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オキシジェン Oxygen  Oxygène (2021)

 Netflix Youtube公式チャンネルより抜粋

出口もない。記憶もない。
残された時間は90分。
閉じ込められたリズに与えらえた酸素と時間が尽きていく中、生き延びるには、自分が誰なのか思い出す方法を見つけるしかない。

以下ネタバレあり

 

2017年にアン・ハサウェイ主演での製作が発表されるが、降板。
2020年にNoomi Rapace主演と発表されるも、最終的にMélanie Laurent主演として製作された。
結果的に、アン・ハサウェイよりも良かったかもしれない。
(科学者、というイメージが無い。)

 

(ネタバレ あらすじ)

記憶喪失
女性は、医療用低温装置の中で目を覚ます。
記憶喪失の状態で、自分が誰で、何故この中にいるのかがわからない。
酸素レベルが低下しており、このままでは窒息死する状況。

警察へ連絡
彼女の閉じ込められている装置は、MILOという名の高度なA.I.によって管理され、管理コードが無しでユニットは開けられないと答える。
運良く外部と通信が取れたため、警察に連絡をし、事情を説明し、装置内に書かれた会社名とシリアル番号を伝える。

エリザベス・ハンセン
女性は、MILOに指示し、自分が何者なのか調べ始める。
DNAが一致した女性は、エリザベス・ハンセンという科学者。
極低温専門の研究をしており、レオ・ファーガソンという男性と結婚していたことを思い出す。
自分のSNS経由で、夫の連絡先を見つけ、連絡をするが、電話に出た女性は動揺した様子で、電話を切られてしまう。

警察からの連絡
エリザベスのもとに、先程の警察から折り返し連絡が入る。
しかし、警察の説明と彼女の記憶が違っており、背後で指示する声が聞こえたため、不審に思ったエリザベスは、自ら警察との連絡を絶つ。

謎の女性
夫の連絡先で電話を受けた女性と連絡が取れ、夫が亡くなったことを説明される。
彼女がいる医療装置の管理コードを伝えるが、開けてはいけないと言う。
彼女の説明を聞き、自分が宇宙にいることを知る。

14光年の旅
地球では、人類にとって致命的なウィルスが蔓延し、将来人類は絶滅する状態になっていた。エリザベスの夫、レオはウィルス感染し、亡くなっていた。
新たな生存先として、人類は14万光年離れた惑星に旅立ち、エリザベスはその宇宙船に乗船していた。
惑星到着まで、眠った状態で移動しているはずが、装置のエラーのために目覚めてしまったようだ。
紫外線遮断を外した装置の窓からは、大勢の人々の装置が並ぶ、巨大な宇宙船が目の前に現れる。

記憶の植え付け
エリザベスは記憶をたどり、自分の装置番号が、過去のファイルの番号と一致していることを思い出し、夫レオの番号の装置を確認する。
眠っているレオが確認できたが、額の傷が消えていることに気づく。
その後も調べを続け、記憶を植え付ける研究をしていたことが判明。
しかし、年老いたエリザベス・ハンセンの画像が映し出され、MILOから、自分が12歳だと伝えられたことで、自分はハンセン博士の記憶が植え付けられたクローンだと気付き、話をした女性がエリザベス・ハンセン本人だと確信する。

死の危機
MILOの判断により、安楽死プロトコルを活性化されそうになるが、ギリギリ無効にすることに成功。
生き残るため、故障した他の装置から酸素を転送させ、改めてハイパースリープ状態に入り、新しい惑星到着を目指す。

惑星ウォルフ1061c
クローンのエリザベスとレオが惑星に到着した姿が映し出される。
~終~

 

ウォルフ1061 c

実際に存在する太陽系外惑星で、2015年に発表される。
映画で説明していたように、主星対し常に同じ面を向けて公転していると考えられ、生命が存在できる領域が限られていると言われている。

 

【映画 撮影スタジオ】

フランス:Studio Kremlin

 

 メイキング映像 裏側や装置製作の様子など面白い 映画を観た方は是非!

 

ひとり芝居で、ほぼ装置の中の映像だけとはいえ、ハラハラさせてくれる面白い作品だった。
閉所恐怖症のため、大事(そう)なシーン以外は、早送りで観たが、徐々に映画に引きこまれ、怖さより面白さが勝ち、最後まで楽しめた。

1万人ほどが宇宙船に乗っていたと説明があったが、全員クローンということなのだろうか?クローンを作り、新しい星へ送り届けようという気持ち、わかるようなわからないような。
ウイルスに感染し、地球に残った人々がどうなるのかが気になる。