若くしてアカデミー脚本賞を受賞した脚本家のキースは、その後15年間全くヒット作に恵まれず、いつしかハリウッドにも見捨てられてしまっていた。そんな彼に唯一残された道は田舎(ニューヨーク州ビンガムトンの大学で脚本家志望の学生たちの講師になるというものだった。渋々この仕事を引き受けたキースだったが、就任早々学生に手を出すなど、好き勝手な振る舞いばかりで全くやる気を見せようとはしなかった。しかし、学生たちの脚本にかける真摯な思いに触れることで、いつしか自身も失いかけていた情熱を取り戻していく。
以下ネタバレ感想
ヒュー様も寄る年波には勝てず。
落ちぶれた脚本家役がはまりすぎて、うっすら涙が。。。
老いつつも、ラブコメの帝王と呼ばれた男、結果、やるときはやる!のです。
超大作ではないけれど、心がほっこりする冬にぴったりの素敵な作品でした。
映画の中で、ヒュー様演じる脚本家キースのアカデミー賞授賞式の動画は
映画「フォー・ウェディング」でゴールデングローブ賞受賞時のスピーチのようです。
いつか本当にオスカーを手に出来れば良いのにな、と思っています。
自分の受け持ちのクラスの生徒を、”美女とイケてない男子”で選んだキース。
映画のテーマは、落ちぶれた脚本家の再出発&ラブストーリーですが
私が感動したのは、そのイケてない男子生徒たちへの愛を感じるシーンでした。
お金のために渋々受けた仕事のため、教師としてこれっぽっちも情熱など無いはず
のキースが懸命に取り組む彼らを観て、自分の若き頃の情熱を思い出し、
真面目にアドバイスをしはじめ、最終的にある脚本はハリウッドへ!
意識が戻るまで病院で付添い、脚本のアドバイスするキース。
(キースのアドバイスで、こちらも良い脚本になりそうな予感大!)
本人も過去の栄光の二番煎じはあきらめ、今の自分をテーマにした
“落ちぶれた脚本家が大学講師として再生していく”作品を書こうかと考えた途端に
「いいわね。マット・デイモンでイケるわ!」と言われ
こちらも成功の予感。
感動の嵐、感動の涙!といった作品ではないですが、良い余韻を残しての
エンディング。
再出発したい人におすすめです
【映画ロケーション】
クレムの脚本に関する打ち合わせで訪れたお店 Tocqueville
緊張するクレムだが、何年後かにはこの店の常連になっていたりして。
成功の第一歩を感じさせる場面だった。