ロサンゼルス市警の警察官、エリン・ベルは砂漠地帯に潜伏するギャングを捜査している最中に、凄惨な事件に巻き込まれることになった。それから20年弱が経過した今、ベルは警察官を続けていたが、当時のおぞましい光景が脳裏に焼き付いて離れなかった。そんなある日、ベルはギャングからの挑発を受けた。ベルはその挑発に敢えて乗ることにし、因縁の相手に決着をつけるべく行動を開始したが、それはトラウマとの闘いでもあった。
以下ネタバレあり
【映画ロケーション】
殺害現場(らしき場所):ロサンゼルス グレンデール・フリーウェイ
冒頭、エリン・ベルが車を駐車する場所。
キリスト復活教会:Faith Christian Church
アルトゥーロの情報を聞きに行く教会。壁の絵は、CG?
ディフランコの豪邸:Villa Cascata
弁護士(サイラスの資金洗浄担当)ペトラの父と交流あり。
銀行強盗のシーン:空きビル?
娘のシェルビーと最後に話す場所:Bamboo Inn (ロサンゼルス)
※ネタバレ注意※
殺人現場
主人公:エリン・ベル(LAPDの刑事)
身元不明男性の殺害現場に到着したエリン・ベルは、担当ではないと同僚らに
追い払われる。
エリンは、犯人を知っていると一言伝えたのち、立ち去る。
インクに染まった100ドル札
警察署のエリン宛にインクに染まった100ドル札が送られてくる。
それは、以前覆面捜査官として潜入していたギャングのリーダー・サイラスが
再び活動していることを意味していた。
一緒に潜入していた相棒のFBI捜査官のクリスは、サイラスに射殺されていた。
単独での捜査
エリンを脅迫してきたサイラスに復讐するため、エリンは同時のギャングらを
探し始める。
病気で余命わずかのため出所していたトビー・ソルからアルトゥーロの居場所を
聞き出す。アルトゥーロから、弁護士ディフランコまでたどり着く。
ディフランコのボディガードから暴行を受けるが、何とかボディガードを倒し
ディフランコに銃を向け、取引場所を聞き出す。
銀行強盗
ディフランコから情報を得て、サイラスの手下の動きを追い続けるエリン。
ギャングらが銀行強盗に入る瞬間を目撃し、警察に連絡しながらも、到着した
警察官2名と先に踏み込み、銃撃戦になる。
エリンはサイラスの情婦ペトラを追い、彼女を誘拐する。
フラッシュバック
クリス:FBI捜査官。17年前の潜入捜査で、エリンの相棒となる。
エリンは、一緒にギャングに潜入したクリスと恋に落ち、妊娠する。
2人は、ギャングの銀行強盗に参加し、強盗の分け前を奪った後に
仕事を辞め、2人で新たな人生を歩もうと計画していた。
銀行強盗の際、窓口の女性からダイパックを渡されたことに気づいたサイラスが
激怒して銀行員を殺そうとしたため、クリスはFBIを名乗りサイラスに立ち向かうが
射殺され、窓口の女性も殺されてしまう。
復讐
エリンは、ペトラを監禁した後、ペトラの携帯電話を利用し、サイラスと
会う計画を立てる。
エリンが過去に奪ったお金は、ほとんどがダイパックで使えないものだったが
インクのついていない紙幣を集め、シェルビーのBFに娘と別れるよう説得する。
娘シェルビーにも会い、必死で愛を伝えるエリン。
その後、ペトラのフリをして、サイラスとBow Tie Parkで会う約束をしたエリンは
サイラスを撃ち殺し、立ち去る。
殺害現場
翌朝、エリンはサイラスを殺した場所へ向かう。(冒頭シーンへ戻る)
既に警察が捜査を始めており、現場から追い出されたエリンは
犯人を知っていると立ち去る。(犯人=エリン)
エリンは、相棒のアントニオに、ペトラの監禁場所の住所と、潜入捜査時に
ギャングから奪ったお金(ダイパック)を隠していた倉庫の鍵を渡し
捜査を依頼する。
エリンは、ディフランコのボディガードやペトラと闘った時に怪我を負い、
腹部はひどく内出血をしていた。エリンは、車内で死亡する。
~おわり~
邦題は、ストレイ・ドッグ(野良犬)。
エリンは、ギャングのリーダー・サイラスに野良犬のようだと言われていた。
ラストで、エリンが亡くなるシーンにも、野良犬が現れていた。
原題よりも、邦題のほうが良かった珍しい作品かも。
撮影の様子
ニコール・キッドマンは、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にノミネート。
同じ人とは思えない!