映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

(r)adius ラディウス (2017)

(r)adius/ラディウス(字幕版)

youtu.be

映画.comより抜粋

交通事故に遭い記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めるため近くの町に向かう。しかし目に入るのは住民の死体ばかりで、ようやく見つけた生存者も、彼が近寄った途端に死んでしまう。やがてリアムは、自分の半径15メートル以内に立ち入った者が即死してしまうことに気づく。戸惑うリアムだったが、近づいても死なない女性ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女とともに、この現象について解き明かそうとする。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

目次

 

 

 

映画「オールド・ボーイ」からヒントを得て

韓国映画オールド・ボーイ」のクライマックスでの犯人からの衝撃の

暴露シーンを観て、この映画のアイデアをひらめいたといわれています。

記憶をなくしたリアムとジェーンの真の関係が発覚するシーンから、映画の

雰囲気が一変します。

 

 

初期のスーパーマンの設定

Action Comics 1 (English Edition)

上記の映画「オールド・ボーイ」からのアイデア

もうひとつ、初期のアメコミの「スーパーマン」からもヒントを得たと

言われています。

初期のスーパーマンは、特殊パワーから、人間を殺してしまうこともあったようで

半径15メートル以内に近づくと死ぬというアイデアは、そこから得たようです。

 

 

ロケ地 カナダ・ウィニペグとセルカーク

撮影は、カナダのマニトバ州ウィニトアの荒野とセルカークで。

撮影中は虫との戦いだったと、リアム・ハートウェル役のディエゴ・クラテンホフ

が語っていました。

 

ロケ地 逮捕シーン

サムの通報により、リアムとジェーンが逮捕されるシーン。

この道にいた人々が、一瞬で死亡し倒れてしまう。

印刷所は、左端に見えるDEARWOOD PRESS。

 

 

ロケ地 ガス・ステーション

 
 
 
 
 
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リアムの小屋に行く途中に立ち寄った、ガス・ステーション。

 

 

 
 
 
 
 
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ネタバレあらすじ

記憶を失った男

主人公:リアム・ハートウェル

自動車事故の後、記憶を失う。

財布を確認し、名前や住所等の個人情報を得る。

通りがかりの車に助けを求めるが、運転手は急死。

近くのレストランに立ち寄るが、店員も客も皆死んでいた。

ニュースでは、街での突然死は、ウィルスが原因ではと推測されており

リアムは、口をハンカチで押さえながら、移動する。

 

半径15メートル

帰宅したリアムは、家の外にいる農夫を発見し、窓から外は危険だと

警告メッセージを見せるが、リアムに近づいてくる途中で死んでしまう。

リアムが近づいた鳥も次々い死ぬのを見て、原因は自分ではないかと疑いはじめる。

 

ジェーンの訪問

リアムが倉庫で隠れていると、ジェーンという女性が彼を訪ねてくる。

中から必死に離れろと叫ぶリアムだが、なぜかジェーンは彼の近くにいても

死ぬことはなかった。

彼女のことを全く覚えていないリアムだが、ジェーンはリアムと一緒に事故にあい

自分も記憶が無いと説明する。

ヤギで実験をし、リアムの半径15m以内にジェーンがいれば、生き物は死なない

ことが判明する。

 

病院での検査

ジェーンに連れられ、リアムは病院で検査を受ける。

2人は15m以上離れないように注意をしながら、検査結果を待つ。

しかし、警察が病院に現れ、2人は慌てて逃げだすことになる。

担当医師からは、リアムに何も異常はなかったと説明を受ける。

 

夫サム

ニュース報道により、ジェーンの本名がローズ・ダーウッドだと判明する。

ローズには、サムという夫がいた。

リアムとローズは、サムに助けを求めに行く。

サムは動揺はするが、妻ローズのために2人をかくまうことに。

ローズには双子の妹のリリーがおり、1年前に行方不明になったことを知らされる。

行方不明から1年たち、新たに捜索願のポスターを作っていたところだったと語る。

ローズは、自殺を考えていたことを思い出し、自殺を止めたのがリアムだった

ことを思い出す。(リアム=命の恩人)

 

リアムの小屋へ

リアムは、人里離れた場所に小屋があることを思い出し、ローズと2人で

小屋へ行くことを決める。

サムも一緒に行こうとするが、サムには残って、二人の状況を専門家に説明して

もらいたいと説得する。

納得出来ないサムは、二人に黙って警察に連絡をし、すぐに2人は逮捕されるが

警察官が2人を離そうとしたため、警察官も周囲の人々も皆死亡してしまう。

リアムとローズは、2人で小屋へ向かう。

 

真実

宇宙からの異常現象(雷?)が、2人が事故を起こした場所を襲ったことが原因で

2人は特殊な力を得たことが判明する。

小屋に到着し、リアムが湖でボートに乗っている間、ローズはリアムが隠していた

手帳を発見する。

手帳には、捜索願が出された女性達の張り紙とともに、女性達について詳細が

書かれていた。

そこには、妹リリーのページもあり、リアムがリリーを殺害した様子が書かれ

最後のページには、ローズの名前が書かれていた。(リアム=連続殺人鬼)

リアムは、ローズの命の恩人ではなく、ローズを助けた後で、殺害しようと計画

していたのだった。

リアムも、彼が湖に死体を沈めていた時の様子を思い出していた。

 

ラスト

真実を知ったローズは、リアムを殺そうと彼に銃を向けるが

小屋に向かう途中の店で2人を見かけた男が、息子たちとともに小屋を襲いに

現れ、2人は捕まってしまう。

父親はリアムがテロリストだと言って、リアムを殺害しようとするが

リアムとローズを離した途端、死亡してしまう。

逃げ出したローズは、胸を撃たれて倒れる。

リアムは、ローズを病院に連れて行き、ローズが病院内に運び込まれるのを

見届け、15m以上離れる前に、病院にいる人々が死なないよう銃で自殺をする。

~おわり~

 

 

 
 
 
 
 
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感想

半径15m以内に近づく生物は皆死んでしまうという設定が、面白くて

観始める。

本人は、病院で検査をしても何の異常もなく、そのような力を得たのは

宇宙からのエネルギーが原因のようだ。

そのうえ、ローズが一緒にいれば、殺さずにすむという。

磁石みたいなものなのだろうか?

不思議な設定が、最後どうなっていくのかと、気になっていたのだが

意外などんでん返しが起こって、エンディングになる。

最後は、あの選択しかなかったかもしれないが、死ぬことで力が消えると

いうのも簡単すぎじゃ?

 

とはいえ、周囲の人々の死に方が残酷ではないので(倒れて白目になるだけ)

怖がりの私にはぴったりの作品だった。

 

海外のレビューサイトでは、意外にも高評価。

低予算のインディーズ作品としては、よい作品だったと評価している人が

多いように見えた。

カナダのマニトバ州での撮影を選んだのも、

Manitoba film and video production tax credit

という制度があったからだと書かれていました。

 

予算がなくとも、アイデア勝負!

ラストまで楽しめました。