主人公ヴィヴィアンは、学校での性差別や不公平な現状にうんざりしていたが
大人しい性格ゆえ、反発出来ず見てみぬふり。
反骨精神旺盛な青春時代を送っていた母や、嫌がらせにも負けない転校生の
ルーシーに感化され、ヴィヴィアンは校内での性差別を非難する冊子
「モキシー」を匿名で作り、早朝、女子トイレに置いていった。
モキシーは、校内で話題になり、ムーブメントを巻き起こしていくことに。
以下ネタバレあり
原作は、Jennifer Mathieuの同名小説。
【映画ロケーション】
学校:Arcadia High School ロスにある学校ですが、映画ではオレゴン州の設定。
アルカディア高校の公式チャンネルにて、撮影の様子が紹介されていました。
インタビューを受けているのは、監督・プロデューサー、キャストでもある
Amy Poehier。
監督のHPには、高校の生徒らと撮った写真が紹介されています。
ON SET AT ARCADIA HIGH SCHOOL (DECEMBER 2019)
女子生徒らが、主人公が作った性差別に対する怒りの革命冊子"MOXIE"に感化され
学校内の性差別問題にNO!を叩きつける、爽快な作品。
(映画内で描かれる性差別問題)
・男子生徒が作る、女子生徒のランキング発表(毎年恒例)。
抱きたい女子や、胸やヒップという、性的なものも。
・花形の男子運動部(アメフト)への贔屓。(校内での扱い、部費等)
女子サッカー部は、大会で優勝等するも、部活として冷遇されている。
・アメフト部クォーターバックの転校生へのいじめ。⇒訴えるが、校長対応せず。
・服装差別 胸の大きな生徒だけ、肩出しの服装を注意。⇒帰宅させられる
母から、ミュージシャン兼フェミニスト活動家のキャスリーン・ハンナが歌う
ビキニ・キル(バンド)の“Rebel Girl”の歌を教えられた主人公のヴィヴィアン。
歌に感化され、衝動的にMOXIEという革命冊子を作る。
大人しく見てみぬふりをしてきた、主人公が少しずつ変わり始めていく。
そのほかに
・親友(中国系)と活動に対する考え方の違いから、溝が出来ていく。
・母親の恋愛問題(受け入れられない)
・恋人との喧嘩
・学校からのMOXIEへの圧力
等の問題も。
この映画では、花形運動部であるアメフト部のクォーターバックが最低な男だった。
転校生を陰湿にいじめ、学校のキングのように君臨。
最後の最後で、ごまかしきれない悪事が発覚し、校長も動く(=処分)ことに
なり、ほっと出来た。
映画で使われている音楽も良かった。
ガールズ・パワー!モキシー!
9/10点