夏の休暇中、ノラは友人クリスティーナとその恋人アンデシュに別荘を貸すことに。2人は近々結婚する予定だが、実はアンデシュは妻子がいる既婚者で、クリスティーナには離婚協議中だと伝えていた。同じころ、島の沿岸で女性の遺体が見つかる。彼女の名前はサラといい、死因は絞殺だった。アレクサンデルとミリアムはサラが生前、“アンデシュ”という男と交際していたことを知り、その男の行方を捜すが……。
以下ネタバレあり
原作は、スウェーデンの女性作家ヴィヴェカ・ステンの”Morden i Sandhamn”
シリーズ。
ドラマの舞台は、ストックホルム群島のリゾート地、サンドハムン島。
主人公は、検察官のノラ・リンデ。島で起きる数々の事件を、担当の刑事と共に
解決していくという内容。
【ドラマ ロケーション】
スエーデン サンドハム島
幼なじみの刑事トーマスが、子供のためにデンマークに移住。
お互い好意を持ちながらも、タイミング悪く結ばれることがなかったノラと
トーマス。
ファンとしてガッカリしているところに、新しい相棒として登場したのが
ナッカ署に赴任した刑事アレクサンデル!
真面目なトーマスと比べると、多少やんちゃだが、イケメン。
一人息子もノラに懐いており、上手くいくか?と思いきや
アレクサンデルの妻ヴィッキーの失踪話になり、もしや…と心配になりながら
観始める。
(失踪妻の死体発見⇒ショックのあまり息子と島を離れる…とか、
失踪妻、生存・発見。そして、復縁!ノラ失恋…、もありうるので。)
ノラの元夫は、恋人に追い出されサンドハムに移住したようだ。
そもそも、何故あんな男とノラは結婚したのだろう?
いつか、事件に巻き込まれてしまえと、密に思っている。
※ネタバレ注意
(事件の流れ)
死体発見
海で女性の死体が発見される。
刑事のアレクサンデルは、数年前に行方不明になった妻ではないか?と動揺。
(最後の目撃情報が、サンドハム島だった。)
しかし、遺体は死後1年程度のため、アレクサンデルの妻の可能性は低い。
クリスティーナと恋人
クリスティーナ:幼い頃からノラを知るアラサー女性 精神科医を目指す。
恋人:アンデシュ マッチングアプリで出会う 既婚者 離婚寸前
・クリスティーナの妊娠発覚
・アンデシュが妻に電話をする姿を目撃。
・アンデシュは離婚すると言うが、妻マリアと揉めていると説明。
遺体身元判明
サラ・カルネル(34歳)…絞殺の可能性あり
両親は他界
姉妹の証言で、既婚者のアンデシュという男性と付き合っていたことが判明。
群島に別荘を持っていたこともわかる。(姉妹の仲は悪かった。)
フラッシュバック:サラが、アンデシュの妻に連絡を取ろうとし、
カッとなりサラの首を絞め、殺害。
デートアプリに登録しており、複数の男性とデートをしていた。
妻マリア
アンデシュの自宅のシーン(フラシュバック)
妻マリアと二人の子供との4人暮らし。
モラハラ夫の上、異常に嫉妬深く、妻の愛犬をも捨てるほど。
子供達も父親を怖がっている様子。
マリアは、離婚を切り出すが、殴られ出血。
アンデシュの部下ロベルトが現れ、アンデシュを殴る。⇒頭に怪我。
マリアと子供達を救い出し自分の家へ連れて行く。
ロベルトの家に行くが、仲良く食事をする様子を目撃し、何も出来ず。
その後、ロベルトの車に細工をする。(事故目的)
ロベルトと遭遇
クリスティーながアンデシュと歩いていると、島に来ていたロベルトと偶然出会う。
「そいつはサイコパスだ。妻のマリアがどうなったのか聞いてみろ!」と
クリスティーナに向かい、叫ぶ。
⇒マリアは(自動車事故で)殺された?
⇒殺されたのであれば、いつ?
