主婦ダーシーは夫ボブと結婚してからちょうど25年目。ボブとはずっと夫婦仲はよく、子どもたちも大人になり、自分が幸せだと実感する。だがある夜、ダーシーは偶然自宅の車庫で最近起きた猟奇殺人事件の女性被害者の持ち物を見つけて驚く。犯人はボブなのか。直後のある夜、ボブがダーシーに黙って外出するという事態が。ダーシーはボブが次の獲物を物色しているのではないかと疑いを抱き、夫の行動を監視するようになるが……。
以下ネタバレあり
人気作家キングが自身で脚色を務め、「素晴しき結婚生活」(中編集「ビッグ・ドライバー」所収)を映画化。愛する夫が連続猟奇殺人鬼だと気付いた妻がじわじわと追い詰められていく姿を、見る者が自分だったらどうするだろうと考えさせるタッチで描写。ヒロイン役は「ニクソン」「クルーシブル」「ザ・コンテンダー」でアカデミー賞に3度ノミネートされた実力派女優J・アレン。ミステリアスな夫役はTV「WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!」のA・ラパリア。
夫の裏の顔(連続殺人鬼)を知り、動揺するか弱き妻のイメージは最初からなかった。
ボーンシリーズのパムを演じたJoan Allen です。
鉄の女。
幻覚シーンで精神的に追い詰められていそうに見えても、彼女の勝利を確信していた。
夫を殺す際、「私のほうが上なのよ!」の発言にもあるように、連続殺人犯の夫を
顔色変えずに殺す妻。
その落ち着いた様子に、「まさか彼女、凄腕の殺し屋?」とさえ思ってしまったほど。
(流石にそんなどんでん返しは無かったです。)
夫の葬式も無事終わり、ホッとしたのもつかの間、彼女らの秘密に気付く怪しい
じっちゃん(元刑事)登場。
ところがじっちゃんに脅されても、極めて冷静な妻ダーシー。
倒れたじっちゃんが入院する病室に証拠品まで持参する。
まさか、余命わずかなじっちゃんを連続殺人犯に仕立てようと証拠品を持参した?
と疑ったが、夫の事件をじっちゃんに冷静に語るダーシー。
ダーシーに殺されるのでは?と思っていたじっちゃんも「君は正しいことをした。」
と言い、彼女の味方になり口をつぐむことに。
(それに、じっちゃん、そう長くは生きられれない。)
というわけで、ダーシーは、未亡人としてのんびりと余生を過ごしましたとさ。
おしまいおしまい。
S.キングの作品にありがちな、途中まではハラハラドキドキが止まらないのに
ラストがふわっとした仕上がり。
でもこの作品は、これで良かった。
クライムサスペンスドラマの見すぎのため、ありがちな展開で映画としては★3つ。
【映画ロケーション】
(主人公の家)
映画冒頭、朝夫と子供達を送り出すシーンでは、幸せそのものの家だったのに。