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ギャングスターズ 明日へのタッチダウン Gridiron Gang  (2006)

ザ・ロック主演 ギャングスターズ -明日へのタッチダウン- (字幕版)

アメリカのキルパトリック少年院で働く保護観察官のショーン・ポーターは、収監されている少年らが出所後、再びギャングに戻り、抗争によって命を落とす状況を苦々しく思っていた。
ショーンは更生プログラムとして、少年院内にアメフトチーム“Kilpatrick Mustangs”を結成する。まとまりがなく、喧嘩ばかりの選手たちだが、練習を通じ、次第に結束力を高めていく。

以下ネタバレ注意

 

ロケ地 キルパトリック少年院

Camp Kilpatrick

 

背番号94

ドウェイン・ジョンソン演じるコーチのショーン・ポーターが、背番号94番のユニフォームを着ているシーンがある。これは、ドウェイン・ジョンソンが、マイアミ大学フットボールチーム”マイアミ・ハリケーンズ”で背番号94番をつけていたことが由来。

 

チームのロゴ

マスタングス=野生の馬
ドウェイン・ジョンソンが大学卒業後、所属していたカナダのフットボールリーグCFLのCalgary Stampedersのロゴを真似ているともいわれている。

 

エミー賞受賞

※動画ネタバレ注意
1993年に、ドキュメンタリー作品「Gridiron Gang」が製作され、エミー賞を受賞。
映画化のオファーが沢山来たというが、長編映画化まで13年かかっている。

 

更生プログラムのその後

キルパトリック少年院での更生プログラム(アスレチック・プログラム)は、 2012 年 8 月に終了したようだ。(Wikipediaより)
少年院の移築?(建て替え?)が理由のようで、別の施設で更生プログラムは続けられているという。

 

実話とフィクション

こちらのサイト(英語)では、映画のモデルになった実在の人物や、映画の内容が実際にあったことなのか等、詳細に紹介されています。
いくつか紹介すると…
・ウィリー・ウェザース=本名マイケル・ブラック 大学卒業後、NFLへ。
・チアリーダは実際にいた?⇒実際は、いなかった。
・コーチの母の逸話⇒本当 チームで花を贈ったことも本当だという。

 

あらすじ

ショーン・ポーター
米ロサンゼルスにあるキルパトリック・キャンプ(少年院)の保護観察官
施設を出た後の再犯率を問題視し、アメフトでの更生プログラムを提案する。

マスタング
ショーンは、参加するメンバーを集め、チーム名をルパトリック・マスタングスとし、アメフトをすることで、負け犬から勝者になれると訴えていく。

対立
William "Willie(ウィリー)" Weathers とKelvin Owens(ケルヴィン)は、お互い抗争を続けているギャングに所属しており、何かと対立するが、徐々にチームメイトとして理解していく。

初戦敗北
初戦は、強豪校のバリントン・パンサーズ。
良いスタートを切るが、あっという間に状況が変わり、大差で負け涙をのむ。

力を合わせ勝利
アメフトを通じ、お互いに協力しあうことを学んでいくウィリーとケルヴィン。
2人が協力しあい、勝利を手に入れ、2人は初めて和解する。

銃弾に倒れる
ウィリーのギャング仲間のフリーが、フィールド内に現れ、ケルヴィンが抗争相手のギャングの一味と気づき、ケルヴィンは肩を撃たれてしまう。
倒れたケルヴィンの頭に銃を向けるフリーに、ウィリーがタックルし、ケルビンを助ける。フリーは、仲間のウィリーが敵であるケルヴィンを助けたことにショックを受ける。すぐにパトカーが到着し、フリーは逃走するが、警察にも発砲し、射殺されてしまう。

プレーオフ
マスタングスは、決勝に進出するが、発砲事件が原因で棄権せざるを得なくなる。
しかし、ショーンの上司が、決勝戦で問題が起こらないよう準備すると断言し、決勝戦を行えることになる。
当日は、近隣の警察署からのボランティアが、会場周辺を見回りし、ギャングの介入を防ぐことに成功。
マスタングスは、初戦で大敗したバリントン・パンサーズと再度戦う。

前半0-14
前半は、相手のペースで進み、0-14でハーフタイムに。
コーチは、あえて選手のもとへ行かず、彼らだけで気持ちを切り替えさせようとする。
ウィリーは、皆を鼓舞し、チームは一丸となって後半戦に挑む。
試合終了ギリギリで、チームは逆転し、州大会への進出が決定する。

ラスト
州大会では、14-17で敗戦するが、彼らは勝者だとというナレーションが入る。
また、コーチのアメフトでの更生プログラムは、キャンプ(少年院)での公式プログラムとして追加される。
マスタングスのメンバーのその後が紹介され、1993年に製作されたドキュメンタリー番組の映像が映し出される。

~おわり~

 

ひとこと

実話と知り興味を持ち、Netflixで鑑賞する。
先に製作されたドキュメンタリー作品がベースになっているため、実話に基づいた内容になっていた。
ドウェイン・ジョンソンは、世界的アクションスターだが、この映画の熱血コーチ役はとてもはまっていた。今後も、たまには普通の人を演じてみてほしい。