アンデシュ「あいつ(ロベルト)は、妻のストーカーだ。」と説明。
自動車事故(フラシュバック)
妻と子供達は、アンデシュが細工したロベルトの車を運転していた。
(アンデシュ:ロベルトに殴られた傷から出血。過去のシーンだと判明。)
アンデシュの細工で、ロベルトの車を運転していたマリアと子供達が死亡。
(事故誘発の疑いはあったが、証拠不十分で不起訴に。)
既婚者のふり
ノラの調べ:アンデシュ 2年前に家族が事故死し、現在独身。
1年前:サラにも既婚者のフリ(妻のことを責められ、殺害)
現在:クリスティーナにも既婚者のフリ
⇒家族へ電話をかけていたが、故意に見つかるため?
⇒嫉妬させたい?
ノラは、アレクサンデルに相談し、事件の糸がつながっていく。
みんなのところへ
クリスティーナに事実を伝えたノラ。
クリスティーナは、ノラに止められたが、アンデシュと話しあうことに。
家族が2年前に亡くなったことを話すと、アンデシュが激怒。
「みんなのところへ行く」と言って、立ち去る。⇒事故現場へ
刑事のアレクサンデルの目の前で、トラックに飛び込み、アンデシュは死亡。
~被疑者死亡~
(時系列)
・2年前
アンデシュの異常なDVにより、妻マリアが離婚を決意。
アンデシュの部下、ロベルトとの再婚を考え、子供2人を連れ家を出る。
(ロベルトは、転職予定。)
アンデシュは、ロベルト殺害を計画し、彼の車に細工をする。
ロベルトは、マリアの車で、彼女らの私物を引き取りにアンデシュの家へ。
(マリアは、子供達とロベルトの車を利用。)
慌てたアンデシュは、ロベルトの車を運転するマリアを追うが、目の前で
事故し、車が炎上。マリアと子供を失う。
事故の件は、証拠不十分で不起訴に。
元々、精神的な病を抱えていたのか、事故のショックからなのか
家族が生きているという妄想をしはじめ、実際に人に話していた。
同僚らは、彼の妄想話に付き合い、話を合わせる。
妻あての電話も、妄想の世界での会話だった。
・1年前
サラ・カルネルと出会う。
既婚者として付き合い出す。
離婚話をちらつかせる。
(サラ、妊娠か?)
サラが、妻マリアに連絡すると言い、ふざけて携帯を奪う。
激怒したアンデシュが、サラの首を絞め殺害。⇒海へ遺棄
・現在
クリスティーナと出会う。
既婚者として付き合い出す。
※サラの遺体が、サンドハムで発見される。
同じく、離婚話をちらつかせる。
クリスティーナ、妊娠。
妄想で、妻に電話。
島で、ロベルトと遭遇し、過去を思い出す。
クリスティーナにも、家族が亡くなったこと、病気だと言われ、
現実に引き戻される。
⇒家族のもとへ(事故現場)
⇒自殺
嫉妬深いDV夫。
一応、精神的な病気だった、ということにしてあげよう。
自分が原因で、妻と子供を部下に奪われ、
嫉妬の末、部下殺害目的で、車に細工をする。
しかし、その細工が原因で、家族を目の前で亡くしてしまう。
事故の件は、不起訴に。
同僚らから同情され、妄想の家族話に付き合ってもらううちに
現実との区別がつかなくなったのか?
その後、異性と出会おうと、ちゃっかり出会い系に登録。
自ら既婚者と名乗りながらも、離婚をちらつかせ、付き合いだす。
過去の幸せな自分に戻るために妄想し、
現実が満たされないため、出会い系で女性を探す。
自分だけを見つめてくれる女性を探している、らしい。
妄想と現実の程よい世界が崩されそうになると、恋人を殺害。
うまい具合に遺体が発見されず、都合の悪い過去の記憶を消し
新たな彼女と出会い、同じように付き合いだそうとする。
⇒そしてドラマがスタート。
都合の悪いことは忘れてしまうアンデシュ。
自殺せず逮捕されたとしても、刑務所の中で現実逃避しているだけかも。
小綺麗なところが、サイコパスっぽくてゾッとする。
自分だけを見つめ愛してくれる女性…って、都合が良すぎないか?
妻が離れていくのは、自分が原因だと、一度でも思っていただろうか?
トーマスとはうまくいかなかったので、せめてアレクサンデルと
幸せになってほしい。そして、何かとやってくる元夫を蹴散らして欲しい。