映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

プライドと偏見 Pride & Prejudice (2005)

プライドと偏見 (字幕版)

監督:ジョー・ライト
出演:キーナ・ナイトレイ マシュー・マクファディン ドナルド・サザーランド ジュディ・デンチ ロザムンド・パイク サイモン・ウッズ

18世紀末のイギリスの田舎町が舞台。5人姉妹がいるベネット家の隣に大富豪の独身男性ビングリーが、妹のキャロラインと友人ダーシーと共に引っ越してきた。女性に相続権が無かった時代、もし5人姉妹の父親が亡くなったら、家も土地も遠縁の従兄が継ぐことになり姉妹たちは路頭に迷うことになってしまう。そのため、母親は5人姉妹を何とか裕福な家庭に嫁がせようと躍起になっていた。長女のジェーンが、ビングリーと惹かれあうようになり、母親が大喜びする中、、次女エリザベスはビングリーの親友ダーシーの気位の高さに強い反発を抱いていた。様々な噂を耳にし、ますますダーシーに嫌悪感を募らせていくエリザベスだったが、なぜか彼の存在が気になってゆく……。

 

ロケ地

エリザベスが崖の上に立つシーン

Hope Valley

 

橋のシーン

Palladian Bridge
エリザベスが雨の中、橋を橋ってわたるシーン。

 

ダーシーがエリザベスに告白するシーン

Stourhead Garden内 Temple of Apollo

 

チャッツワース・ハウス

Chatsworth House
エリザベスが、美しい彫刻を観るシーン。

 

ダイニングルームのシーン

Haddon Hall
ダーシー氏が、ガーディナー夫妻を夕食に招待しているシーン。

 

感想

面白かった!これぞ映画。
先週の「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」があまりに中途半端だった分、こちらで堪能させて頂きました。
ジャーナリスト、ヘレン・フィールディングはこの映画の原作、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」の大ファンで、現代版として書いたのがあの「ブリジット・ジョーンズの日記」ということです。

キーラ・ナイトレイ、はまり役です!
ベッカムに恋して」も「パイレーツオブカリビアン」も素晴らしかったけれども、これはピカイチ!強さ美しさ聡明さ見事に演じていました。
お相手ダーシー役のマシュー・マクファディンも素敵でした。
金八先生第七シリーズの生徒役狩野伸太郎に見えてしまうときが結構あったけれども

http://www.tbs.co.jp/kinpachi/gallery/026_05.html

知的で紳士な雰囲気に参りました!

脇役も素晴らしかったのです。
特に5人姉妹の父、Mr.ベネット役のドナルド・サザーランドが良かった。
「24」で息子キーファ大活躍ですが、やっぱり父は偉大。
憎たらしいキャサリン夫人役にジュディ・デンチ。文句なし。怖い。圧倒されます。

これをジェーン・オースティンが書いたのが1796年(原型のFirst Impressions)というのだから凄くないですか?日本では、1796年といえば寛政8年。徳川家斉将軍の時代です。

雰囲気が似ているなと思った「いつか晴れた日に」はやはりジェーン・オースティンの「分別と多感」が原作でした。どちらも大好きな作品となりました!とにかくお話も素敵、強い女性も素敵!
18世紀末の男性・女性ともに衣装が素敵!
そして美しい家が素敵!
お客さんが女性ばかりなのが頷ける、女性にツボの純愛作品だと思います。はまっちゃう方多いのでは?

印象的なシーンは、ダーシーの所有するペンバリーの邸宅内にある彫刻コレクションのお部屋。このシーンで登場したベールをまとった女性の彫刻が本当に美しい!
撮影に使われたチャッツワースのマナーハウスにあるスカラプチャー・ギャラリーにてこの彫刻「ヴェイルド・ヴェスタル・ヴァージン」(ベールをまとった不断の聖火を守るヴァージン)がご覧いただけます。行ってみたい!
チャッツワース オフィシャルサイト