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mid90s ミッドナインティーズ (2018)

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1990年代半ばのロサンゼルス・パームス。13歳のスティーヴィーは、母ダフニーと兄のイアンとの三人暮らし。ある日、スティーヴィーは、スケートボードに興味を抱き、兄イアンのお古を手に入れる。スケボー仲間らと交流し、サンバーンというニックネームで呼ばれはじめ、イアンの店に入り浸るようになる。

以下ネタバレあり

 

【映画ロケーション】

冒頭、スティーヴィーが自転車に乗って、スケボーする姿を眺めるシーン。
My Happy Place Child Care & Indoor Playground(現在)

 

ティーヴィーがルーベンと初めて挨拶するシーン。
実は、Moto'sの隣の店の駐車場。
Bel-Chic Beauty Salon

 

サンバーンというあだ名をつけられた後、滑りに行こうと誘われるシーン。
サウス・イースタン・アベニュー(LA)

 

プロも集まるスケート・プラザ

 

 (ストーリー)※ネタバレあり

1990年代のロサンゼルス・パームス。(1996年と書かれたサイトもあり)
主人公:スティーヴィー(13歳)
母:ダブニー(母子家庭)
兄:イアン(年の離れた兄)

スケボー仲間との交流
ティーヴィーは、店先でスケートボードをする様子を目にし、興味を持つ。
お古のスケートボードを入手し、練習を始める。
スケートボード店で出会った仲間と交流を始め、サンバーンというあだ名で呼ばれるようになり、店に入り浸るようになる。
年の近いルーベンと親しくなるが、スティーヴィーが仲間に溶け込む様子にルーベンからライバル視されるように。

母の心配
ある日、仲間との練習中、スティーヴィーは屋根から転落し怪我を負う。
母ダブニーは、息子が仲間とスケートボードすることを心配しはじめる。
その後、仲間とパーティーに参加したスティーヴィーは、そこでたばこ、飲酒、ドラッグ、性行為を初めて体験。
帰宅後、今までは兄の言いなりだったスティーヴィーは、初めて兄に喧嘩を売り、殴り合いになり、母からスケボー仲間と会うことを禁じられてしまう。

仲間の真実
母の目を盗んで、その後も仲間との交流を続けるスティーヴィー。
家族の問題をレイに愚痴るが、レイからはスティーヴィーは周りよりも恵まれた生活をしていると言われ、仲間の置かれた状況を初めて知ることになる。
フォース・グレードは貧困に苦しみ、ドラッグ依存症のルーベンの母は子供達を虐待していた。
ファックシットはドラッグやアルコール依存、レイは弟を交通事故で亡くし苦しんでいた。

スケートボード大会
地元のスケートボード店が、大会を開催することに。
プロの選手夢見ていたレイは、出場しようとするが、仲間から妨害されてしまう。
落ち込むレイは、ファックシットに誘われるまま、仲間たちと車に乗りこむ。
帰りたがるレイに対し、ファックシットは強引に遊びに行くと言い、レイがプロボーダーたちに媚を売っていたことをなじる。
ファックシットの無謀な運転で、事故を起こし車は大破。
ティーヴィーだけが大怪我をし、病院へ運ばれる。

病院で
ティーヴィーは、幸い命に別状はなかったが、片腕を複雑骨折していた。
母ダフニーは、スティーヴィーを心配し病院のロビーで眠ってしまっていた仲間たちの姿を見て、彼らを病室に招く。
ティーヴィーの怪我のレントゲン写真を見て驚く仲間たち。
レイは、お前は悲惨な目に遭ったが、そんな経験など必要ないだろ?とスティーヴィーに話しかける。
その後、病室でフォース・グレードが仲間たちを撮ったビデオで制作した映画“mid90s”を仲間と鑑賞する。
~終~

 

先日の東京オリンピック2020で、スケートボードで男子・女子共に日本人金メダリスト(+銅メダリスト)が誕生し、盛り上がっている中、WOWOWで録画したこの作品を観た。
Jonah Hill監督も、子供の頃のロサンゼルスでスケートボートをしており、自分の少年時代を重ね、ノスタルジックな作品に仕上がっている。
監督は、ロサンゼルスに現在もあるHRLA(HOT ROAD LOS ANGELS)という店に、映画のスティーヴィーのように入り浸っていたと海外のサイトで紹介されていた。

 

映画ではカメオ出演の有名人もちらほら。
Del the Funky Homosapien(ラッパー)
動画内で歌っているのがDel the Funky Homosapien。

 

母ダブニーの一晩のお相手役として、映画監督・脚本家のHarmony Korineも出演。

 

スケボー仲間にからかわれる警備員役には、コメディアンや俳優として活躍するJerrod Carmichael。

 

有名なプロ・スケートボーダーのChad Muskaもカメオ出演

 

小柄なスティーヴィー少年を母目線で観ているために、ずっと心配しながら見ていたが、映画としては余韻が残る素敵な作品だと感じた。
日本でのネット上での評価は平均3/5点とまあまあな印象だが、個人的にはノスタルジックな雰囲気がかなりはまった。

映画とは関係ないですが…
以前から、海辺を長髪でホットパンツ姿の美女が踊るようにスケートボードに乗っている動画をよく観ていた。
軽やかに滑っていく様子がとても観ていて心地良い。