アメリカ中東部の小さな町で、両親や妹と平和に暮らす16歳の少年タイラー。ある晩、彼の父親ドンの車の中から1枚のボンデージ写真が見つかったのをきっかけに、タイラーは父親の身辺をひそかに探って、さらなる怪しげな物的証拠を発見。ドンは地元のボーイスカウトの団長を務める町の名士だったが、実は彼こそ、10年前にこの町で起きた未解決の猟奇連続殺人事件の犯人なのではないか、という疑念をタイラーは募らせていく。
以下ネタバレあり
BTKキラー
アメリカのシリアルキラー“BTK キラー”(犯人:デニス・レイダー)の
事件を参考にして作られた作品。
BTK=Bind(緊縛)Torture(拷問)Kill(殺す)の略 犯人自ら名乗る
ボーイスカウトのリーダー、(ルーテル)教会の敬虔なリーダー、という点も同じ。
【ロケ地】教会
教会のシーン:First Baptist Church, Middletown, KY
教会撮影時について俳優兼歌手のJonathan K. Riggs氏のオフィシャルサイトで
詳細が紹介されています。
写真も多数あるので、興味がある方は是非。
【ロケ地】VALU MARKET
タイラーの父ドンが、スーパーで女性を物色するシーン
VALU MARKET(ケンタッキー州ルイビル MIDCITY MALL内)
インタビュー映像
(ネタバレ感想)
上質なサスペンス作品。
何故、あまり話題にならなかったのか不思議。
最後まで目が離せなせず、ゾクゾクさせてくれる展開。
主人公の父親ドン・バーンサイドを演じるのは、ディラン・マクダーモット。
この役のために10キロ太り、お腹周りも扮装していたという。
父の正体は猟奇連続殺人鬼なのか?
疑念に取りつかれた少年タイラーは、父の周辺を探り出し
同じくクローブヒッチ・キラーを追うカッシという少女と共に
真相にたどり着く…といった展開。
ひとつ気になったのは、タイラーとカッシが女性を救出した後、あの女性は
被害届を提出しなかったのか?ということ。
ドンに関しては、行方不明者、という張り紙だけで、指名手配犯でなかった。
敬虔深い人々が集まる小さな街、という設定が理由なのだろうか?
ラストのタイラーの最後のセリフ、そしてあの表情。
久々にぐっとくるエンディングだった。