イーストヨークシャーの町で、ブロンドの少女が立て続けに行方不明になる事件が発生。地元警察の主任警部バンクスが捜査するが、有力な手がかりがないまま行方不明者は5人に。そんなある夜、DVの通報があった家の地下室から少女4人の惨殺遺体が見つかる。家主ペインが犯人だと思われるが、彼は捕まる寸前に警官の1人を殺害した際、重傷を負って昏睡状態に陥ってしまう。バンクスは5人目の少女を救おうと捜査を進めるが…。
以下ネタバレあり
ブロンド少女連続誘拐事件
場所:英国イーストヨークシャー
被害者:ブロンドの少女 (行方不明者5人に)
担当:主任警部アラン・バンクス
手掛かり無いまま、捜査は難航。
DV通報
近所の住人から、Payne家で夫が妻に暴力を振るっているという通報が入る。
Payne家
玄関:妻ルーシー 血だらけで倒れている(一命をとりとめる)
地下室:夫マーカス 警官の首を鉈で切りつける。
(警官1名死亡)⇒逮捕⇒入院後、死亡。
地下室から、行方不明の少女4人の遺体が発見される。
(拷問、レイプ後に殺害される。)
Leanne Wrayの行方
行方不明事件の被害者は5人。
Leanne Wray
マーカスに何処かに監禁されているのか?
別の場所に遺棄されているのか?
別の事件に巻き込まれているのか?
自分から出て行った可能性は?
犯人マーカスの地下室から、性犯罪者が好むといわれるDVDが押収される。
↓
Leanne Wrayの父、Jackie Wrayの指紋が検出。⇔ Jackie Wrayは共犯者か?
↓
Jackie Wray
DVD販売の仕事 → 仕事で指紋が付いていただけ。犯人と面識はない。
Lucy Payneの過去
犯人マーカスの妻ルーシーは、子供のころ、虐待事件の被害者だったことが判明。
ルーシーは、優秀な女性弁護士を付け、協力者ではなく被害者と主張。
過去のトラウマから、暴力的な夫に逆らうことなく服従しまっていたというルーシーは、誘拐の手助けをしていたことを告白。
ルーシーが車から声をかけ、少女を車に拉致し、地下室に連れ込み殺害。
夫マーカスが行う殺害までの一部始終を見ていたと話す。
Leanne Wray
誘拐時、暴れたため、車内で殺害され、別の場所に遺棄される。
アラン・バンクス
警察は、ルーシーは性倒錯者の夫にDVを受け、心神喪失で事件の手伝いをさせられたため起訴はせず、治療が必要だと判断。
アラン・バンクスは、ルーシーには判断能力があったと訴えるが、Annie Cabbotが、ルーシーから話(遺棄された場所)を聞き出す担当になり、アラン・バンクスは1か月休暇を取らされる。
納得いかないアラン・バンクスは、Leanne Wrayの遺体発見現場までかけつけ、被害者少女が普通の女の子だと話し、ルーシーも同じ人間なのだと訴える。
ルーシーは、大きなトラウマを受けた過去を持ち、夫のDVの被害者でもあるが、少女たちにとって加害者だということを理解させようとし、ルーシーは、罪を認め、自分がやったと言って泣き崩れる。
少女誘拐殺害事件以外にも、隣人女性との関係や、DVの通報を受け向かった警官の問題等、複雑になっている点がドラマに深みを与えている。
イギリスの犯罪ドラマでよくあるのだが、犯人を追う主人公の男性が悩んで苦しんでいるものが多いのに反して、女性キャストは強い設定が多い気がする。
イギリス男性は精神的に弱く、女性は強いのか?
重い重い…といいながら、観ると引き込まれてしまう英国犯罪ドラマ。
アメリカの派手なドラマを見飽きている分、新鮮で良いナ。