恋人のエイドリアンによって軟禁状態だったセシリアは、脱出を密かに計画。
ある夜、エイドリアンに薬を飲ませたのち、セキュリティを解除、妹エミリーの協力もあり、彼の豪邸から逃げ出した。
その後、エイドリアンが自殺したと知らせが入り、セシリアは彼の遺産を受け取るために、弁護士のエイドリアンの兄弟のトムに会いに行く。
しかしセシリアは、彼が自殺したとは思えず、偽装したのでは?と疑っていた。
以下ネタバレあり
原作は、H・G・ウェルズの「透明人間」(1897)。
【映画ロケーション】主にオーストラリアでの撮影
エイドリアンの自宅(主に外観):DOVECOTE The Headland
エイドリアンの家(室内撮影):Pebble Cove Farm
「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のジューン役のエリザベス・モスが主演のサスペンス作品なので、彼女が演じるヒロイン(セシリア)が、単なる弱者ではないとは思っていた。
結果、ハンドメイズ・テイルに似たような展開になっていたような。
ただ、謎な点もいくつかあり、是非解説を聞いてみたい。
・エイドリアンとトムの兄弟は、いつから組んでいたのか?
(自殺にみせかけた⇒弟の協力がないと出来ない。)
・トムは、エイドリアンの言いなりだったのか?
仲良しの、似たもの兄弟だったのか?
・透明人間になってセシリアを見張っていたのは、エイドリアン1人か?
・トムと交互に透明人間になっていたのか?
・エイドリアンは、トムをはめようとしたのか?
運悪く、トムの時にセシリアに反撃されてしまったのか?
・エイドリアンが、地下室での監禁偽装は、トムが亡くなったのち考えたのか?
それとも、トムを犯人にしたてるためだったのか?
ただ、ラストで、“Surprise!”とエイドリアンが言っていたので、
一応、エイドリアンの計画だったのでしょう。
考えすぎな疑問
・セシリアも、お金目的で近づいたわけではなかったのか?
・軟禁状態のようだったが、ピルはどうやって入手したのか?
(自由はあった?)
・全部、セシリアがお見通しだった…というわけはないか?
⇒リスクが高すぎて無理だろう。
トリビアネタとしては、主人公の“セシリア”という名前は「盲目の」を意味する caecus という名から派生したローマ人の名前であるCaecilius に由来している。
⇒透明人間が見えていない、ということか?
映画の中では、セシリアのことを略して“C”と呼ぶシーンがあり、
それは、見えるのSeeとかけているという意見も。
撮影裏側:全身緑さん登場してます。こうやって撮っているのですね!
サスペンスですが、撮影は何だか楽しそうで良かった。
8.5/10点 エリザベス・モスが主人公のため、多少結末が予想出来た。
色々な透明人間作品を観たので、意外なビックリはなかった。