シェリル・フーヴァー(トニ・コレット)は、ニューメキシコのアルバカーキに住む主婦。シェリルの兄フランク(スティーヴ・カレル)はゲイで、彼は教え子の恋人にフられて自殺未遂を起こしたのだがなんとか助かり、しばらく妹シェリルの家で過ごすことになる。シェリルの夫リチャード(グレッグ・キニア)は常に勝ち組になることを意識し、子供たちにもそう教え込む超堅物男。長男ドウェイン(ポール・ダノ)は空軍のテストパイロットになることを夢見る15歳の童貞少年。ニーチェに影響され、夢を叶えるまでは「沈黙の誓い」のため全く口をきかない。リチャードの父親エドウィン(アラン・アーキン)はヘロイン中毒者で、つい最近老人ホームを追い出されたばかり。そして孫娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)とともにダンスの猛特訓を続ける毎日。
ある日、オリーヴはカリフォルニアのレドンドビーチで行われる「リトル・ミス・サンシャイン」のコンテストの出場資格を得たことを知る。嫌がるドウェインとフランクを巻き込み、一家はボロボロの黄色いマイクロバス(フォルクスワーゲン・タイプ2)に乗って800マイル(1,287km)の旅に出る。
以下ねたばれあり
NHKBSでの放送をのんびり見始めた。
クスクス笑いながら観ていたのだが、エンディングで号泣し、自分でも驚いた。
笑ってるのに涙が出てきた。
父リチャード役のグレッグ・ギニア。
大好きな俳優なのだが、彼の出演作の中でこれがNo.1かも。
母親シェリル役には、トニ・コレット。
映画「シックス・センス」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた演技派女優。
期待通りの素晴らしさ。はまり役。
叔父フランク役には、スティーブ・カレル!彼もものすごく良かった。
とても『エバン・オールマイティ』の主人公には思えない。
コメディアン出身の俳優さんは、シリアスな役だと妙に光る。
兄ドウェイン役のポール・ダノは、私が以前映画「卒業の朝」でチェックしていたイケメン君!
ナーバスな雰囲気は相変わらず。すごく良かった。
欠点が見当たらない。
驚くCG効果も、感動する音楽も、素敵な衣装も、ゴージャスな雰囲気も何も無いけれど、それなのにこんなに感動させてくれる作品。
ところで、おじいちゃんってどうなったのか?
お墓やお葬式など、ほったらかし?
ジャンキーじいちゃんの行く先が気になる。
葬儀屋さんもあれでいいのか。
嬉しかったのはCSI:科学捜査班のホッジスことWallace Langhamが脇役で登場していたこと。
それも、結構美味しい役で、ホッジスのイメージも壊れなくて良かった。
ちょび髭生やしていました。
しかしオリーブのダンスには驚かされました。
ジャンキーじいちゃんらしい指導で、サイコー!
とにかくオリーブがカワイイのです。
映画ロケーション
他の映画でもよく利用されている、Dinah's Family Restaurant。
この作品の受賞歴が物凄い。
アカデミー賞でも、作品賞・脚本賞・助演男優賞・助演女優賞の4部門でノミネートし、脚本賞と助演男優賞(Alan Arkin おじいちゃん役)で受賞。
あまりの受賞歴に、ウィキペディアでは
リトル・ミス・サンシャインの受賞とノミネートの一覧 がまとめられている。