マンハッタン・イーストヴィレッジの超高級アパートメントで暮らすモデルのジェイド。 彼女は、デザイナーデビューを計画していたが、突然スポンサーでもある夫ニックを 若いモデルに奪われ、離婚を告げられてしまう。
ショックを受けるジェイドのもとに、夫の前妻であるマリアが転がり込み、 「アパートの所有権の半分は自分のものだ」と主張し、同居をするはめに。
ジェイドのブランド経営の資金繰りが苦しくなり、部屋を売ったお金を資金に充てようと考えるが マリアは、アパートは売らせないと邪魔をしてくる。
夫を奪われた妻と、略奪婚をするも自分もまた略奪離婚するはめになったニックの元妻同志がいがみ合いながらも、絆を深めていくというというストーリー。
コメディ作品とはいえ、設定が現実離れしており感情移入が出来ない。
所有権うんぬんはあれど、嫌々ながら同居を受け入れたり
ニックに一方的に言われただけで、離婚してしまうことも不思議だった。
ジェイド演じるイングリッド・ボルゾ・ベルダルが、あまりモデルっぽくない。
東京国際映画祭で上映された時の邦題は、「さようなら、ニック」だった。
原題に近いタイトルだったが、何故変えてしまったのだろう?
そのままのタイトルのほうがすんなり話が入ってくるような気もするが。
Whit役のフレドリック・ワーグナーが来日していた。
東京国際映画祭プログラミング・ディレクター矢田部吉彦氏 見どころ紹介
元妻マリア役には、「生きうつしのプリマ」や「帰ってきたヒトラー」の
カッチャ・リーマン。彼女の本音がよくわかる場面があればよかった。
もし、わかれば、同情も出来たし、面白がることも出来たはず。
個人的にはニューヨークとタイトルに付けるのであれば
ニューヨークの風景が少しは楽しめるような作品であってほしかった!
星をつけるなら、2.5★ぐらい。