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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー Booksmart

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(字幕版)

 成績優秀な優等生であることを誇っていた親友同士のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。しかし、卒業前夜、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り自信喪失。二人は失った時間を取り戻すべく卒業パーティーに乗り込むことを決意する。果たして、二人を待ち受ける怒涛の一夜の冒険とは?そして、無事に卒業式を迎えることはできるのだろうか!?

 

以下ネタバレあり

 

 

【映画ロケーション】

 

 モリーの自宅

 

 モリーとエイミーの高校 (San Fernando High School

 

(0:31頃、ジャレッドの船が映る ENTERTAINER号)

Fisherman's Village マリーナ・デル・レイ

 

 殺人ミステリーの会のパーティー会場 (ジョージの自宅)

 

 LIDO PIZZA (実店舗)

 

 ニック主催のパーティー会場

 

警察署(実際にも警察署 City Of Glendale)

 

卒業式の会場 San Fernando High schoolのグランド

 

 エイミーの自宅

 

(ストーリー)

主人公

・エイミー・アンツラー(同性愛者 同級生のライアンに片思い中)

モリー・デヴィッドソン(生徒会長 エール大学進学予定)

 

卒業日前日と卒業日の二日間+エイミーの旅立つ日が描かれている。

 

エイミーとモリーは子供の頃からの大親友。

卒業式の前日、モリーはエイミーに、卒業前までに片思い中のライアンに

思いを告げるべきだとアドバイスするが、勇気が出ない。

モリーがトイレの個室に入っていると、同級生らが自分の悪口を言っているのが

聞こえ、カッとしたモリーは「自分はエール大学に行く(勝ち組だ)」と

自慢するが、遊んでいる印象だった彼女らも名門大学へ進学予定だと知る。

 

勉強ばかりしてきた自分の高校生活は、一体何だったのか?と

ショックを受けたモリーは、エミリーを誘い、憧れのニックのパーティー

行くことに。

しかし、2人とも、パーティー会場を知らず、仕方なく変わり者のジャレッド

に連絡し、パーティー会場まで案内してもらうことにする。

 

ところが、ジャレッドが連れてきたのは、ジャレッド自身が主催する

船上のパーティー会場。

そこには、ドラッグ好きのジジ以外参加者はおらず、エイミーは帰ろうとするが

モリーは、二人の間で約束した暗号“マララ”(お互いの望みを無条件で叶える)を

出し、ニック主催のパーティー会場探しを付き合うことになる。

 

リフトを手配すると、運転手はなんと高校のブラウン校長!

校長がパーティー会場を知っていると言い、会場まで連れて行ってもらう。

しかし、その会場は、ジョージ主催の殺人ミステリーの会の会場だった。

2人は、船上パーティーでジジからドラッグ入りのイチゴを食べさせられていたため

途中で、トリップ状態に。

 

意識を取り戻した頃、パーティーの動画で、大量の宅配ピザを頼んでいることが

わかり、ピザの配達員から、パーティー会場の住所を聞き出そうと、強盗の

まねごとをする。店員から住所を教えてもらい、ニックのパーティーへ向かおうと

するが、エイミーは携帯をピザの配達車の車内に忘れ、モリーの携帯の充電は

のこりわずか。2人は仕方なく担任のファイン先生に助けを求める。

 

ファイン先生から、パーティー用の衣装を借り、ようやくニックのパーティー

到着する。

 

エイミーは、すぐにライアンを探しに行くが、ライアンとニックの関係を知り、

失恋してしまう。失恋し落ち込むエイミーは、モリーに“マララ”を発令し

一緒に帰ろうと言うが、ニックと親しくなりたいモリーは断ってしまう。

エイミーは、カッとなり、二人は口論になる。エイミーは、トイレにかけこむと

ホープがおり、2人は良い雰囲気になりキス、そして…。

その後、パーティー会場に警察が現れ、エイミーは警察官に向かい突進。

その間に、パーティーはお開きになる。

 

モリーが1人で歩いて帰っていると、そこに自分の悪口を言っていたアナベル

車が通りかかる。一度は断るが、アナベルに送ってもらうことに。

アナベルもまた、モリーと同じように自分自身の噂に関して悩んでいたことを

知り、二人は急接近する。

 

翌日、モリーが目を覚ますとスマホにエイミーからのメッセージが。

エミリーは、パーティー会場で逮捕され、留置所へ入れられていた。

面会に訪れたモリーは、貼られていた指名手配犯の絵を観て驚いてしまう。

先日会ったピザ屋の配達員にそっくりだったため、情報と引き換えに

エミリーを釈放してもらう。

 

 

2人は、ジャレッドの車を借り、急いで卒業式の会場へ向かう。

入口の鉄柵をなぎ倒しながら、会場のグランドに突入する2人。

モリーに代わって、卒業生代表のスピーチをしようとしていたジャレッドに

キスをして、モリーはスピーチを始める。

 

エミリーが旅立つ日、モリーはパッキングの手伝いに来ていた。

そこへ、ホープも現れ、二人の関係を初めて知ったモリーは大興奮!

エミリーとホープは再会を誓う。

モリーが運転し、飛行場へ。

エミリーの後ろ姿を見つめ、涙するモリー

そこに、エミリーが現れ、搭乗は最後にするから

パンケーキを食べに行こうと誘い、喜ぶモリー。 ~おわり~

 

 

女優で活動家のオリヴィア・ワイルドの初監督作品。

初作品とは思えないほど、面白くて完成度が高い作品で驚いた。

 

主人公の2人を演じたケイトリン・ディーヴァーとビーニー・フェルドスタイン。

私生活では作品と逆で、モリー役のビーニー・フェルドスタインが同性愛者。

映画を観ながら、何となくは感じていたのだが、監督はインタビューで

「ブレックファスト・クラブ」「初体験リッチモンド・ハイ」や

「バッド・チューニング」「クルーレス」などからインスピレーションを

得たと答えている。80年代の学園ものの雰囲気が伝わってきていた。

 

校長役のジェイソン・サダイキスは、オリヴィア・ワイルド監督の夫。

ドラッグ好きなジジを演じたのは、レイア姫キャリー・フィッシャーの娘

ビリー・ラード!

他にもビーニー・フェルドスタインは、俳優兼コメディアンのジョナ・ヒルの妹、

ニック役のメイソン・グッティングは、名前の通り、キューバ・グッディング

・ジュニアの息子。

アナベル役のモリー・ゴートンも、ブライアン・ゴートン監督の娘。(主にTV)

などなど、ハリウッド業界の関係者らが多数出演していた。

 

有名な逸話としては、主人公の2人が親密な雰囲気が出せるようにと

10週間ルームメイトとして暮らしていたようだ。

小中高大と、友達はいたが、親友と呼べる相手は出来なかった。

こういう映画を観るたび、いまだに憧れてしまう。