲル
ニカとリゲルは次第に愛し合うようになるが、2人の関係に気づいたライオネルに責められる。リゲルはニカのために身を引こうと考え、ミリガン家の養子縁組を断り、家を出てしまう。
その後、ダンスパーティーの会場で、ニカはライオネルにひと気のない教室に連れていかれ襲われそうになるが、リゲルがニカを助け出し、2人は愛し合う。
その帰り道、2人はライオネルに車で轢かれそうになり、橋から川に飛び込み、リゲルは昏睡状態に。

裁判
リゲルは、持病の影響で、昏睡状態が続いていた。
事故が起きる前、ミリガン家の養子縁組を断ったため、彼は孤児院のマーガレットの勾留下にあるという状況に。
マーガレットから、永遠にリゲルから遠ざけると言って責められたニカは、裁判で証言することを決意。
裁判では勝訴の決め手となる素晴らしい証言をする。

ラスト
裁判所から飛び出したニカは、リゲルのもとへ。
昏睡状態のリゲルに話しかけていると、リゲルが目を覚ます。
~おわり~

 

 

 

ひとこと

いかにもなティーン向けのロマンス作品だが、イタリアが舞台の作品で、見る前から楽しみにしていた。
映画としての評価は低いようだが、夢中になる人も多いはず。(特に女性)
私は大好き!
美しきダークファンタジーロマンス万歳。