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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ No Time to Die (2021)

No Time to Die: The Making of the Film

ユニバーサルピクチャーズ公式Youtubeより

ボンドは00エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていた。
しかし、CIAの旧友フィリックスが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。
誘拐された科学者の救出という任務は、想像を遥かに超えた危険なものとなり、やがて、凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことになる。

以下ネタバレあり

 

目次

 

ダニエル・クレイグ最後の出演

 
 
 
 
 
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ダニエル・クレイグも、現在54歳。
撮影中の怪我も絶えず、今回の作品が最後のジェームズ・ボンドになった。
スタントダブルのシーンも、一番多い作品になったという。
歴代の007の中でもお気に入りだったので、残念です。
新たな007には、ヘンリー・カヴィル推し!です。

 

和デザイン

 
 
 
 
 
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ミスター・ホワイトに家族を殺害されたリューツィファー・サフィンが、復讐のために彼の家族を狙うシーンで、サフィンは能面をかぶっていました。
このシーンが、とにかく怖い!
監督のキャリー・フクナガの父親が日系アメリカ人三世で、隠れ家が北方領土近郊という設定もあり、畳等、和テイストなシーンが他にも。
よくあるヘンテコ日本シーンと違い、シンプルで美しい和が感じられ、日本人も納得のシーンです。
後半に登場する分厚いコンクリートで作られた、シンプルな美しさを持つサフィンの隠れ家も、監督が日本の直島で観た安藤忠雄氏の建築物(美術館)からヒントを得てデザインされたと書かれていました。
参照:Sculptors Labo 007ノー・タイム・トゥ・ダイの隠し味は“和”のテイスト

それを知り妙に納得し、改めて映画を観なおしました。

 

バイクで壁を!

バイクのシーンで、一番お勧めなのは壁ジャンプ!
スタントマンのPaul Edmondson氏の迫力の大ジャンプを動画でご覧ください。
スタント・コーディネーターは、Lee Morrison氏。

 

Mから託されたブルドック

 
 
 
 
 
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トリビアネタとしては、映画「007スカイフォール」で、ジュディ・ディンチが演じるMが、ジェームズ・ボンドに贈った「ユニオンジャック」のブルドッグの置物が、この映画でもちらっと映ります。
ロイヤル・ドルトンのフィギアが、公式グッズとして販売されています。

 

アカデミー歌曲賞受賞

ビリー・アイリッシュは、007シリーズの主題歌を制作・歌唱したアーティストとして最年少のアーティスト。
アカデミー賞歌曲賞以外にも、グラミー賞視覚メディア楽曲賞、ゴールデングローブ賞主題歌賞も受賞している。
歌詞の内容は、恋人に裏切られたという設定で、ボンドがマドレーヌに裏切られたと思い込んでいることを歌っている。

 

ロケ地

Langvann湖

映画冒頭、マドレーヌ・スワンが能面の男(サフィン)に襲われるシーン。
ノルウェーのLangvann湖周辺で撮影されました。

 

イタリアのカーチェイスシーン

イタリア南部に位置する町マテーラでの撮影。
世界遺産の洞窟住居「サッシ」が建ち並ぶ。
人類がこの地に住み着いたのは、約7000年前と言われている。

 

マドレーヌと別れた駅

イタリア Sapri駅
ボンドが、マドレーヌに裏切られたと勘違いし、別れた駅。

 

アトランティック・オーシャン・ロード

ノルウェー Atlanterhavsveien
カーチェイスシーンで使われた美しい海上道路。

Wikipediaより抜粋

本道路は文化遺産として保存され、ノルウェーの国定観光路線に指定されている。自動車コマーシャルの撮影場所として人気があり、世界最高のロードトリップと評されたほか、“世紀のノルウェー建設”のタイトルが贈られている。

 

ネタバレあらすじ

ミスター・ホワイトへの復讐
リューツィファー・サフィンは、ミスター・ホワイトに家族を殺され、復讐のために彼の自宅を訪れる。
彼の妻を殺害するが、凍った湖に落ちた娘のマドレーヌ・スワンは救出する。

