映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ザ・コンサルタント The Accountant (2016)

ザ・コンサルタント(字幕版)

高機能自閉症だったクリスチャンは、軍人だった父親から厳しい世界で生き残るためにと、様々なトレーニング(武道)を弟と共に受けさせられていた。
数字が得意だったクリスチャンは、その後、優秀な公認会計士となり、各国の闇社会の大物たちの裏帳簿を扱い、凄腕の暗殺者としても暗躍していた。
クリスチャンは、久々に合法的な企業で働こうと、リビング・ロボティクスという義手・義足等を扱う企業の会計士となるが、不正を見つけた途端にお役御免となり、その後、彼に協力した経理の女性と共に命を狙われることになる。

以下ネタバレあり

 

クリスチャンの高額コレクションとして、有名な絵画に目が行きがちだが、細かくみていくと、色々面白い品物が映っていて何度か見返していた。

 

美術品
ルノアール「日傘を持つ女と子供」
・キャシアス・マーセラス・クーリッジ「ポーカーをする犬」
ジャクソン・ポロック「フリーフォーム」

 

貴重なコレクション
スターウォーズルーク・スカイウォーカーライトセーバーのレプリカ
・ACTION COMICS 創刊号 (引き出しの中に)
「スーパーマン」が初掲載されたアメリカの漫画雑誌「アクション・コミックス」の創刊号は、オークションで約320万ドル(約3億3000万円)で落札されたと過去、ニュースになっている。
・All American Comics #16 グリーンランタン初登場の号のようだ。
・T206(メジャーリーガー)ホーナス・ワグナーの野球カード
タバコに同封されていたオマケの野球カードだが、非喫煙者のワグナーが回収後、廃棄を命じたため、トレーディングカード界のモナリザと呼ばれ、2007年のオークションでの235万ドルでの落札は、ギネス世界記録に。
・T205 Ryan Holblitzell
・1915 Cracker Jack
・1922 E121-120 American Caramel Babe Ruth New York Yankees(右端ちらっと)

番外編としては、冒頭のシーンとラストで登場するモハメド・アリのパズルは、有名なソニー・リストン戦の写真のものだった。


映画は、ラストでいろいろな伏線が回収されていく。
上記のモハメド・アリのパズルもそうだが、クリスチャンのソロモン・グランディ、ハーバー神経学研究所での出会い、PCやスマホを通じてサポートする謎の人物(非通知で電話が来る)、子供の頃の弟と受けた戦闘のためのトレーニング、など。
それぞれが繋がっていくと、まるで霧が晴れていくようだった。
実は、あまりベン・アフレックスが好きではないのだが、この映画の彼は素晴らしかった。少しだけ好きになれた。



【映画ロケーション】

ZZZ会計事務所のオフィス ジョージア州ロズウェル

 

クリスチャンと会計のデイナ・カミングスのランチのシーン。
ジョージア工科大学で撮影されたとネットで知り、探してみたところ、ここかな?と思う丸い階段のような場所がありました。

 

リビング・ロボティクス社
ジョージア工科大学 School of Computational Science & Engineering
会社外観は、上のランチの場所と少し離れた建物でした。

 

バレットM82A1で射撃練習をさせてもらっていた家
ぽつんと一軒家みたいな場所にあるため、他の映画でもロケ地として使われている。
(ハロウィン2など)