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埋もれる殺意 ~6年の封印~ Unforgotten S5 全6話

WOWOWより抜粋

空き家だった一軒家の暖炉からミイラ化した女性の遺体が見つかる。相棒の警部キャシーを失ったサニーら、ビショップ署の捜査班は、新たに警部ジェシカをリーダーに迎えるが、キャシーと異なり未解決事件を重視しないジェシカに苦慮する。そんなジェシカは私生活で夫の浮気に悩んでいた。サニーら捜査班はかなり古いものに見える遺体が一軒家に隠された時期を特定しようと挑む。
一方、小さなレストランを営むデイヴとエベレは事業を拡大しようとする。青年ジェイはドラッグに溺れている。パリでは英国育ちのポーランド人カロルが忙しく働く。老貴族トニーは医師から重い病の可能性を告げられてショックを受ける。これら一見ばらばらな面々と見つかった遺体には関係が……?

以下、ネタバレ注意

 

ロケ地

#1 コーヒー購入シーン

第一話の冒頭、サニー(サニル・カーン)が、コーヒーを購入するシーン。

 

#1 ジェイがコンビニで買い物するシーン

Tilbury Wines(酒店)(英・ティルベリー)
第1話冒頭で、女性のカバンをひったくりしたジェイが、その後、買い物をするシーン。

 

#1 デイヴとエべレのレストラン

英・バース
第1話、デイヴ・アダムス(料理長)とエベレ・ファラデが経営するレストラン(外観)。

 

#3 エリスが働くレストラン

La Sardine(仏・パリ)
名前はそのまま使用。実際にパリにあるバー。

 

#3 パリ北駅

Gare Du Nord
サニーが、フランスに住むカロルに話を聞きに行くため、パリに出張へ行くシーン。

 

#4 出張先ホテル

Hôtel Touring Paris(実在のホテルそのまま)
パリに出張に行ったサニーが宿泊したらしきホテル。
ホテル前で電話をし、車に乗り込むシーンで使われる。

 

 

登場人物

サニル・カーン(通称サニー)

前シーズンで、相棒の警部キャシーを失い、ショックから立ち直れない。
自らプロポーズをした婚約者サルとの間に溝が生まれている。
新しい上司とソリが合わず、退職も考えている。

 

ジェシカ・ジェームズ

キャシーに代わり、新たなリーダーとして登場。
キャシーと違い、未解決事件を重視しない考え。
初出勤の日に夫から不倫を告白され、ショックを受ける。


デイヴとエベレ

エベレ・ファラデ レストラン経営者 事業拡大を計画 アルコール依存症の過去
デイヴ・アダムス レストラン料理長 事業拡大に消極的


ジェイ(ジョセフ・ベル

スリでお金を稼ぐ青年。
第1話冒頭、鞄を奪った女性に怪我を負わせる。
ジャンキーな彼女と同棲中。


カロル・ヴォイスキ

空港の物流センターで働くポーランド人男性
退社後は、副業のフード・デリバリーやライドシェアで遅くまで働いている。
2人の子を持つイギリス人女性と同居。


トニー・ヒューム卿

恵まれない子供達への支援に力を入れている老貴族。

 

プレシャス・ファラデ

事件被害者(ある家の暖炉の中から遺体が発見される)
1982年1月15日生まれ
犯罪歴多数(ドラッグ、売春、窃盗など)

 

ひとこと

第1話で登場した登場人物らが、徐々に線でつながっていく展開が見事。
イギリスの犯罪ドラマなので明るさは無いが、そこが好き。
前シーズンのエンディングが、あまりにショッキングだったので、どうはじまるのかと思っていたが、案の定、サニーはだいぶ引きずっていて心配になった。
婚約者が、亡くなったキャシーに嫉妬すると話していたが、仕方がないことだと思う。
新たなボスとは、当初ギクシャクしていたが、最後に新たな相棒としての絆が生まれ、ホッとする。シーズン6も楽しみにしている。

 

 

