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コールド・ケース S5 第8話 「ゲーム」 “It Takes a Village”

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番組オフィシャルブログより

2007年8月20日。12歳のアフリカ系少年シェマーは祖母エドナに、外出はやめて一緒に夕食を食べようと誘われる。CD店に行きたかったシェマーは“将来はレーベルを立ち上げて贅沢させてあげる”と夢を語りながらも夕食の準備へ。だが、シェマーは何者かに連れ去られ、警察は行方不明として処理する。

3か月後の現在、ノースフィリーの貸倉庫の1つに置かれた冷凍庫から、シェマーの遺体が見つかる。倉庫の借り主はテオ・ギャンブルで、彼は他にも3つの倉庫を借りていたが、それぞれからも黒人少年の遺体が見つかる。彼らにはいずれも疲労性骨膜炎の症状が見られ、足の裏には擦り傷があり、左手の人差し指が切り取られていた。少年たちの遺族が、警察は治安の悪い地区の黒人少年の失踪を真面目に捜査しなかったと不平を洩らす中、リリーたちはコールドケースの扉を開く。

子供が犠牲になる連続殺人事件は、本当に見ていて辛い。

辛いを通り越して本当に怖くて、恐ろしくて悲しい。

ドラマ冒頭、次々と冷蔵庫から子供の死体が出てきて

メンバー同様かなりブルーになってしまった。

犯人の動機は、復讐。

自分が子供の頃に受けたリンチの復讐を他人に償わせるため。

犯人は、福祉施設(通称:地獄穴)で自分より大きい子供達5人にリンチされ、

最後に指を1本切り取られていた。

そのために、自分よりもゲーム(亡命者3号)が上手い少年5人を見つけて、

同じ罰を与えて復讐していたのだった。

亡命者3号というゲームの勝敗はどちらかがが“地獄穴”に落ちることで決まる。

自分の福祉施設での経験と重なり、自分より強い相手に罰を与えたくなったのだろう。

犯人がゲームで使用する名前はテセウス

テセウスとは、ギリシャ神話で父親の命令で悪者に罰を与える若者。

ミーノータウロスを退治した時に間違えて黒い帆のまま帰還したため(生還時には白い旗を掲げることにしていた)、父のアイゲウス王は息子が死んだと思いこみ、海に身を投げてしまう。アイゲウスが身を投げた海は、エーゲ海と呼ばれるようになる。

原題「It Takes a Village」は、アフリカの格言"It takes a village to raise a child"(子育ては村中みんなでするもの)からつけたと思われます。

また、同じ「It Takes a Village」というタイトルで、ヒラリー・クリントン国務長官が本を出しています。(邦題「村中みんなで どもたちから学ぶ教訓」)