記者会見で勝手な発言をしたクラリス。チームの信用を失った彼女は孤立してしまう。そこにテネシー州で事件が勃発するが、クレンドラーから事件解決後にクラリスの異動を要請したと告げられる。テネシーでは、反政府武装グループに対し強制捜査を執行しようとした捜査官が銃撃され、当局が建物を包囲して膠着状態が続いていた。穏便な解決を図る中、グループのリーダー、ノヴァクは交渉相手にクラリスを指名し……。
以下ネタバレあり
ウェーコ包囲 Waco siege
今回のエピソードは、1993年に米テキサスで起こった宗教セクト”ブランチ・ダビディアン”の包囲捜索からヒントを得た内容になっているようだ。
違法武器の備蓄容疑で、ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)が、教団施設の捜索令状と逮捕状を執行しようとし、激しい銃撃戦になったという事件。
ウェーコの虐殺(Waco massacre)とも呼ばれている。
ドラマあらすじ(ネタバレあり)
武装集団vsATF
ATF=アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局
テネシー州の武装グループに、ATFの捜査官が1人銃撃される事件が起こる。
緊迫した現場に、CICAPメンバーが呼ばれ、クラリスも呼び出される。
交渉役
武装グループのリーダ:ルーカス・ノバク
ニュースを観たノバクから、交渉役にクラリスが指名される。
クラリスは、送信機をつけ、武器を持たずに敷地内に入る。
リーダーは、捜査官を撃った犯人は知らないと言い、地元の保安官ローワンを呼ぶよう命令してくる。
保安官が来た後、クラリスは戻るよう言われるが、クラリスは建物に侵入する。
ピーター少年
保安官に犯人を差し出すよう説得されたノバクは、マギーという女性をスケープゴートとして出頭させる。
クラリスは、ピーターの顔の怪我等から、彼が捜査官を撃った犯人だと気付いており、彼を探しだす。
ピーターは、助けを求めるために、故意に撃ったが、殺す気は無かったと説明。
保安官が一番悪人で、母親の友達を酷い目にあわせたと話す。
父の話
クラリスは、ノバクから証言を引き出すために、父親の話をはじめる。
保安官だった父は、子供に対して意地悪する店員を許せず、怒鳴り込んだ時の話しをする。
店員が震えあがって父親に服従する様子に興奮したというクラリスは、続いて、ノバクに対し服従する女性たちに対しどんな気持ちかと尋ねる。
ノバクは、女性たちを救うことに人生を捧げ、女性たちが彼に従うことに酔いしれていると話す。
しかし、クラリスはノバクは意地悪な店員で、保安官のローワンこそが父と同じ力の持ち主だと畳みかける。
カッときたノバクは、彼は売春客を自分に斡旋していると言い、俺無しでは無力だと真実を話し始める。
保安官も政府・裁判所の奴らも俺の手先で、この土地を牛耳っているのが自分だと怒り出す。
クラリスが逮捕しようとすると、ノバクは銃を取り出し、クラリスを殺そうとするが、クラリスが合図を送った瞬間、エスキヴェルがノバクを射殺する。
保安官は訴追せず
保安官のローワンを訴追しても、新たな悪徳保安官が誕生するだけと考えた司法長官は、彼に自ら辞職をするか免職になるかを選ばせ、数十名の悪徳警官らを内部調査し、膿を出すという政治的判断を下す。
クラリスの異動は撤回
クラリスの上司のケンドラーは、冒頭、クラリスに異動届を提出したと話すが、今回のクラリスの活躍を観て、異動を撤回する。
~つづく~
前回のエピソードの最後で、ケンドラーの命令を聞かずに記者たちに話をしたクラリスは、今回の事件がチームでの最後の事件になるところだったが、彼女の活躍を見たケンドラーは、異動を撤回。
次回からは、メンバーの一員として事件の捜査にあたることになりそうだ。
個人的には、クリミナル・マインドのようにチームの結束やチーム愛等が描かれているドラマが好きなので、このドラマもそのようになって欲しいと願っている。