引用:WOWOW
2015年。スター俳優エリザベスは、1992年に36歳だった当時、13歳の少年ジョーと不倫をして実刑判決を受けた元教師グレイシーを描く映画で彼女を演じることになり、役作りでグレイシー、彼女が服役中に出産した娘、ジョーら一家が暮らすジョージア州サバンナへ。グレイシーとその周囲の人々に取材するが、そんなエリザベスもまた36歳であることもあり、調べれば調べるほどグレイシーのことを理解できなくなっていく。
以下、ロケ地等。
メイ・ディセンバーとは
メイ(May;5月)とディセンバー(December:12月)ほど離れた=年齢差がある関係という意味で使われているようだ。
月は人生に置き換えられ、5月は若さの絶頂期を意味し、12月は衰えた年配者を意味しているという。
簡単に言えば、「歳の差(夫婦)」を意味している。
メアリー・ケイ・ルトーノー
この映画は、アメリカのメアリー・ケイ・ルトーノーの事件がベースになっているが、設定はかなり違っている。
ロケ地
グレイシーとジョーの家
Catalina Dr(Tybee Island)
映画は、ジョージア州サバンナ在住の主婦グレイシーのもとを有名女優エリザベスが訪ねるシーンから始まる。
カタリーナドライブのストリートビューが古く、2人の家は見つからなかった。
グレイシーの元夫のトムとのシーン
The Gallery Espresso
グレイシーの元夫トムから話を聞くシーン。
喫茶店の看板は、そのまま使われていた。
ペットショップ
Exotic Underworlds(閉業)
グレイシーがジョーと関係を持ったとされるペットショップ。
グレイシーの弁護士と会うシーン
The Crab Shack
グレイシーの弁護士から話を聞くシーン。
その店では、グレイシーの(元夫との)息子ジョージーが歌っていた。
高校のシーン
Islands High School
感想
あらすじを書こうとしたが、観る人によって解釈が変わってくる映画だと思い、あえて書かないことにした。
個人的には“気色悪い”作品で、グレイシーに人生を狂わされた人々をお気の毒と思う事しか出来なかった。
そもそも何故グレイシーは、ジョーを誘惑したのか?
グレイシーはジョーに誘惑されたと断言しているが、どう考えてもグレイシーが誘惑したとしか思えない。
事件になり、あわてて禁断の愛アピールをしたのかもしれない。
素直で子供なジョーを愛と責任で縛り付けていったのだろう。
中1の時に事件が発覚し、獄中で子供が生まれ、若くして親になったジョー。
エキセントリックな年上妻をフォローし続け、子供たちを育て、ようやく子育て卒業となった。
大切に育てていた蝶を空に放ち、ジョーは自分の人生を歩みだすのではと予感させるシーンがあった。あのグレイシーがジョーを自ら手放すことはないだろうが、ジョーが逃げ出すことを願っている。
そして、ラスト。
有名女優と説明されていたエリザベスは、映画の取材のためにグレイシーの関係者に熱心にインタビューをしていたのだが、ラストの撮影風景を見る限り、安っぽい撮影現場に見えた。低予算のB級作品という雰囲気。
そんな中でグレイシーを真似て演技をするエリザベスがまた、痛々しく観ていられなかった。
最後まで気持ち悪いもやもやが残る作品なので、オススメはいたしません。