ある女性が謎の死を遂げ、オリビア、ピーター、ビショップ博士の奇妙な連携による捜査が始まった。女性は妊娠して数時間のうちに出産し、赤ん坊も短時間で80歳の老人になっていた。この現象を解明するため、変わり者の博士がラボで精査を行うことに。博士の息子であるピーターは、不本意ながら博士の“お守り役"となる。一方、オリビアは、マッシブ・ダイナミック社のニーナ・シャープに協力を要請する。
※以下ネタばれあり
グロいなあ…。
産まれた途端に成長し続けて、へその緒をつけたまま老衰で死ぬって…。
女性のほうも、関係を持った途端にどんどん妊娠していくなんて…。
せめて、大きさは赤ちゃんのままでシワシワになっていって亡くなった…
というぐらいがリアルで良かったのになあ。
しかし…そんな凄いこと研究するならば、マッシブ・ダイナミック社のニーナの手(右手が義手の女性)が再生するとか、肌が若返るとか、簡単に出来そうじゃないの???
今回、事件を解決するために使用した技術は、電気パルスカメラで亡くなった被害者の網膜に焼きついた死の直前にみたものを再現するというもの。
凄すぎる!
映画「ファイナルカット」を思い出しました。(この作品では、あらかじめチップを頭の中に入れてあってそれを元に生前の記憶をまとめるというものでしたけれど。)
もともとは、ビショップ博士とペンローズ博士が行っていた
成長ホルモンを用いた兵士培養研究が事件に関わっていました。
この研究が酷いんです…。
人工的に人間を誕生させ、成長ホルモンを使い
短期間で一気に20歳ぐらいに成長させて、兵士にさせるというもの。
日本でも戦争中にありましたよね、有名な“産めよ増やせよ”…。
犯人クリストファーは、このペンローズ博士の実験で産まれた人間のようです。
息子とも呼んでいたが、本当の息子なのか?
自分が研究で生み出した人物なので、息子と呼んでいるのか?
女性達から下垂体だけを取り出すという事件を起こしていたのは
成長が早い=プロジェリア症候群になってしまい
老化を防ぐために下垂体を奪うしかなかったようです。
オリビア・ダナムが追いつめると、あっという間に老化して
亡くなってしまいました。
(ここは、映画「インディー・ジョーンズ 最後の聖戦」で
聖杯を選び間違った男性が急激に老化していく様子を思い出しました。)
しかし…人の下垂体を奪って、何とかなるというものなのか…?
ラストシーンで、研究室のような場所にクリストファーらしき男性が3人
寝かされていたのですが…あれはみな兵士培養研究で産まれた人物なのでしょうか?
私の勝手な憶測は、ペンローズ博士の息子クリストファーが事故かなにかで亡くなり
息子の死を受け入れられなかった博士が、息子のクローン人間を生み出し
亡くなった息子の年齢ぴったりになるように、急激に成長させた…とかはどうでしょう?
考えすぎですね!(^_^;)
今回の事件解決のきっかけになった
網膜に焼きついた死の直前にみたものを再現するという実験は
ジュール・ヴェルヌの「キップ兄弟」(Les freres Kip 1902年出版1898年執筆)
からヒントを得たようです。
この作品が書かれた時代は、実際に死ぬ直前に見たものが
網膜に焼き付いていると信じられていたそうです。