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きっと、いい日が待っている DER KOMMER EN DAG THE DAY WILL COME(2016)

きっと、いい日が待っている(字幕版)

1967年、デンマークコペンハーゲンで、病弱な母親と暮らす13歳のエリックと

10歳のエルマー。エルマーは足が不自由だったが、宇宙飛行士になるのが夢。

母親が入院することになり、兄弟は14歳以下の男子を預かる養護施設に預けられる。

入寮後すぐ、子供達からいじめの標的にされ、教員や職員からも酷い体罰を受ける。

エリックは、施設で生きるために、幽霊のように目立たず行動しようと

弟エルマーに言い聞かせる。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

アマゾンプライムで、評価が高い作品として紹介されていた作品。

日本向けの映画予告を観たら、可愛らしい少年と前向きなタイトルだったので

視聴し始める。

 

しかし…この予告、誰が作ったのでしょうか?あまりに違い過ぎる!

観始めたら、あまりに恐ろしくて何度も一時停止をしてしまいました。

HSP気味の私は、映画とわかっていても、あまりの内容に震えました。

 

すぐに、1996年のアメリカの映画「スリーパーズ」を思い出しました。

この映画でも、少年院での恐ろしい虐待が描かれていました。

大人になった主人公らが、虐待した看守達に、復讐していくという内容です。

 

 

Ole Tornbjerg著「Drengen fra Godhavn」(ゴズハウンの少年)という小説も

同じゴズハウン少年養護施設での出来事を元にした作品ですが

 

この映画は、「Godhavns rapporten」(ゴズハウン・レポート)という

Svendborg MuseumのキュレーターであるMaria Rytterさんが指揮し

この施設での虐待等を調査した報告書をもとに作られたと言われています。

福祉国家として有名で、幸せな国と呼ばれているデンマークも、

過去にはこのような恐ろしい出来事があったとのだと驚かされます。

 

映画で、デヴィッド・デンシックが演じた、新たな検査官Hartmannは、

Oskar Plougmanさんという人物がモデルのようです。

Oskar afslørede forholdene på Godhavn: ”Det var simpelthen så gruopvækkende”

この記事によると、1970年の夏、児童福祉の検査官として採用されたばかりの

Plougmanさんが養護施設に行き、子供達に声をかけたことから、恐ろしい実態が

判明していったようです。

その後、校長だったChristian Bekが退任するが、なんと奴は、裁判で無罪に…。

 

2005年、ドキュメンタリー番組で、ゴズハウン少年養護施設が取り上げられ

かつての被害者たちが集まり、国に謝罪を求める運動が始まったというが、

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相が公式に謝罪したのは2019年8月13日。

被害にあってから約半世紀後の謝罪でした。

 

被害少年らは、PTSDに苦しめられ

仕事や結婚生活も長続きしない人が多かったと言われています。

 

 

出演者へのインタビュー映像。