引退したボンド
現役を退いたボンドは、マドレーヌと共にイタリアで幸せな生活を送っていた。
ボンドは、かつての恋人ヴェスパー・リンドの墓参りに行くが、墓の前にスペクターのマークがしるされたカードを発見した途端、墓が爆発。
途端にスペクターの傭兵らに追われはじめ、ボンドはマドレーヌに裏切られたのではと疑い、彼女を駅に送り、彼女と別れることに。

5年後
5年後、ボンドはジャマイカで穏やかな引退生活を送っていた。
ある日、旧友のCIAエージェントのフィリックス・ライターが、アメリ国務省のローガン・アッシュを連れ、ボンドを訪ねに現れる。
2人から、誘拐されたロシア出身の細菌学者ヴァルド・オブルチェフの救出を依頼されるが、断り帰宅しようとするが、車が故障。
居合わせた現地の女性に声をかけられ、バイクで家に送ってもらう。
家に到着してすぐ、彼女は自分が今の007だと名乗る。

キューバ
翌日、フィリックス・ライターの指示でボンドはキューバへ。
現地で、CIAエージェントのパロマと合流し、スペクターの関係者が集うパーティ会場に潜入。
墓地で襲ってきた「スペクター」の傭兵“サイクロプス”にナノマシンで殺害されそうになるが、オブルチェフがデータを入れ替えていたためスペクターの関係者ら全員が死んでしまう。

ヘラクレス計画
ボンドはオブルチェフを、フィリックスが待つ漁船に連れていく。
そこで、MI6の部長のMが、オブルチェフに「ヘラクレス計画」というナノマシンの開発を依頼していたことを知る。
漁船が襲撃され、フィリックスは死亡。
オブルチェフとアッシュに逃亡されてしまう。

マドレーヌとの再会
ボンドは、ロンドンに戻り、Mからナノマシンの開発は純粋な国防のためだったと説明され、MI6に戻ることになる。
スペクター唯一の生き残りであるブロフェルドとの面会を計画し、ボンドはマドレーヌと二人でブロフェルドと会うことに。
しかしマドレーヌは、サフィンに脅され、ナノマシンでブロフェルドを殺害するよう命令されていた。
マドレーヌは怯えて部屋から出ようとするが、心配したボンドが彼女の腕を握りヘラクレスに感染。その手で、ブロフェルドを掴みかかったことで、ブロフェルドは命を落とす。

マドレーヌの娘
ブロフェルドから、マドレーヌが裏切っていないことを知らされたボンドは、ノルウェーの彼女の自宅を訪れ、そこで幼い娘(マチルド)がいることを知る。
マドレーヌは、ボンドの娘ではないと言うが、明らかに彼と同じ青い目をしていた。
マドレーヌが、ボンドにサフィンとの関係を説明していると、サフィンの傭兵らが、家に近づいていることに気づく。
ボンドは、2人を車に乗せ、森で待ち伏せし敵を倒していくが、マドレーヌとマチルドは、サフィンにさ連れ去られてしまう。

秘密基地
ボンドは、ノーミらと共にサフィンの秘密基地へ。
そこは、日本とロシアが領有を主張する(北方領土)島にあり、現在は、サフィンが島を占領し、地下に毒物兵器工場を作っていた。
ボンドは、マドレーヌとマチルドを救出し、ノーミに2人を託し、島から脱出させる。
ボンドは、島の地下施設すべてをミサイルで破壊しなければならないとMに提言する。日本とロシア、アメリカとの外交問題に発展しはじめるが、Mはボンドの提言通り、イギリス海軍に攻撃命令を下す。
ボンドは、兵器工場を壊滅させるために島に残り、サフィンと闘い彼を倒すが、サフィンからマドレーヌとマチルドだけが死ぬナノマシンに感染させられてしまう。
最後にマドレーヌと話したボンドの頭上に、海軍のミサイルが降り注いでくる。

後日、マドレーヌはボンドの遺品の車を運転しながら、マチルダに父親であるボンドの話をしていた。
~おわり~

 

 
 
 
 
 
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ダニエル・クレイグの最後の作品ということで、ボンドが死ぬエンディングになり、悲しいけれど、ボンドの瞳を受け継ぐ娘がいるという設定なのは良かった。
子供の頃からの憧れの007シリーズ。新たなボンドが誰になるのか、楽しみに待っています。

 

チャールズ皇太子の007スタジオ見学。
ロンドンオリンピックエリザベス女王登場シーンも懐かしい。