以下ネタバレ注意

事件が起こるまで(時系列)

ヒューム家
イギリスの裕福な白人支配層
黒人奴隷労働力を使った砂糖プランテーションで莫大な財を成した一族。
トニー・ヒューム卿の父親は、ロンドンで証券会社を経営していた。

1963年のレイプ事件
トニー・ヒュームが父親の証券会社で働いていた頃、清掃員だった10代の女性をレイプする。
被害者の両親も、同じ証券会社の社員食堂で働いていたため、トニー・ヒュームの父親から「レイプ事件を明るみにすれば、家族3人解雇する。」と脅されてしまう。
女性は、トニー・ヒュームから認知されないまま子供(エベレ・ファラデ)を出産し、その3週間後にテムズ川に飛び込み自殺してしまう。

エベレ・ファラデの人生
祖父母に厳しく育てらたエベレは、十代で妊娠。流産させようとする祖父母にアルコールを大量に飲まされるが、無事娘(プレシャス)を出産する。⇒胎児性アルコール症候群⇒発達遅滞(低身長)
18歳誕生日 父親がトニー・ヒューム卿だと知る。
父親に会うために銃を持って職場へ向かうが、追い返されてしまう。
当初は、警備員が警察に通報するが、その後、いたずら事件として処理されてしまう。
ヒューム家はその権力を生かし、事件を隠蔽していた。
その後、エベレはヒューム卿のDNAを独自に入手し、DNA鑑定を依頼。
父親であると判明したことで、ヒューム卿はスキャンダルを避けるため、娘エベレと孫プレシャスに経済的支援をはじめる。

プレシャスの人生
胎児性アルコール症候群により、発達遅滞や精神的障害を持って生まれたプレシャスは、度々問題を起こし、母娘関係は悪化。
当時、母エベレはアルコール依存症で、娘プレシャスを心配する余裕もない状態。
その後、カルト教団に入り、リーダーのデイヴィッド・ベルの子供(ジョセフ・ベル)を出産。長男を育児放棄し、ジョセフは施設等を点々とするが、最終的にプレシャスが引き取る。
その後、密かに2人目の息子(ジェイ)を出産。出生届を出さず、ジェイは教育を受けられないまま、成長していく。ヒューム卿もエベレも2人目のジェイの存在は知らないまま。

スミス家の空き家
ヒューム卿は、義理の妹の空き家をプレシャスに提供。
プレシャスは、長男と次男と共に住み始める。
その後、この家にやってきたヒューム卿を長男(ジョセフ・ベル)が銃で脅し始め、もみあいになり、銃が暴発し長男が死亡。
ショックを受けたプレシャスが、銃で自殺。
その後、現場にエベレが到着。ヒューム卿から一部始終を聞き、ヒューム卿に説得されるがまま、警察へ通報せず、プレシャスを埋葬することに同意する。
エベレは、亡くなったプレシャスと一晩過ごしたのち、娘の遺体を煙突の中に隠し、暖炉をヴィンテージの石膏ボードで覆うように友人に依頼する。
ヒューム卿は、長男の遺体をエベレのために借りていた家に運び、庭に埋める。

カロルとプレシャス
プレシャスのソーシャルワーカーだったカロルは、ストレスを女性への盗撮で発散していた。ある時、プレシャスにパソコンにあった盗撮映像を見られ、脅迫される。
銀行から大金を降ろし、待ち合わせ場所のスミス家に向かう。
プレシャスはおらず、(事件現場を)清掃していたヒューム卿を見かけるが、自分のパソコンがあったため、こっそりパソコンを持ち帰る。

次男ジェイ
母に言われ隠れていたジェイは、事件の一部始終を目撃していた。
戸籍が無いジェイは、兄の戸籍を利用し、ジョセフ・ベルとして生きていく。

スミス家売却
スミス家は売却され、リフォーム中にプレシャスの遺体が発見される。
⇒事件発覚!

 

ジェイ役のRhys Yatesさんのインスタグラムより。